「招聘」とは?意味や類語!「招聘」と「招待」の違いとは?
「招聘」という言葉の読み方や意味を紹介します。
また「招聘」と「招待」という、二つの言葉の違いを紹介して行きます。
さらに「招聘」を使った例文を紹介して行きます。
目次
- 「招聘」とは?
- 「招聘」を使った言葉と解釈
- 「招聘」の類語や関連語
- 「招聘」を使った短文など
「招聘」とは?
みなさんは「招聘」という言葉を聞いたことがあるでしょうか。
「監督を招聘する」などという言葉を、スポーツニュースなどで聞いたことがあるかもしれません。
一方で、今回初めて「招聘」という言葉を聞いたという人もいるでしょう。
そこで「招聘」の読み方と意味を紹介して行きます。
- 「招聘」の読み方
- 「招聘」の意味
- 「招聘」と「招待」の違い
「招聘」の読み方
「招聘」の読み方を紹介します。
「招聘」は「しょうへい」と読みます。
かなり難しい漢字のため、いきなり正しく読むのは難しいかもしれません。
これを機会に「招聘」は「しょうへい」と読めるようにしましょう。
「招聘」の意味
「招聘」という言葉には、どのような意味があるでしょうか。
「招聘」には、「丁重に人を招くこと」という意味があります。
例えばプロ野球で、大物の監督に来てもらう時、礼を尽くして招くため「監督を招聘する」と言います。
このように、簡単には来てもらえないような人に対して、礼を尽くして招くことを「招聘」と言います。
「招聘」と「招待」の違い
「招聘」と似た意味の言葉に「招待」があります。
「招聘」と「招待」という二つの言葉には、どのような違いがあるでしょうか。
「招待」には、「客を招いてもてなすこと」という意味があります。
例えば「パーティに招待する」という時は、パーティに客を招いて、もてなすという意味になります。
パーティ会場ではホスト役の人が、来場してくれた人の面倒をあれこれ見ることになりますが、このような気遣いも含めて「招待」になります。
「招聘」には「もてなす」という意味がなく、その代わりに「礼を尽くして招く」という意味があります。
よりシリアスな場面で、一定の地位にいる人を招く時に、「招聘」を使います。
このように「招待」と「招聘」には、意味の違いが見て取れます。
「招聘」を使った言葉と解釈
次に「招聘」という言葉を使った言葉を紹介し、その意味を解釈して行きます。
「招聘」という言葉を使いやすくするような言葉を紹介して行きます。
「招聘者」【しょうへいしゃ】
「招聘者」は、「招聘する人」という意味があり、招きたいと思う人にお願いする人という意味になります。
例えば日本代表のメンバーを「招聘」するのは、代表監督になるかもしれません。
この場合は、代表監督が「招聘者」になります。
「招聘教授」【しょうへいきょうじゅ】
「招聘教授」という言葉もあります。
「招聘教授」の「教授」は、大学で生徒を指導する立場の人です。
教授にも様々な種類があり、学部や学科の責任者のことを、「主任教授」と言います。
また、研究や教育に専念する教授職を「専任教授」と言います。
さらに、特別の目的があり、外部から「招聘」した教授を「招聘教授」と言います。
「招聘」の類語や関連語
「招聘」という言葉の類語や、関連語を紹介します。
「招聘」とよく似た意味を持つ言葉には、どのような言葉があるでしょうか。
- 「招請」【しょうせい】
- 「招致」【しょうち】
- 「召集」【しょうしゅう】
- 「召喚」【しょうかん】
「招請」【しょうせい】
「招請」には、「招き呼ぶこと」という意味があります。
また「頼んできてもらうこと」という意味もあります。
「招聘」とよく似た言葉ですが、「招請」よりも「招聘」で招く人のほうが、やや格上という印象があります。
「招致」【しょうち】
オリンピックが開催される都市を決める前に「招致活動」がありますが、その「招致」のことです。
「招致」には、「招いてきてもらう」という意味があります。
例えばオリンピック「招致」は、オリンピックを開催し、たくさんの人に来てもらうことを言います。
「召集」【しょうしゅう】
「召集」という言葉を聞いたことがあるでしょうか。
「召集」には、「召し集める」という意味があります。
国会議員などを集める時に、「召集」という言葉を使います。
「召喚」【しょうかん】
「召喚」は、「呼び出し」という意味があります。
裁判所など、官庁に誰かを呼び出す時に、「召喚」という言葉を使います。
さらにファンタジー作品などで、魔物や妖怪などを、離れた場所から手元に呼び寄せる時「召喚」という言葉を使うことがあります。
「魔物を召喚する」などという言葉を使います。
「招聘」を使った短文など
「招聘」という言葉を使った例文を紹介します。
「招聘」を使った例文は、どのような文章になるでしょうか。
- 「招聘」を使った例文1
- 「招聘」を使った例文2
「招聘」を使った例文1
「大物メジャーリーガーを、東京のチームに『招聘』する」
この例文のように、現役の大物メジャーリーガーが、日本のプロ野球チームに来ることがあります。
また日本のプロ野球よりも、メジャーリーグの方がリーグとしての格が上で、そこで活躍する選手にはステータスがあるため、「招聘」という言葉を使います。
実際に日本で活躍できるかどうかは、バッティングスタイルや、投球スタイルなどにも違いがあり、来日する選手によって違います。
しかし、何となく日本に来る選手より、日本で一から学ぼうという姿勢がある選手の方が、成功しやすいと言われています。
「招聘」を使った例文2
「ヘッドハンティングして、IT系の技術者を『招聘』する」
みなさんの会社でも、この例文のようなシーンがあるかもしれません。
IT系の分野に対して苦手意識がある会社が、専門職を「招聘」して、他の企業に負けないようにします。
招かれた技術者は、給料や手当などが恵まれた環境で働けて、会社はIT系の分野が強くなるため、上手くいけばwin-winの関係になります。
しかし、成果が上がらない場合や、招かれた人が周囲の人間関係に溶け込めない時は、不幸な出会いになるかもしれません。
「招聘」という言葉について見てきました。
みなさんの会社や学校に、「招聘」された社員や先生がいるかもしれません。
またみなさんも、いつか企業や学校から「招聘」されることになるかもしれません。
その時のため、「招聘」とは何かを知っておきましょう。