「愛でる」とは?意味と使い方!例文!類語や英語を紹介!「愛でる」と「愛する」の違い
「愛でる」という表現を聞いたことがあるでしょうか。
愛するという感じを書きますから、何となく意味はわかるという人もいるかもしれません。
それならば、「愛でる」という言葉はどのような意味を持つのでしょうか。
ここでは「愛でる」という表現について紹介します。
目次
- 「愛でる」の意味とは?
- 「愛でる」の読み方
- 「愛でる」の言葉の使い方
- 「愛でる」を使った言葉と意味を解釈
- 「愛でる」を使った例文や短文など(意味を解釈)
- 「愛でる」の類語や言い換え(シソーラス)言い換え
- 「愛でる」の英語(解釈)・例文など
- 「愛でる」と「愛する」の違い
「愛でる」の意味とは?
「愛でる」という言葉は愛して大切にする、珍重してし賛美する、という意味になります。
物の美しさや素晴らしさを褒めて味わう、という意味もあり、慈しむ、や愛する、という意味を持つ場合もあります。
例えば、月を「愛でる」という表現は奈良時代から始まった風習です。
五穀豊穣を感謝し、収穫物を備えたところからお団子やお餅を備え、きれいな月を眺める、という習慣が始まりました。
「愛でる」の読み方
めでるという言葉は「めでる」と読みます。
「あいする」とは違いますので気をつけましょう。
「愛でる」の言葉の使い方
「愛でる」という言葉は何に対しても使えます。
子供に対して使われることもありますし、植物や月に対して使われることもあります。
先ほども述べた通り、日本人にはお月見や中秋の名月などという形で月を「愛でる」習慣があります。
「愛でる」を使った言葉と意味を解釈
ここでは「愛でる」という言葉を使った言い回しを紹介します。
- 「愛でる時間」の意味
- 「花を愛でる」の意味
- 「紅葉を愛でる」の意味
「愛でる時間」の意味
「愛でる時間」、というのは、その時間を大切に感じているという意味になります。
例えば、日常生活で忙しい時、ふとコーヒーを飲んだり紅茶を飲んだりしてゆっくりできる時間はとても幸せに感じるのではないでしょうか。
日本人はとても忙しいと言われていますが、リラックスして休める、「愛でる」と感じられる時間も大切です。
「花を愛でる」の意味
「花を愛でる」、というのは花を大切にする、という意味になります。
誰であれ、花束やアレンジメントなどをもらうと嬉しく感じますよね。
特にお花見に出かけたりして、「桜の花を愛でる」という経験を持つ人も多いのではないでしょうか。
桜を見てほっと一息つくのは日本人の習慣だとも言われています。
「紅葉を愛でる」の意味
「紅葉を愛でる」、というのは紅葉を見てリラックスする、ほっと一息つく、幸せな気持ちになる、という意味になります。
日本には春夏秋冬という4つの季節があり、秋になると紅葉がとても美しいですよね。
このように季節を「愛でる」のも日本人の良さではないでしょうか。
国によっては4つ目雪がないところもあります。
「愛でる」を使った例文や短文など(意味を解釈)
ここでは「愛でる」という言葉を使った例文を紹介します。
- 「愛でる」の例文1
- 「愛でる」の例文2
「愛でる」の例文1
「兄は自分の子供を目に入れても痛くないほど愛でている」
自分の子供はとても可愛いものですよね。
よく、祖父母が「孫を目に入れても痛くないほど可愛がる」などという表現があります。
両親の場合、子育てには責任が伴いますので、そこまでの表現をされる事は滅多にありません。
しかし、やはり自分の子供はとてもかわいい、1番の宝物だ、と感じる人も多いでしょう。
そこから、子供を「愛でる」という表現が使えます。
「愛でる」の例文2
「祖父はペットの犬をとても愛でている」
歳をとるとペットを飼うという人も多いのではないでしょうか。
ペットを飼うことによって寂しいという気持ちを癒したり、このペットのために頑張ろうという気持ちを養ったり、という効果があります。
特に犬を飼う人が多く、犬を飼うことによって家族を大切にするという気持ちが持て、健康でいようという意識が芽生える事は珍しくありません。
「愛でる」の類語や言い換え(シソーラス)言い換え
ここでは類義語を紹介します。
- 「仰ぎ見る」【あおぎみる】
- 「褒めあげる」【ほめあげる】
- 「可愛がる」【かわいがる】
「仰ぎ見る」【あおぎみる】
仰ぎ見るという表現は、尊敬する、敬う、という意味になります。
「愛でる」という表現とは違うのではないか、と思う人もいるかもしれません。
しかし、大切にする、可愛がる、という意味では同じだと言えるでしょう。
これには見上げる、上に目を向けてみる、という意味もあります。
「褒めあげる」【ほめあげる】
褒めあげるという表現は盛んに褒める、しきりに褒める、盛んにほめたたえる、という意味があります。
例えばすばらしいと感じた時、何度も「すごい」「すばらしい」と言葉に出すこともあるのではないでしょうか。
子供が優勝したりすると、何度も褒めたりしますよね。
そのような状態を褒めあげるというのです。
「可愛がる」【かわいがる】
可愛がるという表現は、かわいいと感じて優しく扱う、大事にする、という意味です。
例えば子供を可愛がる、というのは当たり前のことですよね。
ペットがかわいいと思って大事にする、という人も多いでしょう。
これ以外にも贔屓する、音をかける、という意味もあります。
「愛でる」の英語(解釈)・例文など
ここでは「愛でる」という表現の英語の例文を紹介します。
- 「愛でる」の英文例1
- 「愛でる」の英文例2
「愛でる」の英文例1
“My grandma enjoys flowers a lot.”
これは「おばあちゃんは花を愛でる」という意味になります。
花が大好き、という人は珍しくありませんね。
花をもらうととても嬉しく感じる、などという人はたくさんいるのではないでしょうか。
しかし、どれだけ花のことが大切だと思っても、その花を上手に育てられるかどうかは別です。
花を「愛でる」人は花の栽培なども上手だと言えるでしょう。
「愛でる」の英文例2
“My sister loves her three children.”
これは「姉は3人の子供たちを愛でている」という意味になります。
英語で書くと、「愛する」という表現とあまり変わらない、と感じる人もいるかもしれません。
3人の子供たちを愛し、大切にして可愛がっている場合、愛でるという表現が使えるのです。
「愛でる」と「愛する」の違い
「愛でる」、という表現と愛する、という表現はどのように違うのでしょうか。
「愛でる」という表現はその存在を心からそのまま受け入れる、受け入れた上で大切にする、という意味を持っています。
愛するという表現よりもより大きな規模で大切にしているということを表すと考えられています。
もちろん愛するという表現も同じなのですが、愛するという表現は可愛がって慈しむ、愛情を注ぐ、など、より直接的な行動を指しています。
「愛でる」という表現は日常的に使う言葉ではないかもしれません。
しかし、子育てや教育の中では愛するという表現よりも「愛でる」という表現の方が好まれる場合もあります。