「銭ゲバ」とは?意味と使い方!例文!類語や英語を紹介!「守銭奴」との違い
不景気にある中で収入は下がる・税金も上がるとお金に厳しい状況が続く中、お金に厳しくなっていく人も多いです。
そんな中、とりわけ厳しい人に対して「銭ゲバ」という言葉で表現されることもあります。
しかし若い人にはなじみのない言葉のため、どのような言葉か紹介していきます。
目次
- 「銭ゲバ」の意味とは?
- 「銭ゲバ」の読み方と由来
- 「銭ゲバ」の言葉の使い方
- 「銭ゲバ」を使った言葉と意味を解釈
- 「銭ゲバ」を使った例文や短文など(意味を解釈)
- 「銭ゲバ」の類語や言い換え(シソーラス)言い換え
- 「銭ゲバ」の英語(解釈)・例文など
- 「銭ゲバ」と「守銭奴」の違い
「銭ゲバ」の意味とは?
「銭ゲバ」とはお金への執着心が非常に強い人に適応する言葉とされており、「お金のためなら手段を選ばない人」という意味合いで解釈されています。
そのためただお金に厳しいい・倹約家といった意味合いではなく、非道な手段を使ってでもお金を得る人という意味となり、他者に対して用いる際には批判的な意味合いで適応されます。
しかし昔からある言葉のため意味合いも変化しており、最近では「非常にお金に厳しい人」という意味に捉えられています。
「銭ゲバ」の読み方と由来
「銭ゲバ」という言葉は「ぜにげば」と読みます。
「銭」はお金を表していますが、「ゲバ」はドイツ語の「ゲバルト“Gewalt”」から由来しており、その意味としては抗争・攻撃・戦いといった物理的な暴力行為を意味した言葉とされています。
そして「ゲバルト」の認知度が上がったきっかけとして昭和40年代の左翼全盛期の時に流行した左派政治運動に参加した学生への隠語として用いられたこととされています。
そして日本では漫画「銭ゲバ」が発売されたことがきっかけで日本でも「銭ゲバ」という言葉が認知されていきました。
「銭ゲバ」の言葉の使い方
「銭ゲバ」という言葉は本来、お金のためなら何でもする人を表す言葉です。
しかし現代で実際に使う際には、お金にシビアな印象という意味合いで用いられます。
言葉の世代としては中高年の人に流行った言葉です。
その世代の相手に安易に使ってしまうと失礼に当たるかもしれないため、本人に聞かれないように話すことが必要です。
また「お金に厳しい」ことを冗談として表現する際にも用いることも出来るため、その際には笑い話・冗談で使っていることが伝わるように配慮が必要です。
「銭ゲバ」を使った言葉と意味を解釈
「銭ゲバ」という言葉は若い世代では使う人は少ないのですが、耳にすることはあります。
また「銭ゲバ」単体よりもそれに続く言葉と合わさって使われることも多いため、どのような使われ方になるか、例とその解釈を紹介します。
- 「銭ゲバ度が高い」
「銭ゲバ度が高い」
この文章で用いられている「度」は程度・度合いといった解釈で用いられています。
そしてその対象は「銭ゲバ」となるため、お金への厳しさの程度が非常に高いという意味合いとなります。
「銭ゲバ」を使った例文や短文など(意味を解釈)
「銭ゲバ」という言葉は直接使う機会は少ないのですが、実際に使う・使う場面に遭遇する可能性はあります。
またその意味から使い方・解釈に注意がいる言葉のため、正しく理解し使う上でもどのような使い方になるか、例とその解釈を紹介します。
- 「銭ゲバ」を使った例文1
- 「銭ゲバ」を使った例文2
「銭ゲバ」を使った例文1
「あの人は昔から銭ゲバだよ。どうにかしてお金を得る事を企んでばかり」
この場合、あの人とされる人物に対しての印象に「銭ゲバ」と用いられています。
印象としては非常にお金に厳しくお金を得ることに目がない姿を目にするとしています。
そしてそれは昔からであり、今も継続しているため「銭ゲバ」の印象を長年持っています。
「銭ゲバ」を使った例文2
