「面倒を見る」とは?意味や使い方!「世話する」との違い
人は生活している中で必ずどこかで他者の協力を得ながら生活しています。
しかし時には自身が他者を助けることもあり、そんな時に「面倒を見る」と表現する場合もあります。
この「面倒を見る」という言葉はどういう意味か、紹介していきます。
目次
- 「面倒を見る」とは?意味
- 「面倒を見る」の表現の使い方
- 「面倒を見る」を使った例文や解釈
- 「面倒を見る」の英語と解釈
「面倒を見る」とは?意味
「面倒を見る」という言葉の意味として、周囲に対して協力や支援・フォローといった力添えをすることを意味しています。
ここでの「見る」という意味として、視覚での「見る」ことではなく、対処・対応するといった行動の意味を持ちます。
しかし「面倒」という音場の意味合いには手間・負担・ストレスといったニュアンスが少なからず含まれています。
そのため肯定的ではなく、少しネガティブなニュアンスを含んだ言葉とされています。
- 「面倒を見る」の読み方と由来
「面倒を見る」の読み方と由来
「面倒を見る」という言葉は「めんどうをみる」と読みます。
その由来として元々「面倒」という言葉は「褒める」「感心する」「感謝する」といった良い意味での言葉とされています。
しかし使われていくうちに良い意味で使う際の背景に様々な感情があり、ただ良い意味を伝えるという解釈から複雑な意味を含んだ言葉に変化しました。
更に「世話」という意味で「面倒」という音場が使われることもあり、そこから厄介ごと・嫌なことといったニュアンスが含まれ、マイナスイメージを含む解釈に至っています。
「面倒を見る」の表現の使い方
「面倒を見る」という言葉の使い方として対象となるもの・相手に対して施し・対応といった意味で用いられます。
その際、「面倒」という言葉には少なからずマイナスイメージを含むため、そのつもりはなくても相手に対して迷惑・手間といったニュアンスを伝えかねません。
そのためトラブルを避ける上ではフォローの言葉も求められます。
- 「面倒を見る」と「世話する」の違い
- 「面倒を見ていただきました」のビジネスでの言い換え
「面倒を見る」と「世話する」の違い
「面倒を見る」という言葉には似た表現で「世話をする」という言葉が存在します。
両社は同じ意味で解釈され、使う人も多いですが正しくは少し異なります。
基本的な意味自体は同じですが「世話をする」の場合、「面倒」のようにマイナスイメージは含まれていません。
相手の求めること・必要なことに協力するといった解釈となるため、「世話をする」の方がより好意的な表現となります。
「面倒を見ていただきました」のビジネスでの言い換え
「面倒」は見てもらうこともあり、そんな時は「面倒を見ていただきました」と表現されます。
しかしビジネスシーンではより丁寧な表現が好まれており、言い換えると「お世話になりました」と表現されます。
また他にも「御指導していただきました」といった表現も好まれます。
ビジネスシーンでは「面倒」のような微妙なニュアンスも危険な場合があるため、よりリスクの少ない言葉での言い換えが求められます。
「面倒を見る」を使った例文や解釈
「面倒を見る」という言葉は日常的に用いられますが、実際にどのような文章になるか、例を紹介していきます。
- 「面倒を見る」を使った例文1
- 「面倒を見る」を使った例文2
「面倒を見る」を使った例文1
「今度後輩の面倒を見ることになったよ」
ここでは後輩に対して指導役・フォローする立場になったと伝えています。
しかし「面倒」という言葉を選択していることから自主的・肯定的ではないニュアンスも含まれます。
「面倒を見る」を使った例文2
「子供の面倒を見るのって楽しいけど大変」
この場合子育て・教育の大変さを伝えています。
しかし「楽しい」と付け加えることで悪いことばかりでないと併せて伝えています。
「面倒を見る」の英語と解釈
「面倒を見る」という言葉が適応する場面は日本に限らずどこでも起こります。
国によって表現も変化しますが英語ではどのような表現になるか、例を紹介していきます。
“take care of”
ここでの“care”には癒す・気遣う・支えるといった意味合いを持ちます。
それに“take”があわさり、担う・背負うといったニュアンスも含まれ、「面倒を見る」と解釈されます。
「面倒を見る」という言葉は普段から何気なくつかうきかいのおおい言葉です。
しかし使い方によっては相手からの印象が悪くなったりトラブルにもなりかねません。
場面に応じて上手く使いこなすことが必要となります。