「意にそぐわない」とは?意味や使い方!例文や解釈
「意にそぐわない」という言葉はどのような意味があり、使い方をするのかご存知でしょうか。
ここでは言葉の意味、使い方、例文などを詳しく解説しています。
では一緒に「意にそぐわない」という言葉の理解を深めていきましょう。
目次
- 「意にそぐわない」とは?
- 「意にそぐわない」の表現の使い方
- 「意にそぐわない」の類語や類似表現や似た言葉
- 「意にそぐわない」を使った例文や短文など(意味を解釈)
- 「意にそぐわない」の反対語
- 「意にそぐわない」の英語と解釈
「意にそぐわない」とは?
自分の思っていることではない、期待していたこととは違うといった意味を持つ言葉です。
- 「意にそぐわない」の語源や由来
- 「意にそぐわない」の読み方
「意にそぐわない」の語源や由来
「意にそぐわない」の「意」とは心のはたらきのこと、気持ち、理由、考えといった意味で使う言葉です。
そして「そぐわない」ですがこれは本来は動詞の「そぐう」に、打ち消しの助動詞である「ない」がついた言葉です。
「そぐう」の意味が似合うとか、つり合うといったことになるのですが、この言葉は大体多くは否定形「そぐわない」で使います。
「そぐわない」は似つかわしくない、つり合わないという意味です。
「意にそぐわない」の読み方
「意にそぐわない」は「いにそぐわない」と読みます。
「そぐわない」に当てる漢字はなく平仮名で書きます。
「意にそぐわない」の表現の使い方
「意にそぐわない」という言葉は、「考えに合わない」「思っていることと違う」といった時に使います。
例えば「真剣なアドバイスだが、あなたの意にそぐわないなら聞き流してもらっていいよ」「相手が出してきた条件は私の意にそぐわないものだった」といった風に使います。
自分のことを言う時にも、相手に対しても使える言葉です。
「あなたが、気に入らないならもういいよ」「考えが合わないと思う」とストレートに言いますと、大変わかりやすいのですが、言い方がきつい感じになります。
遠回し、やんわりと伝えられるのが「意にそぐわない」という言葉なのです。
「意にそぐわない」の類語や類似表現や似た言葉
「意にそぐわない」の類語、似た言葉、言い換える言葉などをいくつか紹介しましょう。
こちらの言葉も併せて覚えておくといいでしょう。
- 「期待に合わない」【きたいにあわない】
- 「期待外れ」【きたいはずれ】
- 「思っていたことと違う」【おもっていたこととちがう】
「期待に合わない」【きたいにあわない】
「期待」とは良い結果、状態を予期すること、実現することを待っている状態を言います。
「期待に合わない」とは自分が願っていることと違う、それではないという意味になりますので例えば「僕の期待には合わないと思う」と言われればそれは相手から拒否されているということを読み取らなければなりません。
「期待外れ」【きたいはずれ】
「期待外れ」とは期待していたことのあてが外れたという意味の言葉です。
「意にそぐわない」と同じ意味合いですが相手に「期待外れ」とはっきり告げるのは、ストレートでわかりやすいのですが失礼な言い方にもなります。
ですから会話において相手に対して「期待外れ」とは言わない方がいいでしょう。
自分のことに関して言うならば構いません。
例えば「せっかくあなたが、私を推薦してくれたのに、期待外れでごめんなさいね」といった風に使います。
「思っていたことと違う」【おもっていたこととちがう】
「意にそぐわない」をごく簡単な言葉に言い換えてみれば「思っていたことと違う」となります。
「あなたの意にそぐわないならば」を簡単に訳すならば「あなたの思っていたことと違うならば」となるのです。
「意にそぐわない」が難しいと感じるならば「思っていたことと違う」と直してみてください。
きっとわかりやすく感じることと思います。
「意にそぐわない」を使った例文や短文など(意味を解釈)
「意にそぐわない」を使った例文をいくつか紹介しましょう。
意味の解釈もつけていますので、参考にしてみてください。
- 「意にそぐわない」を使った例文1
- 「意にそぐわない」を使った例文2
「意にそぐわない」を使った例文1
「あなたの意にそぐわないなら、遠慮せず断っていいのよ」
相手に「気に入らないなら断ってもいい」ということを伝える時に「気に入らない」という言葉は少々きつく感じます。
相手からしても「気に入らない」とは上から目線になる気がして断りにくく感じてしまいます。
「意にそぐわない」という言葉で少し和らげる方がいいでしょう。
「意にそぐわない」を使った例文2
「あいつの提案は自己中すぎて、僕の意にそぐわないんだ」
相手の条件に折り合えない時、はっきり言ってしまえば「嫌い」「気に入らない」「自分とは合わない」という場合です。
ストレートに言えば角が立ちますし、自分の性格も気が強いと周りに思われるのは、得策ではありません。
「意にそぐわない」という言葉を使えば、あまり感情的になっていると感じさせず、相手を拒絶する意思を伝えることもできます。
「意にそぐわない」の反対語
「意にそぐわない」の反対語とはどのような言葉になるのでしょうか。
明確な反対語がない場合は意味合いから当てはまる言葉を探してみましょう。
- 「意に沿う」【いにそう】
- 「考えが合う」【かんがえがあう】
「意に沿う」【いにそう】
「意に沿う」とは、希望、要求に応じることを言います。
つまりは自分の考えが相手と合う時に使う言葉です。
「あなたの考えは私の意にそぐわない」の反対語は「あなたの考えは私の意に沿う」となります。
「考えが合う」【かんがえがあう】
「意にそぐわない」の反対の意味である言葉で簡単に言うならば「考えが合う」が当てはまります。
「意にそぐわない」とは考えが合わないということですから、その逆は「考えが合う」となるのです。
「意にそぐわない」の英語と解釈
「意にそぐわない」という言葉は英語ではどのように言い表すのでしょうか。
英語では“be against someone's will. ”(意に沿わない)と言い表します。
ちなみに「意にそぐう」であれば“to meet one's wishes. ”(意に沿う)です。
また「考えが違う」は“think differently. ”と言います。
いかがでしたでしょうか。
「意にそぐわない」という言葉の意味、使い方、例文などまとめてお伝えしました。
親しい人との会話ならば「考えが違う」「合わない」とわかりやすい言葉で言うことができますが、ビジネスであったり、それほど打ち解けていない相手であれば「気に入らない」という言葉はきつく感じられるので「意にそぐわない」と言い換える方が無難です。
「あなたの気に入らなければ」より「あなたの意にそぐわなければ」の方がやんわりとした印象になります。
それでは言葉の意味を正しく理解して使いこなしてください。