「付随する」とは?意味や使い方!例文や解釈
「付随する」という言葉はどのような意味を持つかご存知でしょうか。
ここでは「付随する」の意味、使い方、例文などを詳しく解説していきます。
それでは一緒に言葉の意味を理解していきましょう。
目次
- 「付随する」とは?
- 「付随する」の表現の使い方
- 「付随する」の類語や類似表現や似た言葉
- 「付随する」を使った例文や短文など(意味を解釈)
- 「付随する」の反対語
- 「付随する」の英語と解釈
「付随する」とは?
「付随する」とは主な物事に関係して、成り立っていることを言います。
つき従って起こることとも言います。
例えば「付随する条件」「付随する困難にこれ以上囚われたくない」などがあります。
他のものに、くっついている、つき従っているという意味で覚えておくとわかりやすいでしょう。
- 「付随する」の語源や由来
- 「付随する」の読み方
「付随する」の語源や由来
「付随する」の語源や由来を見ていきましょう。
まずそれぞれの漢字の持つ意味から説明します。
「付」は音読みで「フ」、訓読みでは「つ(く)、つ(ける)」となります。
くっつく、つく、そのような意味がある漢字だということはわかるかと思います。
そして「随」ですがこちらは音読みでは「ズイ」、訓読みでは「したが(う)」となります。
誰かの後についていく、したがうといった意味を持ちます。
この二つの漢字が合わさることで「付随」という言葉になりますが、意味は漢字の通り「つきしたがう、従属的な関係にある」となります。
「付随する」の読み方
「付随する」は「ふずいする」と読みます。
「付随」はどちらも音読みということになります。
「付随する」の表現の使い方
「付随する」という言葉は聞き慣れず、難しいと感じるかもしれません。
ですが、簡単に言ってしまえば「何か物事にくっついて起こること」という意味です。
例えば何かが起こることによってこれをする必要が起こる、しなければならないといった時などに使われます。
例をあげますと「転勤に付随して、引越しや挨拶などすることが色々ある」となれば、転勤することが「何かの物事」で、引越し準備、お世話になった人への挨拶などが「起こること」です。
何が何でも「付随する」という言葉を使う必要はないのですが、相手に使われた時に意味がわからないというのは困りますので言葉の意味は覚えておくようにしましょう。
「付随する」の類語や類似表現や似た言葉
「付随する」という言葉の類語をいくつか見ていきましょう。
- 「伴う」【ともなう】
- 「付帯」【ふたい】
- 「くっつく」【くっつく】
「伴う」【ともなう】
「伴う」とは一緒に行くことという意味が一般的ですが、引き連れて行くこと、従って行くことという意味もあります。
また「ある事に応じて生じる」という意味もありますので「付随」と似ています。
例えば「危険を伴う行動だ」「人口増加に伴う問題がある」といったように使います。
「付帯」【ふたい】
「付帯」とは「ふたい」と読みます。
意味は主な物事があり、それに伴って生ずることということですから「付随」と同義です。
例文としては「付帯事項があります」「これに付帯する事案として・・・」といったように使います。
「くっつく」【くっつく】
「くっつく」とは物と物が隙間なく接するとか離れなくなるといった意味でよく使いますが、ある物に、ある物が付着、付随するという意味もあります。
ようするに「付随する」をとても簡単に言い直すならば「くっつく」という言葉になります。
「付随する」という言葉やその後に続く文章、会話が難しいと思えば「付随」を「くっつく」と変換してみるといいのです。
一気にわかりやすくなることでしょう。
「付随する」を使った例文や短文など(意味を解釈)
それでは「付随する」を実際に使った例文を紹介します。
言葉の意味や使い方、雰囲気がわかるかと思いますのでぜひ参考にしてみてください。
- 「付随する」を使った例文1
- 「付随する」を使った例文2
「付随する」を使った例文1
「離婚に付随する問題は経済的なことだけじゃない」
離婚をするとなると、そう簡単ではなく様々な問題が起こるものです。
特に小さい子供がいる場合は、教育費といった経済的なことはもちろんですが、精神的なケアも必要ですし、新たな場所に引っ越すなどの労力もいることでしょう。
この例文では離婚によって起こる問題はお金のことだけではないということを「付随する」という言葉を使って言っているのです。
「付随する」を使った例文2
「人間関係の問題、トラブルは彼女の言動に付随して起こっている」
職場、家庭、学校と人が複数集まる場においては協調性も必要です。
しかし自己主張が強かったり、自分のことさえ良ければ人はどうなってもいいという自己中心的な考えの人がいますと、当然ながら問題、トラブルが起こってくるのです。
そのような人のことをトラブルメーカーとも言います。
問題やトラブルは、トラブルメーカーの日頃の言葉や行動にくっついて起こる、つまり彼女に原因があるのだということをこの例文は「付随する」という言葉を使って伝えているのです。
やんわりとした表現ではありますが、意味としては「彼女がトラブルメーカーだ」と言っているのです。
「付随する」の反対語
「付随する」の反対語はどのようなものがあるのでしょうか。
はっきりとした反対語が存在しない、わからないという場合は言葉の意味合いから考えて、反対の意味を持つ言葉を当てはめてみるといいでしょう。
- 「離散」【りさん】
「離散」【りさん】
「付随」の逆ですから「離散」などが適当ではないかと考えます。
意味はまとまっていた人たちが離れ離れになることとなります。
他にも反対の意味で考えて簡単に言うならば「離れる」という言葉が当てはまるのではないでしょうか。
「付随する」の英語と解釈
「付随する」を英語ではどのように言い表すのでしょうか。
「付随する」(伴って生じる)は“accompany”、“incidental”となります。
例えば「付随する費用」となれば“incidental expenses.”となります。
いかがでしたでしょうか。
「付随する」という言葉の意味、使い方、例文などをまとめて紹介しました。
どちらかと言えば少々難しい、大人が使う言葉といったイメージが強いかもしれません。
しかし簡単に訳せば「あることにくっついて起こること」です。
そういう風に覚えておけば、難しいと感じることもないでしょう。
今後は文章や会話において「付随する」という言葉が出てきても安心です。