「得体の知れない」の意味や使い方、例文や類語などを紹介
「得体の知れない」という言葉の意味や使い方を紹介します。
さらに「得体の知れない」という言葉を使った例文や、「得体の知れない」の類語を紹介して行きます。
目次
- 「得体の知れない」とは?
- 「得体の知れない」を使った言葉と解釈
- 「得体の知れない」の類語や類似表現や似た言葉
- 「得体の知れない」を使った例文や短文など
- 「得体の知れない」の反対語
「得体の知れない」とは?
「得体の知れない」という言葉を知っているでしょうか。
異国の街などで、「得体の知れない恐怖」を感じた人もいるでしょう。
一方で、「得体の知れない」という言葉をまるで知らないという人もいるかもしれません。
そこで「得体の知れない」という言葉の意味を紹介します。
- 「得体の知れない」の読み方
- 「得体の知れない」の意味
「得体の知れない」の読み方
「得体の知れない」は「えたいのしれない」と読みます。
「得体」は「えたい」、「知れない」は「しれない」と読みます。
特に難しい漢字は使われていないため、読み間違えることも少ないでしょう。
これを機会に「得体の知れない」は「えたいのしれない」と読みましょう。
「得体の知れない」の意味
「得体の知れない」には、「正体がよくわからず怪しい」、「胡散臭い」という意味があります。
例えば何かしら怖いと思った時、なぜ怖いのかわからない時、さらに怪しい存在を感じながら怖いと思う時、「得体の知れない恐怖」という言葉を使います。
このように、「得体の知れない」には、「正体が良く分からず怪しい」「胡散臭い」という意味があります。
「得体の知れない」を使った言葉と解釈
「得体の知れない」を使った言葉を紹介し、その意味を解釈して行きます。
「得体の知れない」を使った言葉には、どのような言葉があるでしょうか。
- 「得体の知れない食べ物」【えたいのしれないたべもの】
- 「得体の知れない人」【えたいのしれないひと】
- 「得体の知れない生き物」【えたいのしれないいきもの】
- 「得体の知れない夢」【えたいのしれないゆめ】
「得体の知れない食べ物」【えたいのしれないたべもの】
「得体の知れない食べ物」には、見た目だけではどのような食材が使われている分からない食べ物、またはどのような味なのか分からない食べ物を言います。
初めてエスニック料理を食べた時など、テーブルに料理が出された時に、「得体の知れない食べ物が出た」などと思うかもしれません。
「得体の知れない人」【えたいのしれないひと】
「得体の知れない人」という言葉も良く使います。
「得体の知れない人」は、正体が分からない人、さらに怪しい人という意味があります。
仕事先で会った、どこか怪しくて、さらに部署などがわからない人は、「得体の知れない人」と感じるかもしれません。
触れ合う機会が増えるようになり、初めて「少し怪しく見えるけど、いい人だ」「変わり者だけれど害はない」などと、その人の正体が分かるかもしれません。
「得体の知れない生き物」【えたいのしれないいきもの】
「得体の知れない生き物」という言葉もあります。
ハイキングをした時などに、これまで一度も見たことがない虫を目にするかもしれません。
その虫の造形が不気味で、名前も知らない場合、「得体の知れない生き物」と感じるでしょう。
「得体の知れない夢」【えたいのしれないゆめ】
朝起きた時、「変な夢を見た」「怖くて不思議な夢を見た」などと感じる時、それは「得体の知れない夢」のせいかもしれません。
夢は起きると内容を忘れてしまうことが多く、どのような夢かはっきりとは言えないものの「得体の知れない夢だった」ということだけは、覚えているかもしれません。
「得体の知れない」の類語や類似表現や似た言葉
「得体の知れない」の類語や類似表現を紹介します。
「得体の知れない」と似た意味を持つ言葉には、どのような言葉があるでしょうか。
- 「胡散臭い」【うさんくさい】
- 「正体不明」【しょうたいふめい】
- 「どこの馬の骨か分からない」【どこのうまのほねがわからない】
「胡散臭い」【うさんくさい】
「胡散臭い」には、「どことなく怪しい」という意味があります。
ハッキリと怪しいとは言い切れないものの、どことなく怪しいと感じる人がいるかもしれません。
そのような人を見つけた時に、「胡散臭い」と言ってみましょう。
「正体不明」【しょうたいふめい】
「正体不明」は「人や生き物の本来の姿が分からない様子」「正体が謎な様子」という意味があります。
「正体不明の飛行物体」「正体不明の取引相手」などの使い方をしてみましょう。
「どこの馬の骨か分からない」【どこのうまのほねがわからない】
「どこの馬の骨か分からない」という言葉には、「相手の身分がハッキリしないことを、ののしる言葉」という意味があります。
上流階級の人が、庶民に対して、「どこの馬の骨か分からない人とは付き合えない」などと言います。
「得体の知れない」を使った例文や短文など
「得体の知れない」という言葉を使った例文や短文を紹介します。
「得体の知れない」を使った例文は、どのような文章になるでしょうか。
- 「得体の知れない」を使った例文1
- 「得体の知れない」を使った例文2
「得体の知れない」を使った例文1
「旅先で『得体の知れない人』と出会い、かなり怖かった」
海外などに旅行に行くと、見るからに怪しい人と出会うことがあるかもしれません。
自分と国籍が違う人が無表情だと、日本人が無表情な時よりも怖く感じるかもしれません。
そのため、「得体の知れない人」と思いやすいかもしれません。
しかし話しかけると陽気に返事をしてくれたり、すぐに笑顔になるなどして、実はいい人だったと感じるかもしれません。
「得体の知れない」を使った例文2
「暇つぶしに買った本に、『得体の知れない恐怖』を感じた」
この例文のように、小説の中には、理由は分からないけれど不思議で怖い、「得体の知れない恐怖」を感じる本があります。
特に怖い出来事が起こっていないし、明らかに犯罪者のような人がいるわけでもないのに、ゾクゾクとした怖さを感じます。
「得体の知れない」の反対語
「得体の知れない」と反対の意味を持つ言葉には、どのような言葉があるでしょうか。
そこで「得体の知れない」と反対の意味を持つ言葉を紹介します。
- 「真の姿」
- 「本性」
「真の姿」
「真の姿」には、「真実を表した様子」「その人の本来持つ性質」という意味があります。
優しそうに見えた人が怒った時、異常な怖さを見せた時、それがその人の持つ性質なのかもしれません。
このような時、「怒った時の彼が、真の姿だ」などと言います。
「本性」
「本性」には、「生まれながらの性質」という意味があります。
親切な人かと思っていたら、実は人を騙していることに気付いた時、「本性は詐欺師だ」などと言います。
「得体の知れない」という言葉について見てきました。
みなさんも、正体不明で、さらに怪しさがある人や物事、夢などを見た時に、「得体の知れない」という言葉を使ってみましょう。