「ご法度」とは?意味や使い方!例文や解釈
「ご法度」という言葉の意味や使い方を紹介します。
さらに「ご法度」という言葉を使った例文や、「ご法度」の類語を紹介して行きます。
目次
- 「ご法度」とは?
- 「ご法度」の類語や類似表現や似た言葉
- 「ご法度」を使った例文や短文など
- 「ご法度」の反対語
- 「ご法度」の英語
「ご法度」とは?
「ご法度」という言葉を知っているでしょうか。
ビジネスシーンで、「遅刻は、ご法度だよ」と言われた経験があるかもしれません。
一方で、「ご法度」という言葉をまるで知らないという人もいるかもしれません。
そこで「ご法度」という言葉の意味を紹介します。
- 「ご法度」の読み方
- 「ご法度」の意味
「ご法度」の読み方
「ご法度」は「ごはっと」と読みます。
「ごほうと」「ごぼうど」などと読み間違えないようにしましょう。
これを機会に「ご法度」は「ごはっと」と読むようにしましょう。
「ご法度」の意味
「ご法度」には、どのような意味があるでしょうか。
「ご法度」は「法度」という言葉の尊敬語になります。
「法度」には、「禁制」「禁じられていること」という意味があります。
そのため「ご法度」には、「禁止されていること」という意味があり、それを和らげて言う時に使います。
例えば「遅刻はご法度」という場合、「遅刻は禁止されています」という意味があります。
また敬語のため、「遅刻は禁止だ!」という感じではなく、「遅刻は禁止ですよ」というニュアンスがあります。
このように「ご法度」には、「禁止されていること」という意味があり、それを和らげて言う時に使います。
「ご法度」の類語や類似表現や似た言葉
次に「ご法度」の類語や類似表現を紹介します。
「ご法度」と似た意味を持つ言葉には、どのような言葉があるでしょうか。
- 「禁止」【きんし】
- 「禁物」【きんもつ】
- 「駄目」【だめ】
「禁止」【きんし】
「禁止」には、「してはいけないと差し止めること」という意味があります。
例えば、「飲酒運転禁止」という場合は、「お酒を飲んで自動車を運転することを、差し止めること」という意味があります。
また「駐車禁止」という場合は、「この場所は自動車を駐車することを、差し止める」という意味があります。
「禁物」【きんもつ】
「禁物」には、「禁じ戒める事柄」という意味があり、「よくないこと」という意味があります。
「遅刻は禁物」という場合は、「遅刻は禁じられていて、戒められる事柄」まは「遅刻はよくないこと」という意味があります。
「駄目」【だめ】
「駄目」には、「いけない」「してはいけない」という意味があります。
「あの人に会ったら、駄目だ」という言葉には、「あの人に会ってはいけない」という意味があります。
「駄目な人」という場合は、「いけない人」「してはいけないことをする人」という意味があります。
「ご法度」を使った例文や短文など
続いて「ご法度」という言葉を使った例文や短文を紹介します。
「ご法度」を使った例文は、どのような文章になるでしょうか。
- 「ご法度」を使った例文1
- 「ご法度」を使った例文2
「ご法度」を使った例文1
「土俵の上に、女性が上がるのは『ご法度』です」
この例文は、大相撲の世界の常識を言葉にしたものです。
相撲の世界では、土俵の上は女人禁制になっています。
そもそも相撲は神事として行われていたもののため、神社仏閣などで行われる行事やお祭りのルールのように、一見すると不思議なルールがあるためです。
このような場合は、頭ごなしに「禁止だ」というよりも、「禁じられております」という感じの、「ご法度」がぴったりくるでしょう。
自分たちのルールを「守れ」というのではなく、「尊重してください」とお願いするような雰囲気が「ご法度」という言葉にはあります。
「ご法度」を使った例文2
「この居酒屋では、お酒は二合までで、それ以上は『ご法度』になっている」
この例文のようなルールがある、居酒屋が実際にあります。
常連客が多く、つい深酒をしてしまい、酔って眠ってしまったり、他のお客さんに迷惑をかけるような人がいるため、「お酒は二合まで」などのルールが決まっています。
このような店内ルールも、法律ではないため、「ご法度」という柔らかい言葉を使った方が、お客さんに対して優しいのではないでしょうか。
お酒を二合までにしておいた方が、トラブルも起こりにくく、健康を保てるため、いつまでも居酒屋が酔いを楽しめるため、お客さんにとってもメリットがあります。
「ご法度」の反対語
「ご法度」と反対の意味を持つ言葉には、どのような言葉があるでしょうか。
そこで「ご法度」と反対の意味を持つ言葉を紹介します。
- 「許可」【きよか】
- 「承認」【しょうにん】
「許可」【きよか】
「許可」には、「してもよろしいと許すこと」という意味があります。
例えば大学寮の寮長が、学生に「外泊許可を出す」ということがあります。
「外泊許可を出す」には、「寮以外の場所で宿泊してもよろしいと許すこと」という意味があります。
基本的に上の立場の人や、管理者が、下の立場の人や管理されている人に対して使う言葉になります。
「承認」【しょうにん】
「承認」には、「認めて許すこと」「聞き入れること」という意味があります。
「社長の承認を得る」という言葉には、「社長に認めて、許してもらう」という意味があります。
「課長の承認を得る」「提案を承認する」など、「承認」は、ビジネスシーンで使うことが多い言葉になります。
「ご法度」の英語
「ご法度」を英語にすると、どのような表現になるでしょうか。
そこで「ご法度」の英語を紹介します。
「ご法度」は英語で、“taboo”(タブー)、または“contraband”(コントラバンド)になります。
そこで、「ご法度」という言葉を、英語に直したい時は、“taboo”や“contraband”などの英語を使ってみましょう。
このように「ご法度」は、英語で、“taboo”や“contraband”で表現してみましょう。
「ご法度」という言葉について見てきました。
「ご法度」は「禁じられていること」という意味があり、それを敬語表現で柔らかくしています。
目上の人や、立場が上の人などに、禁じられていることがあると伝える時、「ご法度」という言葉を使ってみてはいかがでしょうか。