「襟首を掴む」とは?意味や類語!表現の使い方
「襟首を掴む」という言葉はどのような意味があり、使い方をするのかご存知でしょうか。
ここでは言葉の意味、使い方、例文などを詳しく解説しています。
では一緒に「襟首を掴む」という言葉の理解を深めていきましょう。
目次
- 「襟首を掴む」とは?意味
- 「襟首を掴む」の慣用句での表現の使い方
- 「襟首を掴む」を分解して解釈
- 「襟首を掴む」を使った例文と意味を解釈
- 「襟首を掴む」の類語や言い換え
「襟首を掴む」とは?意味
「襟首を掴む」とは逃げようとする相手の動きを押さえる、つまりは自分の支配下に置くという意味を表す言葉です。
- 「襟首を掴む」の読み方
「襟首を掴む」の読み方
「襟首を掴む」と書いて「えりくびをつかむ」と読みます。
「襟首を掴む」の慣用句での表現の使い方
「襟首を掴む」とは、言葉の意味だけをとれば首すじ、うなじを掴むとなりますが、言葉の意味合いとしては相手の動きを押さえる、自分の支配下に置くということになります。
ですから、逆の言い方においては「襟首を掴まれる」となります。
これは相手から動きを押さえられていてどうすることもできないといった意味合いです。
「襟首を掴む」を分解して解釈
「襟首を掴む」という言葉は「襟首」と「掴む」という二つの言葉からできています。
それではそれぞれの意味の確認をしておきましょう。
- 「襟首」
- 「掴む」
「襟首」
「襟首」とは、首の後ろの部分のことで、うなじ、首すじといった意味となります。
「掴む」
「掴む」とは指を曲げてしっかり支えて持つという意味ですが、他にも物事の重点をとらえること、自分のものとする、手に入れる、人の心を自分の方へと惹きつけるなど色々な意味があります。
「襟首を掴む」の意味合いとしては、自分のものとするの意味になるでしょうか。
「襟首を掴む」を使った例文と意味を解釈
「襟首を掴む」を使った例文をいくつか紹介しましょう。
意味の解釈もつけていますので、参考にしてみてください。
- 「襟首を掴む」を使った例文1
- 「襟首を掴む」を使った例文2
「襟首を掴む」を使った例文1
「周りに聞き込みをしてあいつの襟首を掴むのだ」
「襟首を掴む」は、その言葉通りの意味なのか、相手の動きを押さえることなのか読み取る必要があります。
この例文の場合は、相手の動きを押さえる、こちらが有利に立つといった意味合いが強いことがわかるかと思います。
実際に首を掴むという意味ではないのです。
「襟首を掴む」を使った例文2
「気に入らないことがあると相手の襟首を掴むなんて、彼女は随分と乱暴な女性だね」
相手に暴力をする場合、襟を掴むことがあります。
この例文の場合は「乱暴だね」とありますので、実際に体の動きとして相手の「襟首を掴む」ということをしたのだとわかります。
「襟首を掴む」の類語や言い換え
「襟首を掴む」の類語、似た言葉、言い換える言葉などをいくつか紹介しましょう。
こちらの言葉も併せて覚えておくといいでしょう。
- 「首根っこを掴む」【くびねっこをつかむ】
- 「尻尾を掴む」【しっぽをつかむ】
- 「動けなくする」【うごけなくする】
「首根っこを掴む」【くびねっこをつかむ】
「首根っこを掴む」とは逃げる者を捕まえる、自分の支配下に置くという意味で使われる表現です。
「襟首を掴む」と類語となります。
「尻尾を掴む」【しっぽをつかむ】
「尻尾を掴む」とは他人の弱点、秘密を見抜いたり、真実を明らかにする証拠を手に入れるといった意味でよく使われる言葉です。
「あいつの本性はわかっている、今度こそ尻尾を掴むぞ」などと使われます。
「動けなくする」【うごけなくする】
「襟首を掴む」を簡単に言い換えるならば「動けなくする」が当てはまるでしょう。
相手を逃げないようにするということは、相手が動けなくなるということです。
いかがでしたでしょうか。
「襟首を掴む」という言葉の意味、使い方、例文などまとめてお伝えしました。
あまりいい意味で使われることはない言葉かもしれませんが、言葉の意味合いをしっかり覚えておくようにしましょう。
単純に体の動き、動作としての「襟首を掴む」なのか、慣用句としての「襟首を掴む」なのかは、文章、会話の前後の流れなどから判断すれば簡単です。