「とどのつまり」とは?意味と使い方!語源や漢字を紹介!
日常会話で「とどのつまり」という言葉を聞くことがあります。
一体どの様な意味があるのでしょうか、由来などについても紹介します。
目次
- 「とどのつまり」の意味とは?
- 「とどのつまり」の語源や由来
- 「とどのつまり」の漢字
- 「とどのつまり」使った例文と意味を解釈
- 「とどのつまり」の類語や言い換え
- 「とどのつまり」と「つまり」の違い
- 「とどのつまり」の英語・例文など解釈
「とどのつまり」の意味とは?
「とどのつまり」の意味は「結局」「最終的には」「行き着くところ」となります。
全てのものごとの最後の状態を表しています。
基本的には「あらゆる努力をしてみたけれども」「色々と苦労はあったけれども」「それなりに期待はしていたけれども」という、あまり良くない結果に終わった時に使われます。
最初のうちはさまざまな選択肢があったり、高みを目指せる可能性があるのでやる気が出るものです。
しかしものごとが進んで行くうちに段々と思っていたのと違う方向に流れる様になります。
最終的な結果として最初の理想まで至らなかったということを表します。
基本的にものごとが発生してから結論が出るまでにある程度時間がかかる時に使われます。
「とどのつまり」の語源や由来
「とどのつまり」は慣用句で、「とど」は動物園にいる海獣ではなく魚の名前です。
一般的には「ボラ」と呼ばれる魚で、海水魚ですが時折川に大発生することで知られています。
また、「ボラ」の卵巣は「からすみ」という珍味として人気があります。
「ボラ」は成長するに従い名前が変わっていくことから「出世魚」と呼ばれています。
地域により呼名は変わってきますが、関東地方では「オボコ・イナッコ・スバシリ・イナ・ボラ・トド」の順に変化していきます。
「とど」は「ぼら」が成長してもうこれ以上大きくならないという最終段階になります。
このことから「行き着くところ」という意味で「とどのつまり」と呼ばれる様になったのです。
「とどのつまり」の漢字
「とどのつまり」は漢字にすると「鯔の詰まり」と表記されます。
「鯔」は「ボラ」と同じ漢字で、特に「とど」に対応する漢字はありません。
但し中には「魚へん」に「老」と書いて「とど」と読ませることもありますが、パソコンでは変換できない漢字です。
「とどのつまり」使った例文と意味を解釈
「とどのつまり」を使った例文と解釈を紹介します。
- 「とどのつまり」使った例文1
- 「とどのつまり」使った例文2
「とどのつまり」使った例文1
「息子に期待したがとどのつまりは中小企業のサラリーマンだった」
子供が生まれると親は将来に大きく期待するものです。
医者や弁護士、エリート銀行員などを目指して小さい頃からお金をかけてあらゆる習い事をさせたり、塾に通わせたりするでしょう。
子供も最初のうちは勉強が簡単なので塾に行った分覚えも早く、優秀な成績でいられます。
ところが段々と勉強が難しくなり、他の子供達が真剣になり出すと、成績が落ちてきてしまうのです。
中学・高校と段々と成績が落ち、二流大学にやっと入れるレベルになり、卒業後には中小企業に勤めることになりました。
親の理想からはかけ離れてしまう結果になったことを表しています。
「とどのつまり」使った例文2
「わがままばかり言っていたから、とどのつまりは泣いて人に頼むことになった」
普段から気に入らないことがあると不機嫌になったり、一緒に行動するのを嫌がる人がいます。
ものごとを進める時にも自分勝手でいい加減にしていたところ、期日に間に合わなくなってしまったのです。
既に皆から見放されてしまい誰も手伝ってくれず、途方に暮れてしまいました。
しかしどうしても間に合わせなければならないとあり、最終的に「申し訳ありませんでした」と半泣きになりながら人にサポートをお願いすることになったのです。
「とどのつまり」の類語や言い換え
「とどのつまり」の類語は以下の通りです。
- 「挙句の果て」【あげくのはて】
- 「結局」【けっきょく】
- 「詰まるところ」【つまるところ】
「挙句の果て」【あげくのはて】
「色々な経緯があった結果」という意味で、「とどのつまり」の言い換えとして使われます。
「結局」【けっきょく】
「色々な経緯があって落ち着いた結果」という意味です。
語源は囲碁や将棋などで一曲打ち終えることから来ています。
「詰まるところ」【つまるところ】
「要するに」という意味です。
何か長い時間がかかったり、複雑な内容のものごとがあったけれども、要点や結論は何であるのかという時に使われます。
「とどのつまり」と「つまり」の違い
「とどのつまり」も「つまり」も、「結局」「最終的に」という意味があります。
どちらもものごとが最終的に行き着くところを表している言葉ですが、少し意味が違います。
「とどのつまり」はその結果が良くないことや、思っていたことと違うことの時に使います。
「つまり」は結果の良し悪しは関係ないのです。
また「とどのつまり」は本当に最終的な着地点ですが、「つまり」はそこから更にものごとに対する説明や補足を付け加えられる言葉です。
意味を深める為に使うるかどうか、という点でも違いがあるのです。
「とどのつまり」の英語・例文など解釈
「とどのつまり」を表す英語は非常に多くありますが、良く使われるのは以下の表現です。
- “In the end, he got married her.”
- “After all, he found should not change the job.”
“In the end, he got married her.”
「とどのつまり彼は彼女と結婚した」となります。
この2人はおそらく何度も破局の危機を迎えた末に結婚したのでしょう。
“After all, he found should not change the job.”
「とどのつまり、彼は仕事を辞めない方がいいと悟った」となります。
今迄ずっと辞めようと思って転生活動をしてきた結果です。
「とどのつまり」は「最終的に思い通りにならなかった時」に使われます。
人に対して使う時には気を悪くする可能性があるので十分注意しましょう。