「思惟」とは?意味と使い方!類語や英語を紹介!
「思惟」という言葉は普段の生活であまり聞く機会や使うこともないかもしれません。
それではどのような意味や使い方をするのか詳しく解説しましたので一緒に見ていきましょう。
目次
- 「思惟」の意味とは?
- 「思惟」の読み方
- 「思惟」の使い方
- 「思惟」を使った言葉と意味を解釈
- 「思惟」を使った例文や短文など(意味を解釈)
- 「思惟」の類語や言い換え(シソーラス)言い換え
- 「思惟」の英語(解釈)など
- 「思惟」と「思考 」の違いはある?
「思惟」の意味とは?
「思惟」の意味とは、思考、考えることを言います。
通常は「思考」という言葉の方がよく使われますし「思惟」は読み方も一見わかりにくいのですが、小説や、文章表現などで使われていますので、これを機会に覚えておくようにしましょう。
「思惟」の読み方
「思惟」は基本的には「しい」と読みます。
しかし「しゆい」と読む場合もありますので注意が必要です。
「しゆい」の場合は「しい」と同じ意味ですが、それ以外にも、仏教の言葉であり、対象となるものを心に浮かべてよく考える、または、浄土の荘厳を明らかに見ることといった意味を持ちます。
「思惟」の使い方
「思惟」という言葉の使い方は、「思考」とほぼ同じと思って使うとわかりやすいでしょう。
考えることを「思考する」と使うかと思います。
それと同じく「思惟する」と使えばいいのです。
一般的に会話や文章の中でよく見るのは「思考」という言葉の方ですので「思惟」はあまりなじみがないと感じるかもしれません。
イメージ的には「思考する」「思考を巡らせる」よりも「思惟する」「思惟を巡らせる」の方がどこか深くよく考えているといった重みのようなものを感じさせてくれます。
少し難しい言葉を使いたい、哲学的な印象を与えたいという時は意識して「思惟する」という言葉を選ぶのもいいかもしれません。
「思惟」を使った言葉と意味を解釈
「思惟」を使った言葉とその意味を見ていきましょう。
- 「思惟を巡らす」
- 「思惟にふける」
「思惟を巡らす」
「思惟」を使ってよく使われる表現が「思惟を巡らす」でしょう。
「思惟」は考えること、「巡らす」は「巡る」のことで、意味としては周囲をまわる、あちらこちらをまわり歩く、輪廻といったものになりますので、あれこれと考える、よく考えるといったことを表しているということになります。
注意点は「思惟」と「巡る」という二つの言葉であり、「思惟巡らす」と一つの言葉にはなりません。
「思惟にふける」
「ふける」とは一つの物事に夢中になることや熱中することを言い表す言葉です。
「思惟」は考えることという意味ですから考えることに夢中になる、熱中するということを表しているのです。
自分の世界に入っている、他のことが気にならないほど、集中して考えている、じっくり考えこんでいる様子などが想像できる言葉です。
「思惟」を使った例文や短文など(意味を解釈)
「思惟」の意味が理解できたでしょうか。
それでは「思惟」を使った例文、短文などをいくつか紹介します。
「思惟」という言葉の使い方のイメージを掴みましょう。
- 「思惟」を使った例文1
- 「思惟」を使った例文2
「思惟」を使った例文1
「彼女は一晩中、思惟するも、結論は出なかったようである」
「思惟」は考えるという意味ですから、文章などで「思惟する」「思惟した」と出てくれば「思考」「考える」という意味を当てはめればいいのです。
この場合は、一晩中考えていたけれど、結論が出なかったという意味になります。
会話というよりは、小説、文章などでよく使われるでしょう。
「思惟」を使った例文2
「思惟にふけっている様子で私には気づかないままだった」
自分の考えに夢中になっている時、考え込んでいる時というのは、周りの状況が見えなくなりがちです。
何か、考えていて知っている人に合っても気づかないといった時は「思惟にふけっている」と表すと、状態がよく理解できます。
「思惟」の類語や言い換え(シソーラス)言い換え
「思惟」の類語、他の言葉に言い換えなど、いくつか紹介しましょう。
- 「思索」【しさく】
- 「考慮」【こうりょ】
- 「考察」【こうさつ】
「思索」【しさく】
「思索」は主題に対して深く考えること、長く熱心に考えること、慎重に思ったり、考えることを言います。
思慮深く、よく考えているといった意味です。
「考慮」【こうりょ】
「考慮」とは思いやりを持った考え、慎重に考える、よく考えるといった意味があります。
すぐに結果を出さずに時間をかけて決めるといった時に使われることが多い言葉であり、大事なことほど慎重によく考えて決めることが求められますので、わりとよく使う、聞く機会が多い言葉でしょう。
「考察」【こうさつ】
「考察」とはあることを注意深く考えること、慎重に見て思慮深く考えることといった意味を持つ言葉です。
すぐに決めてしまうのではなく、時間をかけてよく考える、あらゆる角度から見ようとするといったことを表現する言葉です。
物事というのはすぐに決めつけたり、表面的な部分だけで判断せず、深くじっくりと「考察」する方が理想的です。
「思惟」の英語(解釈)など
「思惟」を英語で言い表すならば、とても簡単です。
「思惟」とは“thinking”となります。
例文としては“hard thinking”で「冷静な思考」、“Without thinking anything”で「何も考えず」、“deep thinking”で「熟慮」となります。
「思惟」と「思考 」の違いはある?
「思惟」と「思考」は、意味としては同じで、考えることを言います。
一般的によく使われるのは「思考」で「思考回路」「思考する」など会話にも出てくる機会が多いのですが、「思惟」の方は少々哲学的でお堅い印象が強い言葉ではないでしょうか。
どちらかと言えば、文章、小説などで使われることが多いイメージの言葉です。
また同じ意味ではありますが「思考」の方がやや軽い感じで、「思惟」の方がよく考えたと重みを感じさせます。
「しゆい」と読むこともあり、仏教用語でもあることも関係があるのかもしれません。
言葉の意味としての違いはありませんが「思惟」の方が馴染みが薄いので誰にでもわかるようにと考えれば「思考」を使う方が無難かもしれません。
いかがでしたでしょうか。
「思惟」という言葉の意味、読み方、使い方、例文などを解説しました。
それほどよく使う言葉ではありませんが、文章を書く時など「思惟」という言葉をさらっと使いこなせるようになりますと、知的で大人っぽい印象を与えることができるでしょう。
また、言葉の意味としては「思考」と同じだと覚えておけば、それほど難しくもなく、上手く使いこなすことができるでしょう。
「よく考えた」と簡単に書くよりも「思惟を巡らす」「思惟した」などと使えるようになりますと表現の幅も広がります。