「見識」とは?意味と使い方!例文!類語や英語を紹介!
「見識」という言葉を知っているでしょうか。
なんとなく常識がある人を指すのではないかと思う人もいるかもしれませんね。
それでは、「見識」とはどのような意味を持つのでしょうか。
ここでは「見識」という言葉について紹介します。
目次
- 「見識」の意味とは?
- 「見識」の読み方
- 「見識」の言葉の使い方
- 「見識」を使った言葉と意味を解釈
- 「見識」を使った例文や短文など(意味を解釈)
- 「見識」の類語や言い換え(シソーラス)言い換え
- 「見識」の英語(解釈)・例文など
- 「見識者」と「有識者」の違い
「見識」の意味とは?
「見識」というのは物事についてするという判断を持ち、それに基づいて建てられた優れた考えや意見のことを指しています。
本質を捉えた鋭い判断力や物事を深く見通し、しっかりと判断する力を指すこともありますし、物事に対する確かな考えや意見を指す場合もあります。
ただ単に物の見方、という意味も持っています。
「見識」の読み方
「見識」という言葉は「けんしき」と読みます。
他にも似たような意味を持つ表現がありますので、覚えておきましょう。
「見識」の言葉の使い方
「見識」という言葉は日常的に使う表現ではありません。
しかし、日常生活では尊敬するべき人に出会うことがありますよね。
様々な経験をしている、物事を鋭く判断できる、などという人は頼りになるのではないでしょうか。
経験があり、判断力がある、問題解決能力がある、という人は「見識がある人」と表現されることもあります。
「見識」を使った言葉と意味を解釈
ここでは「見識」という言葉を使った言い回しを紹介します。
- 「見識を疑う」の意味
- 「見識を持つ」の意味
- 「見識のある意見」の意味
「見識を疑う」の意味
これは「誰かの常識を疑う」といった意味があります。
誰にでもそれなりに経験や判断力はあるものですが、その判断が誤っていたり、明らかに常識に欠けている行動を躊躇せずにただ人を見ると、「あの人はおかしいのではないか」「あれは非常識なのではないか」と思ってしまうのではないでしょうか。
そのように感じるという事はその人の「見識」を疑っているということになります。
「見識を持つ」の意味
これは「自分なりの判断力を持つ」といった意味になります。
誰でも自分の経験に基づいて物事を判断し、生活していきますよね。
何かで失敗したと思えばそれを繰り返す事はありませんし、そこから学んだことを実践していきます。
あらゆる経験をして人間は「見識」を持つようになります。
様々な経験をすることが重要であり、様々なトラブルに直面していく力も大切です。
トラブルに直面しなければ、問題解決能力は養えません。
「見識のある意見」の意味
これは「自分なりの経験に基づいて持った意見」という意味になります。
人間は様々な経験をして意見を持つようになりますね。
例えば、様々な学問を身に付け、自分なりに旅行をして知見を増やし、そこから意見を持つ、ということもあるのではないでしょうか。
常識に基づき、さらに自分の考えを付け加えて人に話せる時、それは「見識」のある意見だと判断されることもあります。
「見識」を使った例文や短文など(意味を解釈)
ここでは例文をいくつか紹介します。
- 「見識」の例文1
「見識」の例文1
「あの人はまだ若いのに、しっかりとした見識を持っている」
どうしても若者より、年配の人の方が、「見識」があると思われます。
しかし、たとえ若くても様々な経験をし、問題を解決していく中でそれなりに「見識」を持つことが可能になります。
人の意見に流されず、自分の意見を持って問題を解決できる場合、常識に基づいた考え方で物事を判断できる場合、周りから「見識」があると認められます。
「「見識」」の例文2
「見識がある社会人になるため、様々な経験をしたいと思っています」
社会人になってから「見識」をつけようと思ってもなかなかうまくはいきません。
若い時、特に学生時代などには様々な経験をし、失敗をしながらどのようにしたら成功するのか、ということを学んでいかなければいけないのです。
トラブルは誰でも直面したくないものですが、あまりにもトラブルに直面せず、問題解決能力を養わずに生活してしまえば、社会人になってから困ることにもなりかねません。
役に立つ社会人になるためには、あらゆる荒波に揉まれる必要があります。
「見識」の類語や言い換え(シソーラス)言い換え
ここでは「見識」という表現の類義語を紹介します。
- 「知見」【ちけん】
- 「洞察力」【どうさつりょく】
- 「先見の明」【せんけんのあかり】
「知見」【ちけん】
これは実際に見て知ること、という意味を持っています。
認識によって得られた成果、あるいは人が物事について持っている考えや技能のことを指しています。
人間は経験をすることによって様々なものを見て、いろいろなことを知りますよね。
そのようにして得た認識や知識のことを指しています。
「洞察力」【どうさつりょく】
洞察力というのは物事を深く、そして鋭く見抜く力を指しており、今後何が起こるのか見通す力、という意味も持ち合わせています。
ただ単に観察しただけではわからないものを直感的に見抜いて判断する力を指します。
職場などでは洞察力が求められるのではないでしょうか。
「先見の明」【せんけんのあかり】
先見の明というのはことが起こる前にそれを見抜く力を指します。
先見の色、と言われる場合もありますね。
先を見通す能力だけではなく、それに対応する力、問題解決能力などを指す場合もあります。
中国の歴史書、「後漢書」で使われ、日本にも広まっていった表現です。
「見識」の英語(解釈)・例文など
ここでは「見識」という表現の英語での例文を紹介します。
- 「見識」の英文例1
- 「見識」の英文例2
「見識」の英文例1
“He has extensive knowledge.”
これは、彼は「見識」が広い、という意味になります。
人間は様々な経験をして「見識」を広げていきます。
本を見ただけではわからない、テレビを見ただけではわからないようなことも、経験することによって理解できます。
そのようにして「見識」を広げ、それを社会に役立てられたら幸せですよね。
特に職場などでは「見識」などが問われる場合もあります。
「見識」が広い人ほど問題解決能力に長けている場合もあり、周りから頼られることがあります。
「見識」の英文例2
“He is a man of good judgement.”
これは「彼は見識がある人だ」という意味になります。
仕事をしていたり、特に新たなプロジェクトを始めたりすると、「見識」がある人の考え方が重視されます。
今まであまり経験をしていない、世界で何が起こっているのか分かっていない、という人より、実際にその目で見て様々な経験をしている人の方が信頼される場合があります。
また、そのような経験をしている人は問題解決能力や生活力に長けている場合も多く、頼りになることが多いとされています。
「見識者」と「有識者」の違い
「見識者」という表現と有識者、という表現はどのように違うのでしょうか。
「見識者」というのは豊富な経験や優れた能力を持つ人、という意味があります。
本質を捉えて優れた判断力を持つ人を指します。
それに対し、有識者というのは対象を分析し、認識する心の働きを指しています。
これは仏教用語であり、学識に詳しい、常識がある、という人たちを指しているのです。
よく似ていますが、「見識者」と有識者は意味が違うことがわかります。
誰でも「見識」がある人間だと思われたいものです。
付け焼き刃のような知識ではなく、実際に身に付けた知識で自分の意見を持てると良いですね。