「しのぎを削る」の意味や使い方、「しのぎを削る」の例文や類語を紹介
「しのぎを削る」という言葉の読み方や意味、由来などを紹介します。
また「しのぎを削る」を使った言葉と、「しのぎを削る」を使った例文を紹介して行きます。
さらに、「しのぎを削る」の類義語などを紹介して行きます。
目次
- 「しのぎを削る」とは?
- 「しのぎを削る」の使い方
- 「しのぎを削る」を使った言葉と意味を解釈
- 「しのぎを削る」を使った例文や短文など
- 「しのぎを削る」の類語や類義語などの解釈
「しのぎを削る」とは?
みなさんは、「しのぎを削る」という言葉を知っているでしょうか。
スポーツの世界に身を置いている人や、勝負の世界を生きている人は「しのぎを削る」という言葉の意味や使い方を知っているかもしれません。
一方で「しのぎを削る」という言葉の意味が、まるで分からないという人もいるでしょう。
そこで「しのぎを削る」という言葉の読み方や意味を紹介します。
- 「しのぎを削る」の読み方
- 「しのぎを削る」の意味
- 「しのぎを削る」の由来
「しのぎを削る」の読み方
「しのぎを削る」という言葉の読み方を紹介します。
「しのぎを削る」は「しのぎをけずる」と読みます。
「削る」は「けずる」と読みます。
また「しのぎ」を漢字にすると、「鎬」と書きます。
基本的に「しのぎ」はひらがな表記することが多いですが、「鎬」と書くことも覚えておくといいでしょう。
「しのぎを削る」の意味
「しのぎを削る」という言葉には、どのような意味があるでしょうか。
「しのぎを削る」には、「激しく戦う」という意味があります。
戦国時代の大名同士の戦いは激しい戦いが多かったため「しのぎを削る戦い」などと呼ばれます。
またスポーツの激しい試合に対しても「しのぎを削る」という言葉が使われることがあります。
このように「しのぎを削る」には「激しく戦う」という意味があります。
「しのぎを削る」の由来
「しのぎを削る」という言葉には、どのような由来があるでしょうか。
先ほど「しのぎ」は「鎬」という漢字を使うという話をしました。
「鎬」とは何かと言えば、刀の一部を指します。
刀には、何かを切るための刃の部分と、峰の部分が裏表であります。
その間で、稜線が厳しい部位を「鎬」と呼びます。
「しのぎを削る」は、まさにその「鎬」と呼ばれる部分が削れるくらい、激しく戦うという意味があります。
このように刀を持った者同士が、「鎬」を削ってしまうほど激しく戦う様子を「鎬を削る」と言います。
「しのぎを削る」の使い方
続いて「しのぎを削る」という言葉の使い方を紹介します。
「しのぎを削る」には、「激しく戦う」という意味があります。
そのため「しのぎを削る」という言葉は、激しく戦っていると感じられる場面で使いましょう。
例えばクイズ番組でも、実力が伯仲した者同士が激しく戦っている様子を見ると、「しのぎを削る」という言葉を使いたくなります。
囲碁や将棋でも、実力伯仲の試合には「しのぎを削る」という言葉がぴったりきます。
もちろんスポーツ全般の激しい試合を見ると「しのぎを削る」という言葉がぴったりでしょう。
一方で、どのような試合に関しても、実力差がありすぎて、一方が手を抜いているような場合は「しのぎを削る」とは呼びないので注意しましょう。
「しのぎを削る」を使った言葉と意味を解釈
続いて「しのぎを削る」を使った言葉を紹介し、その意味を解釈して行きます。
「しのぎを削る」を使った言葉には、どのような言葉があるでしょうか。
- 「しのぎを削る戦い」【しのぎをけずるたたかい】
- 「しのぎを削るライバルたち」【しのぎをけずるらいばるたち】
- 「しのぎを削るトーナメント」【しのぎをけずるとーなめんと】
「しのぎを削る戦い」【しのぎをけずるたたかい】
「しのぎを削る戦い」という言葉は、「しのぎを削る」という言葉を使った代表的な表現かもしれません。
「しのぎを削る戦い」には、「激しい戦い」という意味があります。
「しのぎを削る」という言葉の中に、「激しい戦い」という意味は含まれていますが、「しのぎを削る戦い」という言い方をすることもあります。
例えば、甲子園の決勝戦で延長戦に入るような試合は、激しい戦い、激しすぎる戦いと呼べるような展開です。
このような試合を実況するアナウンサーは「しのぎを削る戦い」という表現を使うかもしれません。
「しのぎを削るライバルたち」【しのぎをけずるらいばるたち】
「しのぎを削るライバルたち」という言い方をすることがあります。
「しのぎを削るライバルたち」には、「激しい戦いをする好敵手」という意味があります。
スポーツ選手が成長するためには、ふさわしいライバルの存在が大切だと言われます。
プロボクサーは、実力伯仲したライバルがいると、試合のたびに力を高めて行けます。