「友人に『僕は学生時代本当にお金がなくて銭ゲバ状態だったよ。あの時は色んな人に迷惑かけたから今はそのお返しにお世話になった人にお金を出している』と伝えた」
ここでは当事者の昔話として、自身が学生時代にお金がなく周りに迷惑をかけてでもお金をやりくりしていた「銭ゲバ」状態になった過去を話しています。
そして現在はその状態を脱しており、迷惑をかけた人にお金を払っていると昔と今の比較の意味で用いられています。
「銭ゲバ」の類語や言い換え(シソーラス)言い換え
「銭ゲバ」という言葉は昔はやった言葉ですが、若い世代では使われる機会は少ないです。
しかし「銭ゲバ」状態にある人は多いため、類語・類義表現を使うことが多いです。
それぞれ意味を混同しないためにもどのような言葉があるか、例を紹介していきます。
- 「金の亡者」【かねのもうじゃ】
- 「拝金主義」【はいきんしゅぎ】
- 「強欲」【ごうよく】
「金の亡者」【かねのもうじゃ】
ここでの「亡者」とは支社ではなく対象となるものに対して取りつかれている状態の人を意味しています。
そしてその対象は「金」とされているためお金にひどく執着しているという意味から類語として扱われています。
「拝金主義」【はいきんしゅぎ】
「拝金主義」という言葉はお金こそが最も素晴らしいもの・優れたものとして捉えており、何よりも優先する・大事に扱うという価値観を意味します。
「銭ゲバ」における「手段を問わず」という意味合いは含まれませんが、お金への捉え方という部分で類語とされています。
「強欲」【ごうよく】
「強欲」という言葉は何かに対しての欲求が非常に強いことを意味しています。
対象の自由度は広く様々ですが、お金を対象としたときに「強欲」は「銭ゲバ」と同義の意味となることから類語に分類されます。
「銭ゲバ」の英語(解釈)・例文など
「銭ゲバ」という言葉は日本語とドイツ語が合わさった言葉です。
英語で表現する際にはその意味の解釈から単語や文章など様々な表現が存在します。
実際にどのようなものがあるか例を紹介していきます。
- “mammon”
- “conscious of money”
- “Violence force used for money”
“mammon”
この単語の意味として、富の神を表す言葉ですが別の意味では人の富に対しての欲深さを擬人的に表現する意味も持ちます。
ここでの富は様々な意味を持ちますが、多くは金銭として認識・解釈されるため「銭ゲバ」を意味する単語とされています。
“conscious of money”
この文章における「conscious」には厳しさを意味する言葉として使われています。
その対象はお金となるため「お金に厳しい」と訳されます。
それに「very」「most」など程度を表す言葉が加わることで「銭ゲバ」の訳となります。
“Violence force used for money”
ここでの「Violence force」という言葉は暴力と訳されます。
それを「used for money」にて「お金のために使う」とされるため行動・手段の意味・解釈で「銭ゲバ」を表す文章とされています。
「銭ゲバ」と「守銭奴」の違い
「守銭奴」という言葉は「銭ゲバ」と似た意味を持つため、意味を混同する人も多いです。
「守銭奴」の意味として、お金に厳しい部分は同じですが、その特徴として「お金を溜め込む」「出費を減らす」といったことに対して異常な執着を持つ穂とを意味します。
そのため「お金を守る」という意味合いになり、「銭ゲバ」とは意味が異なります。
「銭ゲバ」という言葉は昔流行った言葉ですが、漫画やドラマなどでその言葉に知名度は高いです。
しかし実際に使う上では注意が必要であり、類語・類義表現もたくさんあるため、言葉に触れたり使う際には正しく理解しておくことが求められます。