「手を差し出す」とは?意味や使い方!語源や例文
「手を差し出す」という言葉の読み方や意味を紹介します。
また「手を差し出す」の使い方や類語を紹介して行きます。
さらに「手を差し出す」を使った例文を紹介して行きます。
目次
- 「手を差し出す」とは?
- 「手を差し出す」と、「手を差し延べる」の違い
- 「手を差し出す」の類語や類似表現や似た言葉
- 「手を差し出す」を使った例文や短文など
「手を差し出す」とは?
みなさんは、「手を差し出す」という言葉を知っているでしょうか。
誰かに「手を差し出した」経験がある人もいるでしょう。
一方で「手を差し出す」という言葉を、今回初めて知った人もいるでしょう。
そこで「手を差し出す」という言葉の読み方や意味を紹介します。
- 「手を差し出す」の読み方
- 「差し出す」の意味
- 「手を差し出す」の意味
「手を差し出す」の読み方
「手を差し出す」は「てをさしだす」と読みます。
「手」は「て」、「差し出す」は「さしだす」と読みます。
難しい漢字は使われていないため、読み間違えることも少ないでしょう。
「差し出す」の意味
「手を差し出す」という言葉には、どのような意味があるでしょうか。
「手を差し出す」の「差し出す」には、いくつかの意味があります。
まず「伸ばして前方に出す」という意味があります。
「手を差し出す」という言葉で使われる「差し出す」は、この意味で使われていると考えられます。
また「差し出す」には、「提出する」という意味があります。
「卒業レポートを差し出す」という場合、「卒レポを提出する」という意味になります。
さらに「差し出す」には、「派遣する」という意味があります。
「A君を、仙台支社に差し出す」という場合、「A君を仙台支社に、派遣する」という意味があります。
このように「差し出す」には、たくさんの意味があることを、知っておきましょう。
「手を差し出す」の意味
「手を差し出す」という言葉には、どのような意味があるでしょうか。
「手を差し出す」には、「手を伸ばして前方に出す」という意味があります。
例えば、エレベーターのボタンを押す時に、手を伸ばして前方に出し、それから上ボタンや下ボタンを押すでしょう。
このような時に、「手を差し出して、ボタンを押す」などと言います。
さらに、前方にいる人が、握手をしようと「手を差し出す」というケースもあります。
握手を求められた側も、「手を差し出す」ことになるでしょう。
このように「手を差し出す」という言葉には、「手を伸ばして前方に出す」という意味があります。
「手を差し出す」と、「手を差し延べる」の違い
「手を差し出す」と似た言葉に、「手を差し延べる」があります。
二つの言葉には、どのような違いがあるでしょうか。
「手を差し延べる」には、「援助する」「力を貸す」という意味があります。
例えば、仕事が終わらなくて困っている同僚がいる時、一緒に残業して仕事を終わらせるため力を貸すことがあるかもしれません。
このような時に、「同僚に手を差し延べる」という言い回しをします。
「手を差し延べる」には、誰かを助けたり、サポートするという意味があります。
「救いの手を差し延べる」という言い回しもあり、誰かを助けたり力を貸す時に使います。
一方で「手を差し出す」には、「援助する」「力を貸す」という意味はなく、「手を伸ばして前方に出す」という意味があります。
このように、似た雰囲気の二つの言葉には、意味の違いがあるため、場面によって使い分けるようにしましょう。
「手を差し出す」の類語や類似表現や似た言葉
続いて「手を差し出す」の類語や、似た意味を持つ言葉を紹介します。
「手を差し出す」と似た意味を持つ言葉には、どのような言葉があるでしょうか。
- 「手を伸ばす」【てをのばす】
- 「手を広げる」【てをひろげる】
- 「手を突き出す」【てをつきだす】
「手を伸ばす」【てをのばす】
「手を伸ばす」という言葉があります。
「手を伸ばす」には、単純に「手を広げる」という意味もあれば、「これまでしていなかったことに挑戦する」という意味もあります。
例えば、「趣味を、ゴルフからテニスまで『手を伸ばす』」という時、「ゴルフに加えて、テニスにチャレンジする」という意味になります。
「手を広げる」【てをひろげる】
「手を広げる」という言い回しもあります。
「手を広げる」には、「事業などの規模を大きくする」「関係する範囲を広げる」という意味があります。
「飲食店の経営から、スポーツジムの経営に『手を広げる』」という時、事業を大きくしているという意味になります。
「手を突き出す」【てをつきだす】
「手を突き出す」の「突きだす」には、「前方に勢いよく出す」という意味があります。
そのため「手を突きだす」には、「手を前方に、勢いよく出す」という意味があります。
ケンカをする時などに、このような言い回しを使います。
「手を差し出す」を使った例文や短文など
続いて「手を差し出す」という言葉を使った例文や短文を紹介します。
「手を差し出す」を使った文章を見て、この言葉の使い方のコツを覚えましょう。
- 「手を差し出す」を使った例文1
- 「手を差し出す」を使った例文2
「手を差し出す」を使った例文1
「前方から、知り合いが歩いてきたので、握手しようと『手を差し出す』」
この例文のような場面は、ビジネスシーンでは毎日のように登場します。
友好の気持ちを込めて握手をすると、二人の関係性が一気に縮まるためです。
特に久しぶりに会った仕事関係の人と握手をすると、会わなかった時間が一気に消えるほど、効果的ではないでしょうか。
また握手をする時は、関係性が上の人から「手を差し出す」のが基本になります。
自分の方が目下の場合は、相手が「手を差し出す」のを待つようにしましょう。
「手を差し出す」を使った例文2
「会社の備品を渡すために、備品を持って『手を差し出す』」
仕事中に、この例文のような行為をすることがあるかもしれません。
少し離れた場所にいる相手に、はさみやホチキスなどの備品を渡すため、備品を持って前方に手を伸ばすことがあるでしょう。
このような場面で「手を差し出す」という言葉を使ってみましょう。
また雨が降ってきた時、隣を歩いている人に、自分の傘を渡す時は、「傘を持って手を差し出す」よりも、「傘を差し出す」という表現の方がスマートでしょう。
「手を差し出す」という言葉について見てきました。
自分の動作を言葉にするのは難しいものですが、今後、手を前方に伸ばす時は、「手を差し出す」という言葉を使ってみましょう。