このように、実力が近く、お互いを刺激し合えるような好敵手たちを「しのぎを削るライバルたち」と言います。
みなさんにも身近に「しのぎを削るライバルたち」がいるかもしれません。
「しのぎを削るトーナメント」【しのぎをけずるとーなめんと】
「しのぎを削るトーナメント」という言い方をすることがあります。
「トーナメント」とは、負けたら終わりのトーナメント戦、勝ち抜き戦のことを言います。
トーナメントに参加するチームや選手のレベルが高く、激しい戦いが予想される時に、「しのぎを削るトーナメント」という言葉を使うことがあります。
「しのぎを削る」を使った例文や短文など
次に「しのぎを削る」という言葉を使った例文や短文を紹介します。
「しのぎを削る」という言葉の使い方のコツを、例文を通じて覚えましょう。
- 「しのぎを削る」を使った例文1
- 「しのぎを削る」を使った例文2
- 「しのぎを削る」を使った例文2
「しのぎを削る」を使った例文1
「ライバル球団同士が『しのぎを削る』三連戦」
メジャーリーグや、日本のプロ野球は、基本的に三連戦で日程が組まれています。
中には、巨人と阪神のような永遠のライバル球団同士の三連戦が組まれることもあります。
このような三連戦を前にすると、この例文のような謳い文句煽り文句が登場することになります。
またシーズンが終盤になり、優勝を決めるような重要な三連戦を目の前にした時もこの例文のように「しのぎを削る」という言葉が使われます。
熱い戦いが行われるような、素晴らしい試合、「しのぎを削る」ような戦いは、見ている人にとって最高の試合になります。
「しのぎを削る」を使った例文2
「同じ学校の選手同士が『しのぎを削る』」
スポーツの強豪校があり、そのような学校には、たくさんの有力選手が所属しています。
例えば同じ学校の剣道部の中に、全国一位の選手と、全国二位の選手が同時に所属することもあります。
このようなライバル同士が同じ学校にいる場合は、毎日の練習で「しのぎを削る」ような熱い練習が行われることになります。
当然実力が伸びやすく、三位の選手をどんどん引き離すような結果になるかもしれません。
「しのぎを削る」を使った例文2
「『しのぎを削る』頭脳戦」
「しのぎを削る」という言葉は、そもそも刀を使った戦いが語源になっているため、体を使ったスポーツなどに使われやすい言葉です。
しかし、囲碁や将棋のような、頭を使った戦いに対しても、「しのぎを削る」という言葉が使われることがあります。
名人戦のような最高峰のレベルでの頭脳戦は、刀と刀をぶつけ合うような迫力があるため、「しのぎを削る」という言葉がぴったりの戦いになります。
最近では、コンピュータ対棋士という戦いが生まれていますが、このような戦いに関しても「しのぎを削る」という言葉がピッタリな試合が生まれています。
「しのぎを削る」の類語や類義語などの解釈
「しのぎを削る」の類語や、類義語などを紹介します。
「しのぎを削る」とよく似た言葉には、どのような言葉があるでしょうか。
- 「死闘」【しとう】
- 「激戦」【げきせん】
- 「混戦」【こんせん】
- 「火花を散らす」【ひばなをちらす】
「死闘」【しとう】
「死闘」は、「死に物狂いで戦うこと」「死ぬのを覚悟で戦う」を意味します。
激しい試合が行われ、どちらの選手も疲労困憊になる試合、故障して退場者を出すような試合があります。
このような試合は「死闘」と呼ばれます。
甲子園の夏の大会は、炎天下の中で行われます。
延長戦まで試合が伸びると、足を痙攣する選手が出ることもあります。
そのため「死闘」という表現がピッタリの試合が生まれやすいと言われています。
「激戦」【げきせん】
「激戦」には、「激しい戦い」という意味があります。
「激戦を繰り広げる両チーム」などと言われます。
「しのぎを削る」という言葉とよく似た表現になります。
「混戦」【こんせん】
「混戦」は「入り乱れて戦うこと」という意味があります。
たくさんの敵同士が入り乱れることを「混戦」と呼ぶこともあり、点数を奪い合い、どちらが勝利するか分からないようなシーソーゲームも「混戦」と呼ばれます。
「火花を散らす」【ひばなをちらす】
「火花を散らす」という言葉には、「お互いに激しく闘志を見せて戦うこと」という意味があります。
「しのぎを削る」にいちばん似ている言葉かもしれません。
「火花を散らして、ライバル同士が激しく戦う」などと言う使い方をします。
「しのぎを削る」という言葉の使い方や意味を見てきました。
みなさんの中には、「しのぎを削る」ライバルの顔が浮かんだ人もいるかもしれません。
部活動を頑張っている人、スポーツの世界で生きている人などは、「しのぎを削る」という言葉を身近に感じたかもしれません。