「やりこなす」とは?意味!語源や由来
会社で「やりこなす」という表現を聞いたことがあるのではないでしょうか。
どの様な時に使う言葉なのか、意味や例文を紹介します。
目次
- 「やりこなす」とは?意味
- 「やりこなす」の表現の使い方
- 「やりこなす」の類語
- 「やりこなす」の英語と解釈
- 「やりこなす」を使った例文と意味を解釈
「やりこなす」とは?意味
「やりこなす」の意味と語源につい紹介します。
- 「やりこなす」の意味
- 「やりこなす」の語源
「やりこなす」の意味
「やりこなす」の意味は「ものごとをうまく処理すること」です。
毎日している作業ではなく、上司から与えられたり自分からすすんで引き受けたりして、その時に特別にやることになったものごとに対して使われます。
ただ「こなす」だけではなく、自分なりに工夫したり苦労をした末に上手く処理できた時に使われます。
- 「やりこなす」の意味
- 「やりこなす」の語源
「やりこなす」の語源
「やりこなす」の語源は言葉の意味から来ています。
「やりこなす」は漢字では「遣り熟す」と書き、「やり+こなす」で成り立っています。
「遣り」や「遣る」の連用形で非常に多くの意味があります。
最も良く使われるのが「そこへ向かわせる」という意味で「遣唐使」などに使われていますが、その他にも「ものごとをうまく成し遂げる」という意味があります。
「こなす」も意味の多い言葉ですが、最もよく使われるのは「任されたものごとをうまく処理する」という意味です。
つまり、どちらも同じような「うまく成し遂げる」という意味の言葉を重ねることで強調しているのです。
「やりこなす」はそれだけ立派に成し遂げたという意味が含まれています。
「やりこなす」の表現の使い方
「やりこなす」は、与えられたものごとをうまく最後まで成し遂げた時に使われます。
毎日決まっている業務を右から左に流しただけでは使われません。
一つのプロジェクトやプレゼンテーション、資料作りなど特別な仕事を任されて、それを達成した時に使いましょう。
また「やりこなす」を使うことで「能力がある」という意味が含まれますので、自分に対しては使わない方が良いでしょう。
「やりこなす」の類語
「やりこなす」の類語を紹介します。
- 「全うする」【まっとうする】
- 「完遂する」【かんすいする】
「全うする」【まっとうする】
意味は「ものごとを完全に最後まで終わらせること」です。
こちらの場合は途中にさまざまな創意工夫や困難があるという意味は含まれず、単にものごとを最後まで終わらせた時に使います。
「完遂する」【かんすいする】
意味は「ものごとを最後までやり通すこと」です。
細かい作業よりも、特別な任務や計画など大掛かりなものを達成した時に使われます。
「やりこなす」の英語と解釈
“He has done a difficult role.”
「彼は難しい仕事をやりこなした」となります。
英語で“done!”は「やった!」という意味があり、ビジネスで苦労をして終わらせた時に使われます。
「やりこなす」を使った例文と意味を解釈
「やりこなす」を使った例文と解釈を紹介します。
- 「やりこなす」を使った例文1
- 「やりこなす」を使った例文2
「やりこなす」を使った例文1
「彼女は休暇を取っている人の分の仕事をやりこなした」
オフィスでは休暇を取った時にはどうしても残された人に負担がかかってしまいます。
とても能力のある女性が2人分仕事をすることになったけれども、最後までしっかりとできて休暇が終って出てきた人が感謝している様子を表しています。
「やりこなす」を使った例文2
「週末までに何としてでもやりこなすしかない」
期限が週末に迫っている仕事があり、かなり困難な内容なのですが、それでもやるしかないという状況を表しています。
大切な顧客からの要望、或いは大きなイベントが控えている時など、どうしてもやらなければならない時の言葉です。
「やりとげる」は「ものごとをうまく処理すること」です。
与えられた仕事を最後まで終わらせて、しかも良い結果になる時に使われます。
大変な仕事を任せられたけれども一生懸命頑張って終わらせた人に対して使ってみましょう。