「恐れるに足りない」とは?「恐るるに足らず」との違い!使い方や例文!言い換え
「恐れるに足りない」という言葉の読み方や意味を紹介します。
また「恐れるに足りない」と「取るに足らない」の違いを紹介して行きます。
さらに「恐れるに足りない」を使った例文や類語を紹介して行きます。
目次
- 「恐れるに足りない」とは?
- 「恐れるに足りない」と「取るに足らない」の違い
- 「恐れるに足りない」を使った例文や短文など
- 「恐れるに足りない」の対義語「恐れるに値する」
- 「恐れるに足りない」の類語や類似表現や言い換え
「恐れるに足りない」とは?
みなさんは「恐れるに足りない」という言葉を知っているでしょうか。
何かを始める前に、「恐れるに足りない」といいう言葉を使った経験がある人もいるでしょう。
一方で、「恐れるに足りない」と言われた時に、まるで意味が分からないという人もいるはずです。
そこで「恐れるに足りない」という言葉の読み方や意味を紹介します。
- 「恐れるに足りない」の読み方
- 「恐れるに足りない」の意味
- 「恐れるに足りない」と「恐るるに足らず」の違い
「恐れるに足りない」の読み方
「恐れるに足りない」は「おそれるにたりない」と読みます。
特に難しい漢字が使われていませんので、読み間違えることは少ないでしょう。
これを機会に「恐れるに足りない」は「おそれるにたりない」と読むことを覚えましょう。
「恐れるに足りない」の意味
「恐れるに足りない」という言葉には、どのような意味があるでしょうか。
「恐れるに足りない」には、「怖がったり、恐れたりするほどではない」という意味があります。
「恐れる」には、「怖いと思う」という意味があり、「足りない」には、「及ばない、届かない」という意味があるため、「怖いと思うには及ばない」「恐怖を感じるほどではない」という意味になります。
このように「恐れるに足りない」は「怖がるほどではない」などの意味があります。
「恐れるに足りない」と「恐るるに足らず」の違い
「恐れるに足りない」と同じような言葉に、「恐るるに足らず」があります。
この言葉の二つには、どのような違いがあるでしょうか。
実はこの二つの言葉は同じ意味の言葉で、「恐れるに足りない」は口語、「恐るるに足らず」は文語という違いがあります。
そのため、言葉にする時は、「恐れるに足りない」を使い、文章に書く時は、「恐るるに足らず」を使うようにしましょう。
「恐れるに足りない」と「取るに足らない」の違い
続いて「恐れるに足りない」と「取るに足らなない」の違いについて紹介して行きます。
「取るに足らない」には、「問題にする価値もない」「問題として取り上げるほどではない」という意味があります。
「取るに足らない問題」という使い方をすることが多い言葉です。
「恐れるに足りない」は「怖がるほどではない」という意味がある言葉のため、二つの言葉には、大きな意味の違いがあります。
「恐れるに足りない」を使った例文や短文など
続いて「恐れるに足りない」を使った例文や短文を紹介します。
「恐れるに足りない」の使い方を、文章を通じて覚えましょう。
- 「恐れるに足りない」を使った例文1
- 「恐れるに足りない」を使った例文2
「恐れるに足りない」を使った例文1
「A高校など、『恐れるに足りない』」
この例文は、スポーツの対戦相手が決まった時に、発するセリフになります。
例えば高校野球の甲子園大会の一回戦で、対戦相手がA高校になった時に、「恐れるほどではない相手だ」という意味で、「恐れるに足りない」と言います。
また相手が強い場合でも、生徒が恐れてしまわないよう、監督が「恐れるに足りない」と言うケースがあります。
生徒に委縮せずにのびのびと実力を発揮させるために、あえて「恐れるに足りない」と言います。
さらに自分たちで景気を付けるために、生徒同士で「恐れるに足りない」と言うケースもあります。
「恐れるに足りない」と繰り返しているうちに、自己暗示が利いてくるかもしれません。
「恐れるに足りない」を使った例文2
「このような問題は、『恐れるに足りない』問題だ」
この例文のように、何か問題が発生した時に、「恐れるに足りない」ということがあります。
「解決可能のため、心配し過ぎる必要がない」という意味を込めて「恐れるに足りない」と言うこともあります。
例えば自分の部下がミスをしてしまい、取引相手が怒ってしまったケースがあります。
このような時に、ミスをしないように言いつつ、部下が委縮してしまわないよう「恐れるに足りない問題だ」と言うことがあります。
怖がらずに冷静に対処すれば、相手の怒りを解けるから頑張れ、というエールが含んでいるかもしれません。
このように、問題が起きた時に、怖がり過ぎないように諭す時に、「恐れるに足りない問題だ」という言い回しをします。
「恐れるに足りない」の対義語「恐れるに値する」
「恐れるに足りない」の対義語といえば、「恐れるに値する」でしょう。
「恐れるに値する」には「恐怖を感じるのも当然」「恐れる価値がある」という意味があります。
例えば日本に住んでいると、地震が良く起こります。
地震は甘く見られない天災のひとつのため、いつでも恐れて警戒して置くひつようがあるでしょう。
そのため「地震は恐れるに値するため、対策を怠らないようにしよう」などと言います。
このように怖がるのも当たり前だという時に、「恐れるに値する」という表現をします。
「恐れるに足りない」の類語や類似表現や言い換え
「恐れるに足りない」の類語や、言い換えられるような似た言葉を紹介します。
「恐れるに足りない」と似た意味を持つ言葉には、どのような言葉があるでしょうか。
- 「御しやすい」【ぎょしやすい】
- 「与しやすい」【くみしやすい】
「御しやすい」【ぎょしやすい】
「御しやすい」には「自分の思うように扱いやすい」という意味があります。
例えばスポーツ選手がトーナメントの対戦相手に、対戦成績が良い選手が決まった時、「御しやすい相手」などと言います。
「与しやすい」【くみしやすい】
「与しやすい」も「御しやすい」と同じように、「自分の思うように扱いやすい」という意味があります。
また「恐れるに足りない」という意味も含まれています。
例えば誰かとケンカになった時も、最終的に自分が有利な方向に導けると感じる相手がいます。
そのような相手を「与しやすい相手」などと言います。
「恐れるに足りない」という言葉について見てきました。
誰かを元気づけたい時、または自分を元気にしたい時などに「恐れるに足りない」と言う言葉を使ってみましょう。
きっとこの言葉をつぶやくだけで、元気が出るでしょう。