「微々たるもの」とは?意味や類語!表現の使い方
量や程度を表す時に「微々たるもの」と言うことがあります。
どの様な意味なのか、例文なども併せて詳しく解釈します。
目次
- 「微々たるもの」とは?意味
- 「微々たるもの」の表現の使い方
- 「微々たるもの」を分解して解釈
- 「微々たるもの」を使った例文と意味を解釈
- 「微々たるもの」の類語や言い換え
「微々たるもの」とは?意味
「微々たるもの」について紹介します。
- 「微々たるもの」の読み方
- 「数や量がほんの少ししかないこと」の意味
- 「全く大したことがない様子」の意味
「微々たるもの」の読み方
「微々たるもの」は「びびたるもの」と読みます。
人によっては「微微たるもの」と表現することもありますが、読み方は同じです。
「数や量がほんの少ししかないこと」の意味
目で見える数や量がほんの少ししかないことです。
しかしこれはあくまで本人の主観によるものであり、特にお金の場合は基準となる金額と比較して1万円でも「微々たるもの」と言うこともあります。
「全く大したことがない様子」の意味
何かの程度やレベルが取るに足りないことです。
事故で損害を受けた時に「大したことがない」という意味で「微々たるもの」と使います。
但し、全くなにもない訳ではないので、聞き手の方は相手が謙遜して言っているということも理解する必要があります。
「微々たるもの」の表現の使い方
「微々たるもの」は、自分が期待していた量や状態よりも少ないと感じた時に使います。
しかしそれに対して悲観的に捉えているのではなく、「少なかった」「大したことなかった」と受け入れている言葉です。
はっきりとした数字ではなく、本人の気持ちとして使います。
「微々たるもの」を分解して解釈
「微々たるもの」を分解して解釈します。
- 「微々」【びび】
- 「たる」【たる】
- 「もの」【もの】
「微々」【びび】
「微」は「微生物」などに使われ「非常に細かいこと」「ごく小さいこと」「ごくわずかなこと」「1の100万分の1の単位」という意味があります。
「微々」と同じ意味の言葉を重ねることにより「ごくわずか」という意味を強調しています。
「たる」【たる】
「助動詞」「たり」の連体形で「である」という意味になります。
「もの」【もの】
連体形に付いて使われ「だから」「ので」という意味になります。
一般的に形がある「物」とは意味が違います。
「微々たるもの」を使った例文と意味を解釈
「微々たるもの」を使った例文を紹介します。
- 「微々たるもの」を使った例文1
- 「微々たるもの」を使った例文2
「微々たるもの」を使った例文1
「今年のボーナスは微々たるものでとても贅沢はできない」
会社の業績が悪く、ボーナスが例年よりもグンと少なくがっかりしている様子を表しています。
但し、「少ない」と言っても大企業の場合は中小企業の何倍も貰えていることが多いのです。
今迄100万円貰っていた人にとっては30万円でも「微々たるもの」に思えることでしょう。
「微々たるもの」を使った例文2
「今やり直す時間など最後に失敗して一からやり直すことに比べれば微々たるものだ」
うまくいかないものごとがあり、他の人達はやり直そうかどうしようか迷っています。
この人は最後の最後で失敗して全部イチからやり直すことを考えれば、最初の段階でやりなおすことなど対して時間のロスにはならないと言っているのです。
「微々たるもの」の類語や言い換え
「微々たるもの」の類語を紹介します。
- 「焼け石に水」【やけいしにみず】
- 「すずめの涙」【すずめのなみだ】
「焼け石に水」【やけいしにみず】
「努力や能力がわずかで、効果がないこと」という意味です。
焼けている石に水をかけてもジュッと音がしてすぐに蒸発してしまい、何の役にも立たないことからきています。
こちらの場合は量や程度よりも、今自分が行動している内容が薄かったり努力が足りないことを表しています。
「すずめの涙」【すずめのなみだ】
「ごくわずかな量しかないこと」という意味です。
すずめは小さくて涙が出ても全く分らない位であることからきています。
「微々たるもの」は「数や量がほんの少ししかないこと」「全く大したことがない様子」という意味があります。
期待していたのに予想外に少なかったものや、ダメージを受けても全く影響がない場合に使ってみましょう。