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「逢瀬を重ねる」とは?意味と使い方!「逢瀬」と「逢引」の違い

恋愛小説を読んでいると「逢瀬を重ねる」という言葉が出てきます。

どの様な意味なのでしょうか、例文や語源などについても紹介します。

逢瀬を重ねる

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「逢瀬を重ねる」とは?意味と使い方!「逢瀬」と「逢引」の違い>


目次

  • 「逢瀬を重ねる」とは?
  • 「逢瀬を重ねる」を分解して解釈
  • 「逢瀬」と「逢引」の違い
  • 「逢瀬を重ねる」を使った例文や短文など(意味を解釈)
  • 「逢瀬を重ねる」の類語や類義語・言い換え


「逢瀬を重ねる」とは?

「逢瀬を重ねる」とは?

「逢瀬を重ねる」の読み方や意味、語源について紹介します。

  • 「逢瀬を重ねる」の読み方
  • 「逢瀬を重ねる」の意味

「逢瀬を重ねる」の読み方

「逢瀬を重ねる」「おうせをかさねる」と読みます。

人によっては「あうせ」と読むこともありますが、一般的には「おうせ」です。

「あいせ」という読み方はありません。

「逢瀬を重ねる」の意味

「逢瀬を重ねる」の意味は、「恋愛関係にある男性と女性が、人目につかない様に会うのを何度も続けること」という意味です。

昔は男女関係に関しては非常に厳しく、特に身分の違いのある異性との交際は親に認めて貰えませんでした。

たまたま愛し合ってしまった男女が親から反対されてしまうと、とてもデートなどできません。

その為に真夜中など人目につかない時間帯や場所を選んでデートをしていました。

現在で言えば、不倫関係であったり、会社の規則で禁じられている社会恋愛にあたります。

禁じられているがゆえに会う度に二人の気持ちは熱くなり、何度もデートを繰り返すことを言います。



「逢瀬を重ねる」を分解して解釈

「逢瀬を重ねる」を分解して解釈

「逢瀬を重ねる」をより理解する為に言葉を分解して解釈します。

  • 「逢瀬」【おうせ】
  • 「重ねる」【かさねる】

「逢瀬」【おうせ】

「逢」「なにかと出会うこと」という意味です。

「瀬」にも「ものごとに出会うこと」「機会」という意味があります。

「瀬」「さんずい」が付くことから水に関連した言葉です。

川の流れの中でも「浅瀬で流れが速い場所」を意味していて、歩いて渡れる様なところを言います。

上記の意味から「逢瀬」は元々「川の流れがかちあう場所」という意味でしたが、段々と「恋愛関係にある男女がこっそりと出あう場所」という意味に転じて使われる様になりました。

「重ねる」【かさねる】

「逢瀬」だけでも「好き合っている男女が秘密でデートすること」という意味があります。

これに「重ねる」がつくと、「同じことを何度も繰り返す」という意味が加わります。

つまり、「バレない様にデートをすることを何度も繰り返す」という意味になるのです。

「逢瀬をする」よりも「逢瀬を重ねる」の方がより情熱的であることを表しています。

「逢瀬」と「逢引」の違い

「逢瀬」と「逢引」の違い

「逢瀬」とよく似た意味の言葉に「逢引」があります。

「逢引」「あいびき」と読み、同じ「逢」という字を使っているのですが、「逢瀬」とは少し意味が違います。

「逢瀬」「逢引」の違いは、「実際に会っているかどうか」という点です。

「逢瀬」の意味は「相思相愛である男女がこっそり会う機会のこと」です。

「逢引」の意味は「相思相愛である男女がこっそり会うこと」です。

つまり、「デート」という言葉が「逢瀬」で、「デートをすること」「逢引」なのです。

「逢瀬がない」というのは「会う機会がない」ことですが、「逢引がない」という使い方はしません。

どちらも古い言葉ですが、微妙に意味が違うので覚えておきましょう。



「逢瀬を重ねる」を使った例文や短文など(意味を解釈)

「逢瀬を重ねる」を使った例文や短文など(意味を解釈)

「逢瀬を重ねる」を使った例文と解釈を紹介します。

  • 「逢瀬を重ねる」を使った例文1
  • 「逢瀬を重ねる」を使った例文2
  • 「逢瀬を重ねる」を使った例文3

「逢瀬を重ねる」を使った例文1

「二人は逢瀬を重ねて禁断の愛を成就させた」

この男女は不倫の関係にあったのでしょう。

本来愛し合うことは許されないのですが、普段から絶対にバレない様に注意しながら何度もデートを重ねて、お互いの気持ちを確かめ合いました。

長い年月をかけて既婚者の方が無事離婚して、その後更に一定の時間を経て無事結婚できたのです。

「逢瀬を重ねる」を使った例文2

「親の反対にあいながら逢瀬を重ねて結局かけおちした」

親が二人の結婚に反対していたのでが、二人の意志は固く、誰にも見られない様にデートを重ねた末に、かけおちを決行したのです。

まさかこんなことになるとは思わず親もきっと後悔していることでしょう。

「逢瀬を重ねる」を使った例文3

「逢瀬を重ねるごとに段々と相手に対する不信感が募ってきた」

相手は「今は人に知られない方がいい」と言うので極秘でデートしていますが、いつまで経っても友人に紹介してくれる様子はありません。

もしかしたら遊ばれているだけかも、いつでも別れられる様にしておきたいだけなのかも、と相手に疑惑を抱いている心理を表しています。

「逢瀬を重ねる」の類語や類義語・言い換え

「逢瀬を重ねる」の類語や類義語・言い換え

「逢瀬を重ねる」の類語を紹介します。

  • 「密会する」【みっかいする】
  • 「忍び会う」【しのびあう】

「密会する」【みっかいする】

密かに会うことですが、特に男女が誰にも見られない様に会うことを意味しています。

「忍び会う」【しのびあう】

男女が人に見られない様にしながら会うことをいいます。

辛い恋愛を表す言葉で、演歌の歌詞に良く使われます。

icon まとめ

「逢瀬を重ねる」「好き合っている男性と女性が、誰にも知られずにこっそりと何度もデートをすること」という意味です。

堂々と人前でデートをする時には使われず、禁断の恋を表す言葉です。