「婚姻を結ぶ」とは?意味や類語!
日本語には、正式な用語だと思っても、実はそうではない言葉が意外と多く、特に法的にも通用する言葉となると、難しい表現になることも少なくありません。
目次
- 「婚姻を結ぶ」とは?
- 「婚姻を結ぶ」の表現の使い方
- 「婚姻を結ぶ」を分解して解釈
- 「婚姻を結ぶ」を使った例文と意味を解釈
- 「婚姻を結ぶ」の類語や言い換え
「婚姻を結ぶ」とは?
「婚姻を結ぶ」とは、俗に言う「結婚すること」の正式な表現です。
便宜上、俗にと書きましたが、「結婚」でも正式な言葉だという訳でもありません。
結婚式や結婚記念日のように、普通に使うことができる言葉です。
ですが、法的な書類では「結婚」は「婚姻」と表記し、「結婚する」は「婚姻を結ぶ」と表現されます。
結婚している二人は一般には「夫婦関係にある」と使いますが、これも「婚姻関係にある」とするのが正式な形です。
- 「婚姻を結ぶ」の読み方
「婚姻を結ぶ」の読み方
「婚姻を結ぶ」は、「こんいんをむすぶ」と読んでください。
先のように、「婚姻」がそのまま「結婚」を意味する言葉ですが、「する」とは使わずに「結ぶ」として用います。
尚、最近では同性同士の結婚が公的に認められている自治体(あくまでパートナーシップという形式ですが、その自治体内でのみ、法的な配偶者として扱われます)もありますが、その際にはこの「婚姻」という言葉は使用しません。
「婚姻」は男女間でのみ使える表現で、公的な(社会的に認められている異性同士の)結婚でないとそのようには呼びません。
「婚姻を結ぶ」の表現の使い方
「婚姻を結ぶ」は、「結婚する」の言い換え表現として使用してください。
と言うのは本来はおかしい言い方で、「婚姻を結ぶ」が俗に「結婚する」と言い換えられるとするのが正式です。
ですが、「結婚」という言葉で充分に通じるので、遭えて難しい言い方をしていると思われてしまうかも知れません。
例を挙げると、「結婚することになりました」を「婚姻を結ぶことになりました」と言い換えると、そちらの方が正式な表現ながら、無理に堅い言葉にしているという感が否めません。
その為、無理に使うことはなく、滅多なことで用いる言葉でもありません。
「婚姻を結ぶ」を分解して解釈
「婚姻を結ぶ」を2つに分解して、より詳しく解釈していきます。
- 「婚姻」
- 「結ぶ」
「婚姻」
前述のように、「結婚」のことですが、正確には「配偶関係」と解釈してください。
夫婦はお互いが配偶者という扱いになる為、その関係を結ぶことが一般に結婚と表現されます。
「結ぶ」
「婚姻」が、上のように「配偶関係」となる為、その関係を「結ぶ」と使うという訳です。
一般にはここまで詳しい解釈が求められることはないので、「結婚する」が「婚姻を結ぶ」と同じ意味だと覚えておくだけで充分です。
「婚姻を結ぶ」を使った例文と意味を解釈
「婚姻を結ぶ」を使った例文と、その意味の解釈です。
意味が1つしかない表現なので、解釈に困ることはないでしょう。
- 「婚姻を結ぶ」を使った例文1
「婚姻を結ぶ」を使った例文1
「約3年間交際を続けていた女性と、この度、婚姻を結ぶこととなりました」
「婚姻を結ぶ」と実際に使うからには、このように全体的に堅い文章になると考えてください。
上司へのその報告などの際には適しているとも言える使い方ですが、ここまでせずに「結婚することになりました」でも、全く遜色のない表現です。
「婚姻を結ぶ」の類語や言い換え
「婚姻を結ぶ」は、「結婚する」以外の言い換え表現はありませんが、それには公的な手続きが必要なので、その意味での別の言い方になります。
- 「婚姻届を提出する」【こんいんとどけをていしゅつする】
「婚姻届を提出する」【こんいんとどけをていしゅつする】
婚姻を結ぶには、この婚姻届の提出が欠かせません。
その為の種類が無事に受理されて、初めて「婚姻を結んだ」状態となります。
この状態になると、「結婚した」とも言い換えられます。
「婚姻を結ぶ」は、滅多に使うことはない表現ながら、結婚することを正式にはこのように表現するのだと覚えておいて損はないでしょう。