「勤しむ」とは?意味や使い方や例文!
仕事をすることを表す言葉に「勤しむ」があります。
どの様な時に使われる言葉なのでしょうか、由来や使い方について知っておきましょう。
目次
- 「勤しむ」とは?
- 「勤しむ」の言葉の使い方
- 「勤しむ」の類語や類似表現や似た言葉
- 「勤しむ」を使った例文や短文など(意味を解釈)
- 「勤しむ」の反対語
- 「勤しむ」の英語と解釈
「勤しむ」とは?
「勤しむ」の意味や語源について紹介します。
- 「勤しむ」の読み方
- 「勤しむ」の意味
- 「勤しむ」の漢字の成り立ち
- 「勤しむ」の語源や由来
「勤しむ」の読み方
「勤しむ」は「いそしむ」と読みます。
「つとしむ」と読まない様にしましょう。
「勤しむ」の意味
「勤しむ」の意味は「やるべきことに熱心に励むこと」「コツコツと続けていくこと」です。
この場合やるべきこととは仕事だけではなく、自分に対して与えられたものや趣味なども含まれます。
そしてただ一生懸命やるだけではなく「コツコツと地道に努力を積み重ねること」という意味もあるのです。
何か目標に向かって努力を続けていたり、毎日研究を続けていくことを表しています。
大きな結果を出したり目立つ様なパフォーマンスをするのではなく、毎日やるべきことをきちんとやっている人に対して使われる言葉なのです。
「勤しむ」の漢字の成り立ち
「勤しむ」の語源は漢字の成り立ちからきています。
「勤」という漢字は、意味を表す「力」と、音を表す「菫」を組み合わせてできた形成文字です。
「菫」は音読みでは「きん」、訓読みでは「すみれ」と読みます。
「勤」は「力を入れて粘土をこねる様子」を意味する言葉で、ここから「一生懸命働くこと」を意味する様になったのです。
「勤しむ」の語源や由来
「勤しむ=いそしむ」は古語の「いそし」が語源と言われています。
古くは万葉集に「いそしき」という言葉が見られ、「勤勉である」という意味として使われています。
段々と時代が流れるにつれて「いそしき」「いそしみて」「いそしむ」と変化したのです。
「勤しむ」の言葉の使い方
「勤しむ」の使い方には以下のポイントがあります。
- 自分で一生懸命努力をしている時に使える
- 仕事以外にも使える
- 「勉学に励む」か「勉学に勤しむ」か
自分で一生懸命努力をしている時に使える
「勤しむ」は、目に見える程ではありませんが、その人なりに一生懸命努力をしている時に使います。
人からやることを与えられて忙しいのではなく、自ら努力をしているという意味が強いのです。
仕事を「やる」「こなす」ではなく、「真剣に毎日努力をしている」ことを表しています。
「勤しむ」の読み方には濁音が含まれず柔らかい響きがあるので、これ見よがしな雰囲気がなく、自分のことについて使い易い言葉です。
仕事以外にも使える
「勤しむ」は「勤」という漢字の為に仕事を意味する言葉だと思われがちです。
しかし「勤しむ」は「毎日努力を積み重ねていること」ならば、仕事でなくても使えるのです。
「趣味のプラモデル作りに勤しむ」「編み物に勤しむ」など幅ひろく使えます。
但し、「カラオケに勤しむ」や「ゴルフに勤しむ」などの使い方は半分冗談が混ざっている場合に限ります。
「勉学に励む」か「勉学に勤しむ」か
「勤しむ」と似た意味の言葉に「励む」があります。
「励む」は「目的に向かって一時的に力を注ぐこと」という意味があります。
「勤しむ」は「毎日たゆまぬ努力を続けること」という意味です。
つまり、勉学の場合学生の間だけ、或いは試験が終わるまでという期間限定ですので、「勉学に勤しむ」が正解です。
「勤しむ」の類語や類似表現や似た言葉
「勤しむ」の類語を紹介します。
- 「精進する」【しょうじんする】
- 「尽力する」【じんりょくする】
- 「力を注ぐ」【ちからをそそぐ】
- 「頑張る」【がんばる】
- 「精を出す」【せいをだす】
「精進する」【しょうじんする】
「一つのことに専念して一生懸命努力をすること」という意味です。
元々は仏教用語で、雑念を払い修行に専念するちという意味でしたが、一般的にも使われる様になりました。
「尽力する」【じんりょくする】
「目的の為に力を尽くして頑張ること」という意味です。
「力を注ぐ」【ちからをそそぐ】
「特定のものごとに対して自分の能力や神経を集中させること」という意味です。
物理的な力だけではなく、精神力を使うことも含まれます。
「頑張る」【がんばる】
「目的を達成する為に困難に耐えながら力を尽くすこと」という意味です。
最も応用範囲が広くて使い易い言葉です。
「精を出す」【せいをだす】
「熱心に取り組む」「コツコツと努力を積み重ねる」という意味です。
「精一杯力を出し尽くす」が省略された言葉とも言われています。
「勤しむ」を使った例文や短文など(意味を解釈)
「勤しむ」を使った例文と解釈を紹介します。
- 「勤しむ」を使った例文1
- 「勤しむ」を使った例文2
「勤しむ」を使った例文1
「彼は今の会社で研究に勤しんでいる」
研究職の人は、自分に合った職場が見つかると仕事が楽しいと感じる様になります。
毎日新商品の開発や、旧商品の改善などについて研究を続けています。
研究室の場合、実験を始めると泊まり込みになることもありますが、それも苦にならないのでしょう。
疲れた表情をしているけれども充実している様子を表しています。
「勤しむ」を使った例文2
「彼は本業だけではく副業にも勤しんでいる」
最近では本業だけでは収入が足りなくなる人も増えてきました。
その為に、一部の会社では本業に支障が出ない限り副業を黙認する様になっています。
この人は副業を始めてそれが面白くて続ける様になったのでしょう。
本業がおろそかにならない様に注意しながら副業を成功させたいものです。
「勤しむ」の反対語
「勤しむ」の反対語を紹介します。
- 「怠る」【おこたる】
- 「不精する」【ぶしょうする】
- 「さぼる」【さぼる】
「怠る」【おこたる】
「おこたる」と読みます。
「しなければならないことをせずになまけて放置すること」という意味です。
「不精する」【ぶしょうする】
「ぶしょうする」と読みます。
「面倒くさがってやるべきことをやらないこと」という意味です。
「さぼる」【さぼる】
「怠けて仕事を休むこと」という意味です。
語源はフランス語の「サボタージュ」からきています。
「勤しむ」の英語と解釈
“He works hard for the money.”
「彼はお金の為に仕事に勤しんだ」となります。
“work hard”は「一生懸命働く」という意味で、シンプルで使い易い表現です。
「勤しむ」は「やるべきことに熱心に取り組むこと」という意味です。
「コツコツと努力をすること」という意味も含まれている為に、自分のことを表す時にも使える表現です。
仕事だけではなく力を注いでいるものに対して使えるので、趣味などに対して使ってみましょう。