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「強いて言うなら」とは?意味や使い方!例文や解釈

「強いて言うなら」という言葉は会話で使われることが多いのですがどういった意味なのか、また適切な使い方を理解しているでしょうか。

ここでは「強いて言うなら」の意味、使い方、類語などまとめて解説していきます。

それでは一緒に「強いて言うなら」という言葉に対する理解を深めていきましょう。

強いて言うなら

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「強いて言うなら」とは?意味や使い方!例文や解釈>


目次

  • 「強いて言うなら」とは?
  • 「強いて言うなら」の言葉の使い方
  • 「強いて言うなら」の類語や類似表現や似た言葉
  • 「強いて言うなら」を使った例文や短文など(意味を解釈)
  • 「強いて言うなら」の反対語
  • 「強いて言うなら」の英語と解釈


「強いて言うなら」とは?

「強いて言うなら」とは?

「強いて言うなら」という言葉の「強いて」とは困難なこと、反対などを押し切って物事を行うことです。

無理に、無理やりという意味になります。

「強いて言うなら」「無理に(あえて)言うならば」ということになります。

本当ならば言わないけれど、どうしてもと言うならば言いますといったニュアンスを含む言葉なのです。

  • 「強いて言うなら」の語源や由来
  • 「強いて言うなら」の読み方

「強いて言うなら」の語源や由来

「強いて言うなら」「強いて」ですが、これは無理に、無理やりという意味があります。

それとは別にむしょうに、むやみにという意味合いも持っています。

源氏物語の中(柏木)に「はらからの君たちよりもしいて悲しとおぼえ給ひけり」という一文がありますが、この場合の「しいて」はむやみに、むしょうにという意味合いで使われています。

つまり「強いて」という言葉は平安時代中期にはすでにあったということになります。

古くからある言葉なのだということは覚えておきましょう。

「強いて言うなら」の読み方

「強いて言うなら」「しいていうなら」と読みます。

「つよい」と読まないように気をつけてください。



「強いて言うなら」の言葉の使い方

「強いて言うなら」の言葉の使い方

「強いて言うなら」は日常的な会話においてよく使われる言葉と言えるでしょう。

ニュアンスとしては「言う必要はないけれどあえて言うならば」という意味で使います。

本来ならば言いたくないことを聞かれた時、自分が言う必要はないと思っているのに何となく言わなくてはならない空気になった時などに、先に一言「強いて言うならば」とつけ加えることが多いのではないでしょうか。

また、ちょっと物申すと言いますか、小言、批判などをしなくてはならない時に「あえて言うならば」という感じで言うこともあります。

険悪な雰囲気になるのを回避する為の気遣いのような意味合いで入れたりもします。

はっきりストレートに言うのはわかりやすいですが、そのかわり相手を傷つけたり、不愉快にさせてしまうことがあります。

「強いて言うならば」と一言つけ加えるだけで同じことを言っても受け取る側も気持ちが違ってくるのです。

「強いて言うなら」の類語や類似表現や似た言葉

「強いて言うなら」の類語や類似表現や似た言葉

「強いて言うなら」の類語、似た言葉などを紹介しましょう。

  • 「あまり違いはないけれど」【あまりちがいはないけれど】
  • 「どっちかと言えば」【どっちかといえば】
  • 「無理に言うなら」【むりにいうなら】

「あまり違いはないけれど」【あまりちがいはないけれど】

「強いて言うなら」と似た意味の言葉として使うならば「あまり違いはないけれど」があります。

どちらを選んでも大差はない、どちらでもいい、でもどうしてもどちらかを選ぶ必要があるならばといった時に「強いて言うなら」「あまり違いはないけれど」と使います。

「どっちかと言えば」【どっちかといえば】

どちらも大した違いはないように見える、同じぐらいのものであるといった時でも、どちらかを選ばなくてはならない、優劣をつけなくてはならないという場面は、学校、職場と頻繁に起こるものです。

そのような時には「どっちかと言えば」という言葉を最初に言ってからどちらかを選ぶ、順番をつけるといったことをします。

「無理に言うなら」【むりにいうなら】

「強いて言うなら」をごく簡単な言葉に言い直すとすれば「無理に言うなら」になるでしょう。

別に言う必要はない、どちらも同じようなものであるといったことでも、決断を迫られる時などは困ることも多いのです。

そこで「無理に言うなら」という言葉を使うことで本当は言う必要はないのですがというニュアンスを伝えることもできますし、相手をはっきり深く傷つけずに柔らかく伝えることもできます。



「強いて言うなら」を使った例文や短文など(意味を解釈)

「強いて言うなら」を使った例文や短文など(意味を解釈)

「強いて言うなら」を実際に使った例文を紹介しながら解釈もしていきます。

言葉の使い方のイメージを掴む参考にしてみてください。

  • 「強いて言うなら」を使った例文1
  • 「強いて言うなら」を使った例文2

「強いて言うなら」を使った例文1

「強いて言うなら、こちらの方がいいね」

どちらかを選ぶ時、どちらでもいいと思っていても相手から「いや、どっちか決めてください」と言われることがあります。

内心では「どっちでもいいんだけどなあ」と思いながらも選ぶことになるでしょうか。

そのような時は「強いて言うなら、こちらの方がいいね」と使います。

「強いて言うなら」を使った例文2

「強いて言うなら、今日は和食の気分です」

洋食、和食、イタリアンと何でもいいのだけどと思っている時などに「あなたが決めて」と言われた場合は、このような答え方をするのが無難でしょう。

それほど自己主張したいわけじゃないけど、あなたが選べと言うから私が決めますといったニュアンスを感じさせることができます。

「強いて言うなら」の反対語

「強いて言うなら」の反対語

「強いて言うなら」の反対語はどのようなものでしょうか。

見ていきましょう。

  • 「言わずもがな」【いわずもがな】

「言わずもがな」【いわずもがな】

「言わずもがな」の意味は、言うまでもないこと、もちろんということになります。

また言う必要がない、言わない方がいいという意味でも使います。

「強いて言うなら」の英語と解釈

「強いて言うなら」の英語と解釈

「強いて言うなら」を英語では“if I'm forced to say”となります。

また別の例文としては“l'll tell you the whole story, if you insist.”「強いてと言うならば、すっかり話をしましょう」となります。

icon まとめ

いかがでしたでしょうか。

「強いて言うなら」という言葉の意味、使い方、例文などをまとめてお伝えしました。

少々難しい言葉かもしれませんが、簡単に言えば「無理に」「無理やり」となりますから、言う必要がないけれどあえて言うならばという意味で覚えておけば忘れにくいでしょう。

言いにくいこと、アドバイスなどは「強いて言うなら」を最初につけることで、柔らかく相手に伝えることができます。

人と会話をする時にちょっとした気遣いの言葉を使うことで、与える印象は大きく変わりますので、ぜひ「強いて言うなら」を上手に取り入れてみてください。