「しょっちゅう」とは?意味!方言?「いつも」との違い
「しょっちゅう」という言葉の意味や使い方を紹介します。
さらに「しょっちゅう」を使った例文などを紹介して行きます。
目次
- 「しょっちゅう」とは?
- 「しょっちゅう」の使い方
- 「しょっちゅう」の類語や類似表現を紹介します
- 「しょっちゅう」を使った例文や短文など
「しょっちゅう」とは?
「しょっちゅう」という言葉を知っているでしょうか。
「あいつは、しょっちゅう会社をずる休みする」などというセリフを聞いたことがあるかもしれません。
一方で、「しょっちゅう」という言葉を、今回初めて目にした人もいるでしょう。
そこで「しょっちゅう」の意味や語源を紹介して行きます。
- 「しょっちゅう」の意味
- 「しょっちゅう」の語源
「しょっちゅう」の意味
「しょっちゅう」という言葉には、どのような意味があるでしょうか。
「しょっちゅう」には、「いつも」「始終」という意味があります。
冒頭の「しょっちゅう会社をずる休みする」という文章は、「いつも会社をずる休みしている」という意味になります。
「しょっちゅう」の語源
「しょっちゅう」という言葉の語源として、「初中後」という言葉がもとになったという説があります。
「初中後」は中世の芸道に際して使われていた言葉で、「物事の初め、中間、終わりの三段階があるとされている」という意味があります。
芸を極めて行く途中は、初心から始まり、堪能に至るまで、三段階を経るという説です。
この「初中後」が転じて、「しょっちゅう」となり、「いつも」や「始終」という意味が生まれたという説があります。
「しょっちゅう」の使い方
「しょっちゅう」という言葉の使い方を紹介します。
「しょっちゅう」には「いつも」や「始終」という意味があります。
また「しょっちゅう」には、動作や起きている現象が、慢性的に繰り返されているという意味が含まれています。
そこで、いつも繰り返されている出来事や、慢性的に繰り返している動作に対して、「しょっちゅう」という言葉を使ってみましょう。
ビジネスシーンでは、会議中に繰り返し居眠りをする人がいるかもしれません。
このような人は「会議中に、しょっちゅう居眠りしている」と言えるでしょう。
また日常の場面では、慢性的に貧乏ゆすりをしている人がいるかもしれません。
このような人は「しょっちゅう、貧乏ゆすりをしている」と言えます。
このように慢性的に、いつも繰り返して起こる現象や動作に対して、「しょっちゅう」を使ってみましょう。
「しょっちゅう」の類語や類似表現を紹介します
「しょっちゅう」と似た意味を持つ言葉には、どのような言葉があるでしょうか。
- 「いつも」【いつも】
- 「始終」【しじゅう】
- 「毎回」【まいかい】
- 「常に」【つねに】
- 「絶えず」【たえず】
- 「常日頃」【つねひごろ】
「いつも」【いつも】
「いつも」には、「つねにその状態が続く」という意味があります。
例えば「いつもの服装」という時は、いつも着てる変わらぬ服装という意味があります。
また定食屋さんで常連客が「いつもの」と言う時は、「いつもと同じメニュー」という意味があります。
常連客は、同じお店に通うという状態が続いているのを前提にして、「いつもの」と言います。
「始終」【しじゅう】
「始終」は「しじゅう」と読みます。
「始終」には、「たえず」「いつも」などの意味があります。
例えば、「A君とBさんカップルは、始終喧嘩している」という場合は、「A君とBさんカップルは、たえず喧嘩している」という意味になります。
「毎回」【まいかい】
「毎回」という言葉も、日常的に良く使われている言葉です。
「毎回」には、「いつも常時」という意味があります。
また野球の試合のように、回が区切られている時は、「回ごとにいつも」という意味になります。
回ごとにいつもランナーを出している様子を、「毎回ランナーを出塁させている」などと言います。
「常に」【つねに】
「常に」という言葉には、「ふだん」や「日々の習わしとして」という意味があります。
例えば「常に同じ服装をしている」という場合は、「日々の習わしとして、同じ服装を着てる」という意味があります。
「絶えず」【たえず】
「絶えず」という言葉には、「途切れず、常に」という意味があります。
例えば「絶えず文句を言う」という場合は、「途切れることなく、常に文句を言っている」という意味になります。
「常日頃」【つねひごろ】
「常日頃」は「つねひごろ」と読みます。
「常日頃」には、「毎日いつも」「普段」などの意味があります。
「常日頃から、注意している」という場合は、「毎日、いつものように注意している」という意味があります。
「しょっちゅう」を使った例文や短文など
最後に「しょっちゅう」という言葉を使った例文や短文を紹介します。
「しょっちゅう」の使い方のコツを、例文を通じて覚えましょう。
- 「しょっちゅう」を使った例文1
- 「しょっちゅう」を使った例文2
「しょっちゅう」を使った例文1
「彼なら、駅前で『しょっちゅう』見かける」
「しょっちゅう」という言葉には、「いつも」や「始終」という意味があります。
この例文には、「彼は駅前で、いつも見かける」という意味があります。
知り合いの様子が気になった人に、「彼は最近、どうしている?」などと聞かれた時、例文のように答えられます。
ランダムではあるものの、いつものように駅前で彼の姿を見られると思った時は、「しょっちゅう」という表現ができます。
時々見かける程度では、「しょっちゅう」という言葉を使うことはできません。
「しょっちゅう」を使った例文2
「このようなトラブルは『しょっちゅう』なので、気にしないように」
この例文のようなセリフを、ビジネスシーンで聞いたことがあるかもしれません。
トラブルが日常茶飯事で起こるような場面では、トラブルの度に気にしてはいられないため、この例文のようなセリフを誰かが言うかもしれません。
この例文のように「いつものことなので」とか、「慢性的に起こっていることなので」という意味で、「しょっちゅうなので」という言い回しを使うことがあります。
考えてみれば、いつも起こっているほうが心配に感じてもおかしくないものですが、「しょっちゅうなので」気にしないで、というケースの方が多くなっています。
「しょっちゅう」という言葉について見てきました。
みなさんも「しょっちゅう」していることや、見かけていることなどがあるかもしれません。
「いつも」や「始終」という表現とともに、「しょっちゅう」という言葉も使ってみましょう。