「知らしめる」とは?使い方や例文!いい意味?悪い意味?
「知らしめる」という言葉の意味や使い方を紹介します。
さらに「知らしめる」と「知らせる」の違いや、「知らしめる」を使った例文や短文を紹介して行きます。
目次
- 「知らしめる」とは?意味
- 「知らせる」と「知らしめる」の違い
- 「知らしめる」を使った例文や短文など
- 「知らしめる」の言葉や表現の使い方
- 「知らしめる」の類語や類似表現や似た言葉
「知らしめる」とは?意味
みなさんは「知らしめる」という言葉を聞いたことがあるでしょうか。
「知らしめる」という作業を、仕事を通じてしている人もいるかもしれません。
もちろん「知らしめる」という言葉を、今回初めて知った人もいるでしょう。
そこで「知らしめる」の意味を紹介して行きます。
- 「知らしめる」の意味
- 「知らしめる」はいい意味?悪い意味?
「知らしめる」の意味
「知らしめる」という言葉には、どのような意味があるでしょうか。
「知らしめる」には、「多くの人に、認知させる」「広く知らせる」という意味があります。
多くの人が何も意識せずとも、自然に知ってしまうような状態を作り出すような時に「知らしめる」という言葉を使います。
戦略的に、商品の存在を広く知らせる、コマーシャルなどは「知らしめる」ためのツールのひとつと言えるでしょう。
「知らしめる」はいい意味?悪い意味?
「知らしめる」という言葉は、半分強制的に広く知らせるイメージがあるため、悪意味の言葉と感じているかもしれません。
それでは「知らしめる」はいい意味の言葉、悪い意味の言葉か、どちらかなのでしょうか。
正解は「どちらかと言えば、いい意味」になります。
「知らしめる」という言葉で「広く知らせる」ことは、誰かの実力や能力、魅力であることが多いためです。
「知らせる」と「知らしめる」の違い
次に「知らせる」と「知らしめる」の違いを見て行きましょう。
「知らせる」には、「物事を人に伝える」「情報を人に教える」などの意味があります。
一方「知らしめる」には、「多くの人に認知させる」という意味があります。
「知らしめる」の「しめる」には、「○○をさせる」という意味があります。
そのため、強制的に広く知らせる意味が含まれます。
例えば、「Aという商品のメリットを知らせる」という時は、「メリットを知ってもらう」「メリットを伝える」という意味になりますが、「メリットを知らしめる」という場合は、否応なしに知るしかない状態にするという表現になります。
「知らしめる」を使った例文や短文など
続いて「知らしめる」という言葉を使った例文や短文を紹介して行きます。
「知らしめる」を使った文章を見て、「知らしめる」という言葉の使い方のコツを覚えましょう。
- 「知らしめる」を使った例文1
- 「知らしめる」を使った例文2
「知らしめる」を使った例文1
「トーナメントに優勝して、実力を『知らしめる』」
この例文は、スポーツ選手が自分の実力を広く知らせるため、何かのトーナメントに優勝しようと意気込んでいるところです。
テレビで放送されるような注目度の高いトーナメントで優勝すれば、一般の人に自分の実力を広く知らせられます。
スポーツに興味がない人も、否応なしに、その選手の存在を知ることになるでしょう。
スポーツ選手の認知度が上がれば、スポンサーが付くなどのメリットがあります。
安定的に選手生活を送るため、この例文のような思いで、トーナメントに参加する人も多いでしょう。
「知らしめる」を使った例文2
「大量のコマーシャルを流し、Aという商品を『知らしめる』」
これは大手企業が新商品を売り出す時のひとつの常套手段になります。
テレビやネットのコマーシャルを利用し、テレビやネットの視聴者に、商品の存在を認めさせる作戦です。
街中を走る車に商品の情報を掲載したり、たくさんの人が乗る電車に商品の情報を掲載するなどして、「知らしめる」方法もあります。
とてもお金がかかる方法のため、大手企業など資金力がある企業にしかできない、「知らしめる」方法と言えるでしょう。
「知らしめる」の言葉や表現の使い方
「知らしめる」という言葉を、どのように使えばいいでしょうか。
例えばビジネスシーンでは、自分の能力を上司や同僚に認めさせたい、広く知らせたいと思う人が多いでしょう。
このような気持ちは「能力を知らしめる」「実力を知らしめる」という文章にできます。
プロジェクトを前に、「仕事を通じて実力を知らしめます」などと宣言してみましょう。
また仕事ができるのに評価が低い人が、会社を長期休暇したことがきっかけで、「実力を知らしめる」ケースがあるかもしれません。
その人がいなくなり、初めて実力が広く知れ渡るということもあるでしょう。
このように、ビジネスシーンで、自分の能力を認知させたいと宣言する時、または否応なしに誰かの能力が知れ渡った時などに、「知らしめる」という言葉を使ってみましょう。
「知らしめる」の類語や類似表現や似た言葉
最後に「知らしめる」の類語や類似表現を紹介します。
「知らしめる」と似た意味を持つ言葉には、どのような言葉があるでしょうか。
- 「知れ渡る」【しれわたる】
- 「周知させる」【しゅうちさせる】
- 「アナウンスする」【あなうんすする】
「知れ渡る」【しれわたる】
「知れ渡る」には、「多くの人に知られる」という意味があります。
「知らしめる」という言葉に似た意味の言葉です。
しかし「知れ渡る」には、「悪行が知れ渡る」「過去の過ちが知れ渡る」など、ややネガティブな意味で使われることが多くなっています。
また「知らしめる」は、積極的に知らせようという主体がいるのに対して、「知れ渡る」には、いつの間にか広く知られてしまったという受け身なイメージがあります。
「周知させる」【しゅうちさせる】
「周知させる」は「しゅうちさせる」と読みます。
「周知」には「広く知れ渡っていること」という意味があります。
「周知させる」には、「広く知れ渡るように働きかける」という意味があります。
「知らしめる」とよく似た言葉と言えるでしょう。
「アナウンスする」【あなうんすする】
「アナウンスする」には、「公表する」「放送により案内を告げる」などの意味があります。
テレビ局で「アナウンスする」人は「アナウンサー」と呼ばれます。
会社で決まった正式な人事などを公表する時に、「人事をアナウンスする」などと言います。
「知らしめる」という言葉についてみてきました。
「知らせる」よりも強力に「知らせたい」時に、「知らしめる」という言葉を使ってみましょう。
ビジネスシーンでは自分の能力を「知らしめたい」という人が多いかもしれません。