「思考」とは?意味と類語!例文と使い方!「思考」と「志向」の違い
「思考」という言葉はよく聞かれますし、使っている、という方も多いかと思います。
ですが、「思考」と「志向」はどう違うのか、といわれるとわからない人がほとんどではないでしょうか。
ここでは、「思考」という言葉について紹介していますので、ぜひこの機会に一読ください。
目次
- 「思考」の意味とは?
- 「思考」と「志向」の違い
- 「思考」の使い方
- 「思考」を使った言葉など解釈
- 「思考」を使った例文や短文など
- 「思考」の類語や言い換え
- 「思考」の英語や例文など
「思考」の意味とは?
「思考」という言葉には、はっきりした定義がない、とするものもありますが、おおむね、考える、という意味であることはたしかでしょう。
人がなにか課題を前にしたとき、結論を出すための過程として、さまざまな方法を発見し、そのうちから必要な道を選び取るなど、考える作業そのものを「思考」といいます。
また、哲学の分野では、人の持っている、知的精神作用のすべてをまとめて、「思考」というものとしています。
- 「思考」の読み方・漢字
「思考」の読み方・漢字
「思考」は「しこう」と読みます。
「思」という漢字はほかに「おも-う」「おぼ-しい」といった読みを持ち、おもう、かんがえる、こころ、したう、といった意味があります。
「考」という漢字にはほかに、「かんが-える」という読みがあり、かんがえる、しらべる、おもいめぐらす、といった意味があります。
二つの漢字をあわせ、心に思いめぐらす、というような意味からも、考える、という「思考」の意味が浮かび上がります。
「思考」と「志向」の違い
「志向」とは、志に向かう、と書くことからも推測できますが、目指すものに向かっていく、という意味の言葉です。
「健康志向」といえば、健康を目標にして、向かっていくための努力をすることをいいます。
「健康思考」とはあまりいいませんが、これは健康について考えている、という過程を表しますので、必ずしも健康に向かうための努力をしているとは限りません。
どちらでも伝わる場面もありますが、よりその目的に向かう努力を伴う場合には、「志向」という表記をする方がいいでしょう。
「思考」の使い方
「思考する」や「○○思考」のような使われ方が一般的です。
考えている、というよりもすこし、フォーマルな印象を与えますので、かっちりした場所でも使える表現となります。
逆に、普段の会話の中で「思考する」というと、かなり堅苦しい印象になりますので、日常に取り入れたい、という場合には、メールやSNSなどで使用するといいかもしれません。
「思考」を使った言葉など解釈
では、「思考」という言葉を使用した語句を紹介します。
よく使われるものですので、まずは押さえておきましょう。
- 「思考力」
- 「思考活動」
- 「思考回路」
「思考力」
「思考力をあげるために、なにごとも鵜呑みにせず、まずは疑うということを実践する」
「思考力」は、なにをするうえでも重要です。
考えることをやめた時点で、それ以上の成長が望めないからでしょう。
どんな逆境にあっても、それを打破するには?と考える力、考え抜く力を持っていれば、ほとんどのことは乗り越えられるのではないでしょうか。
「思考活動」
「子どもたちの思考活動をいかに促すかが、教師に求められている技量だ」
人、とくに子どもは、教えれば教えたぶんだけ吸収していきますが、なにより重要なのが、自分に必要な知識や知恵を学び取る力をつけることでしょう。
それには、どのような「思考活動」が自ら取れる人間になるか、がとても大事なポイントとなります。
「思考回路」
「彼女は、彼のことになるとすぐに浮気を気にする思考回路になっている」
「思考回路」と読み、個々人それぞれの、「思考」するときの道すじのパターンをいいます。
AといわれればBが思い浮かぶ人もいれば、Cが先に浮かぶ人もいます。
そのような、「思考」するときの通り道を、「思考回路」と呼びます。
「思考」を使った例文や短文など
次に、「思考」を使用した例文を見ていきましょう。
具体例を見ておくことで、使いたいときの参考になります。
- 「思考」を使った例文1
- 「思考」を使った例文2
- 「思考」を使った例文2
「思考」を使った例文1
「人は一日のうちに一体、何回思考しているのだろう」
「思考」する回数は、一日に十万回ともいわれますが、十万回すべてを数えた人がいるわけではないでしょう。
「思考」とはそれほど、人にとって密接に関わりがあり、密接すぎるために数えることすらできないものです。
「思考」を使った例文2
「彼女はすぐにマイナス思考になりがちだ」
「プラス思考」「マイナス思考」という言葉がありますが、これは考えるときの癖のようなものです。
生まれつきの気質というのもいくらかはあるにしろ、つねに「プラス思考」になるような考え方に持っていく、というマインドコントロールを自分に対して行っている人は、すくなからずいます。
「思考」を使った例文2
「あの日のできごとに、もう一度、思考をめぐらす」
無意識的に考えていること、というものもありますが、「思考をめぐらす」というのは、意識的にある特定の対象について考えることをいいます。
思い出したいできごとや、謎解きをするときなど、意識的になにか考えるときには、「思考をめぐらす」という言葉を使うといいでしょう。
「思考」の類語や言い換え
「思考」の類語表現にはどのようなものがあるかも見ておきましょう。
さまざまな言葉のなかから、使いたい場面にしっくりくる言葉を選べるようになりましょう。
- 「考える」【かんがえる】
- 「思惟」【しい】
「考える」【かんがえる】
「より快適に過ごすためにどうするといいか考える」
「思考」をもっとも一般的な言葉で表すならば、「考える」という言葉を使うといいでしょう。
「考える」とは、思いめぐらすことや、心の中で知的な判断をすること、また、判断する、新たなものをつくりだす、という意味で使われています。
「思惟」【しい】
「彼が帰るまで、深く思惟する時間を持つことにする」
仏教用語としては「しゆい」と読みますが、一般的には「しい」と読みます。
考えること、心の中に対象を思い浮かべ、そのものについて深く考えること、という意味で使われています。
仏教用語としては、浄土の荘厳を見ること、という意味でも使われます。
「思考」の英語や例文など
「思考」を英語にするならば、“thought”という単語を覚えておきましょう。
また、「プラス思考」のことを「ポジティブシンキング」といいますが、これは“thinking”から来ています。
“think”、“thinking”、“thought”という単語を覚えておくと、「思考」を英語にしたいときに役立つでしょう。
「思考」とは、考えることを意味する言葉とわかりました。
人は「考える葦」といわれるほど、「思考」することとは切っても切れない関係があります。
「思考力」を磨き、さまざまな場面で活かしていきたいですね。