「道すがら」の意味とは?古語?方言?使い方と例文を紹介!
日本語には様々な言葉・表現が存在しています。
加えて古くから残る同じ意味を持つ言葉でも存在するため、使い分けが難しいとされています。
その一つに「道すがら」という言葉があり、どのような言葉か紹介していきます。
目次
- 「道すがら」とは?
- 「道すがら」の言葉や表現の使い方・古語との使い分け
- 「道すがら」を使った言葉と意味を解釈
- 「道すがら」を使った例文や短文など(意味を解釈)
- 「道すがら」の類語や言い換え
「道すがら」とは?
「道すがら」という言葉は「道を行きながら」「道を進みながら」と言った意味を持ちます。
状況として歩いている途中に何かをしていることを表しています。
そして歩きながら〇〇という意味になるため、移動の最中・何かしている途中となります。
「道すがら」をそれぞれ分けると「道」はそのままの意味を持ちます。
そして「すがら」は「過ぐ」という経過・流れを表す意味に「ら」という言い回しが合わさった言葉とされています。
また経過の最中とも解釈されるため、「途中」という意味にも扱われています。
- 「道すがら」の漢字表現「途次」について
「道すがら」の漢字表現「途次」について
「道すがら」という言葉は現代的であり、古語で置き換えると「途次」とも表現されています。
「途次」は「とじ」と読み、その意味は「道すがら」と同じとされています。
「途次」の漢字の構成について「次」には順番・順位・など様々な意味がありますが、その一つに「すぐに続く・順序」という意味があります。
そして「途」には「途中」の意味を持ちます。
そのため次に続く途中と解釈されるため「何かしながら」となります。
そして進行していることの解釈が使われているうちに意味が転じ、「道を進む」となり「道すがら」の古語とされています。
「道すがら」の言葉や表現の使い方・古語との使い分け
「道すがら」という言葉は現代の言葉であり、古語では「途次」となります。
「道すがら」の場合は副詞・「途次」の場合は名詞として分類・表現されています。
そのため「道すがら」の場合にはそれに続く名刺・動詞などが合わさって用いられており、「途次」の場合には単体でもほかの名刺が合わさって用いられる場合もあります。
「道すがら」を使った言葉と意味を解釈
「道すがら」という言葉を使うにあたり、日常会話の中に盛り込んで用いることも可能です。
しかし実際に使う機会は少ないため、「道すがら」を使うとどのようになるか例を紹介していきます。
- 「道すがら何があった?」
「道すがら何があった?」
ここでは質問の際の状況を表す意味で用いられています。
「何があった?」という言葉の背景として「道すがら」が適応するため、質問の状況として移動中・歩いている最中に起こったことに対しての質問となります。
「道すがら」を使った例文や短文など(意味を解釈)
「道すがら」という言葉を正しく使いこなしている人は少ないです。
実際に使うとどのようになるか、例文とその解釈を紹介します。
- 「道すがら」を使った例文1
- 「道すがら」を使った例文2
- 「道すがら」を使った例文2
「道すがら」を使った例文1
「彼はいつも道すがら携帯を触っている。そのうちに危ない目に遭うよ」
ここでは「彼」とされる人物の普段の行動に対して適応しています。
「道すがら携帯を触っている」とあることから携帯を操作しながら移動していることを意味します。
しかし携帯に集中しているため、移動中に遭遇する危険にまで注意がいかず、「いつか痛い目に遭う」と予想しています。
「道すがら」を使った例文2
「私はいつも道すがら町中にあるものを見て流行を学んでいるよ。いちいち調べたりしている余裕はないしね」
この場合、流行を学ぶ機会に「道すがら」が適応します。
学ぶために時間と手間をかけるのではなく、あくまで移動している最中に町中に注意を向けて学んでいるとしています。
そのため移動と流行のチェックを同時に行っており、「道すがら」と表現されています。
「道すがら」を使った例文2
「車や自転車がたくさんあるので都会で道すがら何かするのは難しいよ。危険が多いからね」
この場合、相手に対して歩きながら・移動しながら何かすることは危険だと伝えています。
また都会と条件付けていることから田舎ではできるかもしれないという意味も込めています。
「道すがら」の類語や言い換え
「道すがら」という言葉は古語である「途次」が変化して生まれており、元々昔から存在する言葉です。
そのため様々な類語や言い換えが存在しています。
実際にどのような言葉があるか、例を紹介してきます。
- 「道々」【みちみち】
- 「途上」【とじょう】
- 「道半ば」【みちなかば】
「道々」【みちみち】
「道々」は、名詞と副詞の使い方があります。
名詞の場合には方向性・道・向きなどを意味します。
それに対し副詞では道を行きながら・道中といった意味になり、「道すがら」とほぼ同義の言葉とされています。
「途上」【とじょう】
「途上」には進むことを表しており、その最中となります。
しかしその対象は目的に近づく・向かっているとされており、物理的な移動以外にも仕事・成長など対象は幅広いため、類語とされています。
「道半ば」【みちなかば】
ここでは物事に対して途中までしか進んでいないという意味となります。
していることと進行は同時になっていますが、多くの場合は諦める・頓挫するといったマイナスな意味合いとなっており、類語にされています。
「道すがら」という言葉は様々な場面で用いられており、類語や言い換えも多く存在しています。
それぞれ正しく理解したうえで使いこなすことが必要とされています。