「語義矛盾」とは?使い方や意味・類語・例文など徹底解釈!
この「語義矛盾」と言われる言葉自体はあまり見聞きしませんが、これに該当する表現はたまに見掛けることがあります。
目次
- 「語義矛盾」とは?
- 「語義矛盾」を使った例文や短文など(意味を解釈)
- 「語義矛盾」の類語や類義表現
- 「語義矛盾」の英語や例文(解釈)など
「語義矛盾」とは?
語義矛盾とは、辻褄が合わない2つの言葉で表現されている場合、その指摘の為に使います。
極端な例を挙げると、「四角いボール」のような言葉に対して使うと考えてください。
丸いボールが四角い訳はないので、この「四角いボール」という言葉は、「四角い」と「ボール」では辻褄が合いません。
このような表現を見付けた際に、「その表現は語義矛盾している」と使ってください。
- 読み方
読み方
「語義矛盾」は、「ごぎむじゅん」と読む言葉です。
「語義」(ごぎ)とは、対象の言葉の「意味」のことだと解釈して構いません。
「矛盾」(むじゅん)は、ご存知のように「辻褄が合わないこと」です。
このような成り立ちから、「意味が矛盾している」と言いたい時に使います。
「語義矛盾」を使った例文や短文など(意味を解釈)
語義矛盾を使った例文や短文です。
意味が1つしかない言葉なので、解釈も簡単です。
- 「語義矛盾」を使った例文1
- 「語義矛盾」を使った例文2
「語義矛盾」を使った例文1
「座れる立ち食いそば屋とは、何とも語義矛盾した表現だ」
最近では、そのようなお店も少なくありません。
ですが、本来は立って食べるからこそ「立ち食い」と表現する訳なので、言葉としては矛盾しています。
このような、普段それほど気にされずに普通に使われている言葉の中にも「語義矛盾」は結構あるものです。
「語義矛盾」を使った例文2
「全然大丈夫という表現は、実は語義矛盾している」
現在では平気でそのように使われていますが、「全然」という言葉は本来、「全く駄目」という意味でのみ使う言葉です。
よって、「大丈夫」に付けて使うことはできませんが、今では解釈が変わり、「駄目」という意味を含まない「全く」という解釈だけで使えるようになっています。
その為、「全然大丈夫」は、「全く問題ない」という意味になり、本来の「全然」の意味からすると語義矛盾していますが、現在では特におかしい形ではありません。
「語義矛盾」の類語や類義表現
「語義矛盾」の類語や、似た意味のある表現です。
「語義矛盾」よりも見掛ける機会が多いでしょう。
- 「相反する」【あいはんする】
- 「食い違う」【くいちがう】
「相反する」【あいはんする】
その2つは正反対だという意味で使います。
言葉だけでなく、行為に対しても使える言葉です。
「相反する事例」などという使い方をよく見掛けます。
「食い違う」【くいちがう】
「食い違い」ともよく使われる表現で、「二人の意見には食い違いがある」のような形で使います。
こちらは「正反対」という意味まではいかず、「異なっている」という解釈になります。
「語義矛盾」の英語や例文(解釈)など
語義矛盾は、英語では“semantic contradiction”と表現します。
直訳すると、「意味の矛盾」となり、言葉に対して使うことで「語義矛盾」と同じだと考えていいでしょう。
“This word is a semantic contradiction.”で、「この言葉は語義矛盾している」と解釈できます。
語義矛盾は、あまり使われない言葉ですが、そのような表現の指摘にうまく使える言葉だと言えるでしょう。