「腐れ縁」とは?意味や使い方!例文や解釈
「腐れ縁」という言葉は日常会話などでもわりと頻繁に使う機会が多いのではないでしょうか。
ここでは言葉の意味、使い方、例文などを詳しく解説しています。
では一緒に「腐れ縁」という言葉の理解を深めていきましょう。
目次
- 「腐れ縁」とは?
- 「腐れ縁」の表現の使い方
- 「腐れ縁」の類語や類似表現や似た言葉
- 「腐れ縁」を使った例文や短文など(意味を解釈)
- 「腐れ縁」の反対語
- 「腐れ縁」の英語と解釈
「腐れ縁」とは?
「腐れ縁」とは離れようとしても、離れることができない悪縁のことを言います。
関係性が好ましくはなく、切りたいのに切ることができないことを批判的に言ったり、自虐的に言う言葉です。
- 「腐れ縁」の語源や由来
- 「腐れ縁」の読み方
「腐れ縁」の語源や由来
「腐れ縁」の「腐れ」とは腐ること、腐った物やそういう状態にあることを言います。
他には、思う通りいかないことでやけを起こす、成り行き任せにすることも「ふて腐れる」と言う言葉で表します。
つまりはそういう状態にある「縁」ということになりますので、良い意味がある言葉ではないことが簡単にわかるかと思います。
もう実質終わっているのに、ちゃんとけじめをつけることができない関係性のことを「あの人とは腐れ縁」と言うのです。
「腐れ縁」の読み方
「腐れ縁」と書いて「くされえん」と読みます。
「腐れ縁」の表現の使い方
「腐れ縁」という言葉は、日常的に会話や文章においてよく使われているのではないでしょうか。
人は一人で生きているわけではなく、人と関わりを持って日々仕事や生活をしています。
人間関係が上手くいくことは理想ですが、現実はトラブルまではいかずともあまりいいとはいえない関係性を保つしかないといった状態にある人も多いことでしょう。
そのような関係性を「腐れ縁」と言い表しますので、例えば「夫(妻)とは単なる腐れ縁、もう終わっている」「あの二人は腐れ縁が切れないね」「長年の腐れ縁も、そろそろ本気で終わりにしたい」といった風に使いますが、ジョーク以外で、いい意味合いで使われることはほぼないでしょう。
「腐れ縁」の類語や類似表現や似た言葉
言葉の意味が理解できましたところで、「腐れ縁」の類語、似た言葉、言い換える言葉などもいくつか紹介します。
こちらの言葉も併せて覚えておくといいでしょう。
- 「しがらみ」【しがらみ】
- 「悪縁」【あくえん】
- 「断ち切れない関係」【たちきれないかんけい】
「しがらみ」【しがらみ】
「しがらみ」とはまとわりつき、引きとめるもの、関係を切りがたいもののことを言います。
「しがらみ」は本当によく使う言葉ではないでしょうか。
「結婚したことによるしがらみ」「しがらみがある」「恋のしがらみ」「世間のしがらみ」と日常会話でよく聞くことがあります。
人間関係による我慢をしている人がいかに多いかということでもあります。
「悪縁」【あくえん】
「悪縁」とは離れようとしても離れない、男女間の悪い意味での関係のことを言います。
また、結びつくと悪いことが起こる人間関係、かかわってはいけない人間関係のことも「悪縁」という言葉を使います。
「悪縁は断ち切らなければ、幸せは来ない」「悪縁は今年で終わりにしよう」などと使います。
悪い影響をもたらす異性との付き合いのことは「悪縁」と解釈してもいいでしょう。
「断ち切れない関係」【たちきれないかんけい】
「腐れ縁」というのは、本来は良い縁としての賞味期限は過ぎているようなものです。
幸せとは言い難い縁なのですが、それをすっぱりと切ることもできない状態なのです。
つまり「腐れ縁」を言い換えるならば「断ち切れない関係」ということになります。
「腐れ縁」を使った例文や短文など(意味を解釈)
それでは「腐れ縁」を使った例文をいくつか紹介しましょう。
意味の解釈もつけていますので、使い方の参考にしてみてください。
- 「腐れ縁」を使った例文1
- 「腐れ縁」を使った例文2
「腐れ縁」を使った例文1
「たとえ腐れ縁でも繋がっていたいなんて、その気持ちはわからないよ」
「腐れ縁」とは好ましくない状態にある人間関係なのですが、切るに切れない関係のことです。
それは、相手に対する執着であったり、自分が一人になることに耐えられないという気持ちがあるのかもしれません。
「腐れ縁」でも繋がっていたいと、関係性が悪いのに離れることを拒む人もいます。
「腐れ縁」を使った例文2
「腐れ縁でも縁は縁、出会ったことに何か意味はあるのかもしれないな」
「腐れ縁」とは切ることができない好ましくない関係のことですが、悪い意味での縁とは言え、やはり出会ったことには何かしらの意味がある、そのように前向きに受け取りたいという人もいるでしょう。
ネガティブなことは何か学びを得る為と思う人もいます。
「腐れ縁」の反対語
「腐れ縁」の反対語とはどのような言葉になるのでしょうか。
明確な反対語がない場合は意味合いから当てはまる言葉を探してみましょう。
- 「良縁」
「良縁」
「良縁」とは望ましい縁組、良い縁談という意味で使われる言葉です。
男女の関係においての「腐れ縁」の反対語ならば「良縁」が当てはまります。
そもそも「良縁」でなかったから「腐れ縁」といった状態になっているとも言えます。
「良縁」であれば相手を疑うようなことはなく自然にいい状態が保たれます。
相性も良く、お互いに相手を思いやれるのです。
しかし「腐れ縁」はそのような思いやりはないでしょう。
なのに、離れることができない、断ち切ることができない、何かしらの理由があるのです。
「腐れ縁」の英語と解釈
「腐れ縁」という言葉は英語ではどのように言い表すのでしょうか。
英語では“an inseparable relation”(断ち切れない)、“an unsavory relation”(よろしくない)といった言い方があります。
それ以外には“I can't seem to get rid of him.”(彼とは今では腐れ縁で繋がっている)という風にも言います。
いかがでしたでしょうか。
「腐れ縁」という言葉の意味、使い方、例文などまとめてお伝えしました。
人との関係性で「腐れ縁」という言葉を使うのはとても残念なことです。
ですからあまり真剣には使いたくない言葉です。
ジョークで「お前とは腐れ縁だよ」「腐れ縁だから離れられると思うなよ」などと明るく笑って使う分には問題ありません。
言葉の意味を正しく理解して使いこなしてください。