「変幻自在」とは?意味や使い方や例文!
「変幻自在」とは、「思い通りに自由に変化するさま・変わり身が早いこと」です。
「変幻自在」の「意味・語源や由来・読み方・使い方・例文と解釈・類語(シソーラス)や言い換え・英語と解釈」などについて、詳しく説明していきます。
目次
- 「変幻自在」とは?
- 「変幻自在」の言葉の使い方
- 「変幻自在」の類語や類似表現や似た言葉
- 「変幻自在」を使った例文や短文など(意味を解釈)
- 「変幻自在」の反対語
- 「変幻自在」の英語と解釈
「変幻自在」とは?
「変幻自在」という四字熟語の言葉は、「思い通りに自由に変化するさま」や「現れたり消えたりする変わり身が早いこと」を意味しています。
「変幻自在」というのは、「自由自在に姿を変えたり、現れたり消えたりすること」や「自由自在に思いのままに変化することのできる様子・能力」を意味しているのです。
例えば、「変幻自在の魔術で彼女は自由に姿を変えられるようでした」や「身分・職業を偽るその詐欺師は変わり身が早く、正に変幻自在の存在でした」などの文章で、「変幻自在」の典型的な意味を示せます。
- 「変幻自在」の語源や由来
- 「変幻自在」の読み方
「変幻自在」の語源や由来
「変幻自在」の語源・由来は、「変幻(へんげん)」と「自在(じざい)」の言葉に分解して考えると分かりやすくなります。
「変幻」という言葉の語源は、「幻のように次から次へと移り変わること」になります。
「自在」という言葉の意味は「自分の思い通りにできること」ですが、その語源は仏教用語の「自在」にあり、「心が煩悩(欲望の執着)から解放されて自由になること・何でも思いのままにできる仏や菩薩の能力」に由来しています。
それらの語源・由来から「変幻+自在=変幻自在」で、「自分の思い通りに次々に変化できること。
現れたり消えたりが意のままであること」を意味しているのです。
「変幻自在」の読み方
「変幻自在」の読み方は、「へんげんじざい」になります。
「変幻自在」の言葉の使い方
「変幻自在」の言葉の使い方は、「思いのままに出現したり消えたりの変化が見られる場合」や「ある人・物が自由自在に変化できる特徴・能力を持っている場合」に使うという使い方になります。
「人間がいつの間にか現れたり消えたりする変幻自在の不思議なマジックは、まるで魔法のようでした」や「敵を混乱させたり錯覚させたりする忍術を使いこなす忍者は、正に変幻自在の能力を持っていました」などの文章において、「変幻自在」の言葉を正しく使用することができます。
「変幻自在」の類語や類似表現や似た言葉
「変幻自在」の類語・類似表現・似た言葉について、分かりやすく解説していきます。
- 「千変万化」
- 「臨機応変」
- 「神出鬼没」
「千変万化」
「変幻自在」の類語・似た言葉として、「千変万化(せんぺんばんか)」があります。
「千変万化」の四字熟語は、「物事・現象がさまざまに変化する様子」や「事物・現象が同じ状態に留まらず次々に変化していること」を意味しています。
自由自在に変化するさまを示す「変幻自在」に似た意味を持つ言葉として、「千変万化」を指摘することができます。
「臨機応変」
「変幻自在」の類似表現・似た言葉として、「臨機応変(りんきおうへん)」があります。
「臨機応変」という四字熟語は、「その場の状況・環境・目標に合わせて、自分自身を柔軟に変化させて対応すること」や「固定的・事務的な対応ではなく、その場の状況に合わせて自分のやり方・対処を変えること」を意味しています。
その意味から、思いのままに変化して変わり身が早いことを意味する「変幻自在」と似た意味を持つ類似表現として、「臨機応変」が上げられます。
「神出鬼没」
「変幻自在」の類語・似た言葉として、「神出鬼没(しんしゅつきぼつ)」があります。
「神出鬼没」という四字熟語の意味は、「(鬼神のように)突然、現れたり消えたりするさま」や「行動が自由自在なため、どこにいるのかいつ現れるのかが予測できないこと」になります。
その意味合いから、自由自在に現れたり消えたりする「変幻自在」と近い意味を持つ類語(シソーラス)として、「神出鬼没」という言葉を指摘することができます。
「変幻自在」を使った例文や短文など(意味を解釈)
「変幻自在」を使った例文や短文などを紹介して、その意味を解釈していきます。
- 「変幻自在」を使った例文1
- 「変幻自在」を使った例文2
「変幻自在」を使った例文1
「変幻自在のマジシャンは、人間業(にんげんわざ)とは思えない瞬間移動を成功させましたが、誰もそのタネに気づくことはできませんでした」
この「変幻自在」を使った例文は、「自由自在に(思いのままに)自分の姿を現したり消したりできるマジシャンは、人間業(にんげんわざ)とは思えない瞬間移動を成功させたが、誰もそのタネに気づくことができなかった」ということを意味しています。
「変幻自在」を使った例文2
「どんな仕事にも適応してしまう彼女は、色々な職業・職種や国・地域を渡り歩きながら変幻自在の活躍をしてきました」
この「変幻自在」を使った例文は、「どんな仕事にも適応してしまう彼女は、色々な職業・職種や国・地域を渡り歩きながら、自由自在に(思いのままに)自分の特徴・能力・振る舞い方を、環境に合わせて変化させるような活躍をしてきた」ということを意味しています。
「変幻自在」の反対語
「変幻自在」の反対語を紹介して、その意味を解釈していきます。
- 「千篇一律」
「千篇一律」
「変幻自在」の反対語として、「千篇一律(せんぺんいちりつ)」があります。
「千篇一律」という四字熟語の意味は、「物事がすべて画一的・一様(いちよう)であり、変化が全く感じられないこと」になります。
「千篇一律」というのは、「全ての物事・現象が同じようなものであり、代わり映えしないこと。
みんな似たようなものばかりで、変化が乏しいこと」を意味する四字熟語なのです。
「千篇一律」の出典は古代中国の「詩品」で、「千篇」は「無数の詩文」、「一律」は「同じ調子・感じで変化がないこと」を意味しています。
「変幻自在」の英語と解釈
「変幻自在」という四字熟語の言葉は、“ever-changing”(常に変わり続ける)や“phantasmagoric”(次々に移り変わる幻影のような)、“protean”(変幻自在な・一人で何役も演じる)、“surreal”(超現実的な・非現実的なほどの変化)、“kaleidoscopic”(幻想的な・幻影的な)などの英語で表現することができます。
- “That great magician is protean(phantasmagoric) to appear and disappear suddenly.”
“That great magician is protean(phantasmagoric) to appear and disappear suddenly.”
この「変幻自在」を使った英語の例文は、「あの偉大なマジシャンは、突然、姿を現したり姿を消したりして変幻自在です」ということを意味しています。
「変幻自在」という言葉について徹底的に解説しましたが、「変幻自在」には「思い通りに自由に変化するさま・現れたり消えたりの変わり身が早いこと」などの意味があります。
「変幻自在」の類語(シソーラス)・言い換えとしては、「千変万化」「臨機応変」「神出鬼没」などがあります。
「変幻自在」という言葉について詳しく調べたい時は、この記事を参考にしてみて下さい。