「末席に名を連ねる」とは?意味!例文や使い方!ことわざ
「末席に名を連ねる」という表現を聞いたことがあるでしょうか。
末席を汚す、と言われることもありますので、こちらの言い回しなら知っているという人もいるかもしれません。
ここでは「末席に名を連ねる」という意味について紹介します。
目次
- 「末席に名を連ねる」とは?意味
- 「末席に名を連ねる」を詳しく解釈
- 「末席に名を連ねる」を使った例文や短文など(意味を解釈)
- 「末席に名を連ねる」の類語や言い換え
「末席に名を連ねる」とは?意味
「末席に名を連ねる」という表現はある集団に自分が加わることを謙遜して表現するいいまわしになります。
例えば会合やクラブに加わる時、謙遜しながらそこに加わった、という表現をするときに使えるのです。
例えば「今までは単なる読者でしたが、これからは執筆者の1人として末席に名を連ねることになりました」などと表現できます。
この場合は「これからは恐れながら執筆者の1人になります」という意味であり、「自分は執筆者の1人になる!」ではなく、恐れ多い、といった意識が読み取れます。
- 読み方
- 使い方
読み方
この表現は「まっせきになをつらねる」と読みます。
自らを低くし、周りを持ち上げられる美しい日本語だと言われていますので、ぜひ知っておきましょう。
使い方
通常の参加者として加わる場合に使える表現であり、例えばリーダーや班長など、特別の立場で参加する場合にはこの表現は使えません。
例えばただの参加者として加わるのであれば「パーティーの末席に名を連ねます」などと言えますが、パーティーの主催者であればこの表現は使えません。
周りを持ち上げられる立場に周りを持ち上げられる立場にないのであれば、この表現は使えないということを覚えておきましょう。
「末席に名を連ねる」を詳しく解釈
ここでは、「末席に名を連ねる」という言い回しについて詳しく紹介していきます。
- 「末席」
- 「名を連ねる」
「末席」
末席、というのは再会の座席、地位、下総、という意味になります。
「ばっせき」と読まれることもありますが、「末席に名を連ねる」という場合は「まっせき」になります。
- 「末席」
- 「名を連ねる」
「名を連ねる」
名を連ねる、というのは名前を述べる、団体や組織等の一員として加わる、という意味です。
例えば発起人の中に名を連ねる、と言えば発起人の1人になる、という意味になります。
「末席に名を連ねる」を使った例文や短文など(意味を解釈)
ここでは例文を紹介します。
- 「末席に名を連ねる」を使った例文1
- 「末席に名を連ねる」を使った例文2
「末席に名を連ねる」を使った例文1
「今夜は役員たちが参加する食事会の末席に名を連ねます」
最近は役職がついている人のことをマネージャーと呼ぶようにもなりましたが、そのような人たちが集まっている食事会に参加するとなれば、緊張しますよね。
しかし、そのような食事会に参加することで勉強にもなりますし、良い機会だと思っている人もいるのではないでしょうか。
その一方で自分の役職では恥ずかしい、他にはもっと高い役職を持った人たちが集まっている、という場合、自分のようなものが参加して良いのか不安、と思うこともあるかもしれません。
そのような場合はまさに「末席に名を連ねる」と表現できます。
「末席に名を連ねる」を使った例文2
「今回は夏祭りの推進委員会の末席に名を連ねることになりました」
最近は自治会などで夏祭り等が行われることも増えています。
そのような推進委員会に加わり、松木も盛り上げていく立場になったのであれば、「末席に名を連ねる」という言い回しが可能です。
最近は一人暮らしのお年寄りなども増えましたので、地域共同体の協力が重要だと言われるようになりました。
周りの様子を見ながら、ぜひ祭りを楽しんでいきたいですね。
「末席に名を連ねる」の類語や言い換え
ここでは類義語を紹介します。
- 「末席を汚す」
- 「列席する」
「末席を汚す」
「末席に名を連ねる」という言い回しは末席を汚す、という表現でも使われます。
これも会合に出席したり、仲間に加わったりすることを謙遜して表現する言葉であり、例えば「選考委員の末席を汚す」などと表現できます。
「列席する」
列席する、というのはその席に連なること、出席すること、という意味になります。
例えば結婚式に列席する、などとも表現しますね。
中には参列するという表現もありますが、意味が若干異なります。
列席するというのは主催者が使う表現であり、参列いうのはゲストが使う言葉、つまり招かれた側が使う表現です。
「末席に名を連ねる」という言い回しは謙遜を美徳としている日本人にとって非常に美しい言い回しの1つでもあります。
ぜひこの言葉の意味を知っておきたいものです。