「傘をさす」とは?意味や漢字?昔の意味!正確には開くではない?!
雨が降った時に「傘をさす」と当たり前のように使いますが、状態としては「傘を開く」形になります。
なぜ「傘をさす」と使うのか説明していきますので、一緒に見ていきましょう。
目次
- 「傘をさす」とは?
- 「傘をさす」の「さす」の漢字は正しく書くと
- 「傘をさす」は「傘を差し掛ける」の意味
「傘をさす」とは?
「傘をさす」とは雨が降った時に傘を使うことを言います。
なぜか「傘を広げる」とは言わないのです。
言葉の意味として「さす」には手を上、または前の方に出すというものがあります。
ですから頭をおおうように傘を持つこと、かざすことを「さす」と言います。
「日傘をさす」「傘をさす」と使われます。
- 「傘を開ける」意味
- 「傘を差し込む」意味
「傘を開ける」意味
「傘を開ける」とは状態としては閉じている傘を開いて使うということはわかります。
ですが、日本語としてはそのようなことは「傘をさす」と表現しますので一般的に「傘を開ける」とは使わないでしょう。
「開ける」という言葉の意味としては前方にさえぎるものがなく、広く遠くまで見渡せるとか、前に進むにあたり邪魔なものがない時、良い状態に向かう、運が向くといったものがあります。
「傘を差し込む」意味
「差し込む」という言葉の意味は、物の中に他の物を突き、入れること、光が入ってくること、もしくは胸、腹などがキリで突いたような激しい痛みといったことになります。
「傘を差し込む」という言葉から想像するならば、傘立てに「傘を差し込む」ということでしょうか。
「傘をさす」は傘を開き使うことで「傘を差し込む」はどこかに入れる、つまり傘を収納するという意味で使います。
「傘をさす」の「さす」の漢字は正しく書くと
「傘をさす」の「さす」ですが、漢字をあてるとすれば「差す」となります。
「傘を差す」以外では「刀を差す」「影が差す」などにも使われます。
通常は「さす」とひらがなで表すことが多いでしょう。
「傘をさす」は「傘を差し掛ける」の意味
「傘をさす」と似た言葉に「傘を差し掛ける」というものがあります。
「差し掛ける」の意味は物を差し出し、他の物をおおうようにかざすことです。
つまり傘を差しだし、頭や体を雨に濡れないようにするとなります。
誰かに傘をさしてあげる時などに「傘を差し掛ける」と使います。
例えば「彼はそっと傘を差し掛けてくれた」「ずぶ濡れになっている子供に傘を差し掛けてあげる」といった使い方になります。
いかがでしたでしょうか。
「傘をさす」と何気なく使っている言葉ですが意味を見ていくと面白いものです。
「傘を開く」とは言いますが「傘を開ける」と使うことはないでしょう。
また人に傘をさしてあげる時は「傘を差し掛ける」という言葉で言い表すこともできます。