「甘美」とは?意味や使い方!例文や解釈
「甘美」という言葉は文章などでわりとよく見る機会が多いのではないでしょうか。
ここでは「甘美」という言葉の意味、使い方、例文などを詳しく解説しています。
それでは一緒に言葉の理解を深めていきましょう。
目次
- 「甘美」とは?
- 「甘美」の表現の使い方
- 「甘美」の類語や類似表現や似た言葉
- 「甘美」を使った例文や短文など(意味を解釈)
- 「甘美」の反対語
- 「甘美」の英語と解釈
「甘美」とは?
「甘美」とは甘くて、味がいいことという意味と、うっとり、快く楽しいことという意味と二通りあります。
どちらの意味合いも使われる機会が多いですので、会話、文章の前後の流れからどちらの意味なのかを判断する必要がありますが、それほど難しくありません。
食べ物、飲み物が出てくれば味が良いという意味での「甘美」、人や物事が出てくればうっとり、楽しいという意味の「甘美」と大体の判断はつきます。
- 「甘美」の語源や由来
- 「甘美」の読み方
「甘美」の語源や由来
「甘美」の「甘」という字には味が甘い、良い、うまいという意味があります。
また満足する、気に入るといった意味合いにもこの字は使われます。
例えば「甘言」「甘受」「甘心」といった意味です。
「甘」という感じにはどこか「誘惑」といったものを連想させる印象があります。
一方で「美」ですがこちらは美しい、立派で人を感動させるといった意味合いが一般的ですが、味が良い、うまいといった意味もあります。
「美味」などと言い表します。
このような二つの文字からできた「甘美」という言葉ですが、甘い誘惑、美しい世界、甘くてねっとりした美味しさといったイメージが浮かんできます。
「甘美」はいい意味で使うこともあれば、悪い意味でも使うこともあります。
意味合いを正しく読み取ること、また自分が使う時に理解して使うことが必要となります。
「甘美」の読み方
「甘美」と書いて「かんび」と読みます。
「あまみ」と読まないように気をつけておきましょう。
「甘美」の表現の使い方
「甘美」という言葉の使い方なのですが、意味合いが二つある為、使い方も二通りあります。
まずは甘くて味が良いという意味で使う場合です。
「甘美な果実」「甘美なスイーツ」など食べ物の前につけて言い表します。
ただの美味しい、甘いよりも「甘美」とつけることでとても美味しいということがわかります。
さてもう一つの「甘美」なのですがこれは食べる以外の「甘くてうっとり」「快くて楽しい」ことです。
「甘美な想いに浸る」「甘美な陶酔」「甘美の世界」などなど言い表します。
また「うっとりと快い」ということから、誘惑に関することにも使われる言葉です。
「甘美」の類語や類似表現や似た言葉
「甘美」の類語、似た言葉をいくつか紹介します。
こちらの言葉も併せて覚えておきますと語彙力もアップしますのでおすすめです。
- 「甘露」【かんろ】
- 「スイート」【すいーと】
- 「うっとり」【うっとり】
「甘露」【かんろ】
「甘露」とは飲み物について非常に美味なことを言います。
例えばフルーツジュースを飲んで「ああ、甘露、甘露」といった風に使います。
「甘露」は味が良くて美味しいという「甘美」と同じ意味合いとなります。
「スイート」【すいーと】
「スイート」とは「甘美」を英語で言った言葉となります。
意味は甘いさま、甘美なさま、心地良いさまです。
「スイートなフルーツ」「スイートなファッション」といったニュアンスになります。
また人に対しても可愛い、愛らしいという意味合いで「君はスイートだね」と言うこともできなくはありませんが、キザに思われますので控えていた方がいいかもしれません。
「うっとり」【うっとり】
「甘美」を簡単に言い表すならば「うっとり」という言葉が当てはまるでしょう。
「甘美な菓子」は「うっとり(するような)菓子」と訳せば簡単になります。
難しい言葉は簡単な言葉に訳してみますと覚えやすいですのでおすすめです。
「甘美」を使った例文や短文など(意味を解釈)
「甘美」の意味が理解できましたところで、実際に使った例文をいくつか見ていきましょう。
意味の解釈もつけていますので参考にしてみてください。
- 「甘美」を使った例文1
- 「甘美」を使った例文2
「甘美」を使った例文1
「甘美な思い出に浸っていた」
よく使われる表現に「甘美な思い出」という言葉があります。
嬉しい、楽しいといった心地良い思い出であることはわかります。
またうっとりするような気持ちになることもあり、恋愛に関することに対して使われることが多いのではないでしょうか。
「甘美」を使った例文2
「とっても甘美なケーキだけど、太りそうだね」
「甘美なケーキ」とは、甘くて、味が良いケーキのことです。
口当たりがよくついつい食べ過ぎてしまうのが甘い食べ物ですが、総じて高カロリーです。
その時はわかりませんが、食べ過ぎて消費できずにいますと、太ってしまいます。
まさに「甘美な誘惑」とはこのことでしょう。
「甘美」の反対語
「甘美」という言葉の反対語はどのようなものがあるでしょうか。
明確な反対語が存在しない、もしくはわからないという場合は意味合いから考えていくといいでしょう。
- 「辛辣」【しんらつ】
- 「苦い」【にがい】
「辛辣」【しんらつ】
「辛辣」の意味とは味が極めて辛いこと、その様子を言います。
そのことから言葉や態度、表現が手厳しいことという意味になります。
「辛辣な言葉に涙した」「辛辣な批評をされた」といった使い方になります。
「苦い」【にがい】
「甘美」の反対と言えば、甘くなく、味が悪いという意味になります。
それはつまり「苦い」「辛い」といった言葉が反対語です。
また「甘美な思い出」の逆は「苦い思い出」という言葉でも当てはまります。
できれば「苦い」思いを味わったり、経験をしたくはないものです。
「甘美」の英語と解釈
「甘美」は英語ではどう言うのでしょうか。
英語では“sweet”となります。
“a sweet melody.”(甘美なメロディー)といった風に使います。
いかがでしたでしょうか。
「甘美」の意味、使い方、例文などをまとめてお伝えしてきました。
「甘美」は甘くて味が良いという意味と、うっとりする、快くて楽しいといった意味があります。
どちらの意味合いもよく使われますので二通りの意味、使い方は覚えておくようにしましょう。
「甘美」という字を見れば甘くて美しいとありますのでいい意味だなということは何となく想像がつくのではないでしょうか。
簡単には「うっとり」と覚えておくのもいいでしょう。