「足がかり」の意味や読み方、使い方について
足がかり、という表現を聞いたことがあるでしょうか。
なんとなくどこかで聞いた記憶がある、という人は多いかもしれませんね。
それならば、足がかりとはどのような意味を持つのでしょうか。
ここでは足がかりという言葉について紹介します。
目次
- 「足がかり」の意味とは?
- 「足がかり」の読み方
- 「足がかり」の言葉の使い方
- 「足がかり」を使った言葉と意味を解釈
- 「足がかり」を使った例文や短文・言い換えなど(意味を解釈)
- 「足がかり」の類語や言い換え(シソーラス)言い換え
- 「足がかり」と「手がかり」の意味の違い
- 「足がかり」の英語(解釈)・例文など
「足がかり」の意味とは?
足がかりというのは足を引っ掛ける部分を指す場合もありますが、基本的にはきっかけや手がかり、という意味を持ちます。
もともとはとっかかり、足を引っ掛ける部分、という意味で使われており、そこから物事を開始する糸口となるもの、という意味になりました。
例えば、習い事をする時などには何かしらきっかけがありますよね。
姉妹がその習い事をしていた、友達がその習い事を始めていて楽しそうだった、あるいは昔から興味があったけれどなかなか始められず、ようやく時間やお金に余裕ができたから、などということもあるかもしれません。
インターネットや新聞広告などで情報を見て、「この教室に行きたい」と感じることもあるかもしれません。
このようなものを足がかり、というのです。
「足がかり」の読み方
「足がかり」という表現は「あしがかり」と読みます。
そのままの読み方ですので、しっかりと覚えておきましょう。
「足掛かり」と表記することもあります。
「足がかり」の言葉の使い方
「足がかり」、という表現は日常的にも使えますし、ビジネスにおいても使えます。
例えば、「足がかりを作る」という表現であれば物事に取り組み、物事を進めるためのきっかけを得る、という意味になります。
「足がかりを得る」という表現であれば物事を始める理由や根拠となることする、という意味になります。
例えば自営業で会社などを経営している場合、ふとしたきっかけで「こんな商品を作ろう」、「こんなサービスがあったら売れるかもしれない」と考えることがあるのではないでしょうか。
そこには何かしら「足がかり」があったといえます。
「足がかり」を使った言葉と意味を解釈
ここでは「足がかり」という表現を使った言い回しを紹介します。
- 「足がかりを得る」の意味
- 「足がかりをつかむ」の意味
「足がかりを得る」の意味
「足がかりを得る」、というのは先ほども述べた通り、物事を始める理由や根拠となることを見つける、という意味になります。
例えば、何かしらの商品を作っている場合、100円ショップなどに行って既存の商品をチェックし、どのようなものがないのか、どのようなものがあったら便利なのか、見極めなければいけません。
今までどこかで存在したことがあるような商品では売れませんよね。
そのため、新しいアイディアを出さなければいけないのです。
しかし、そのようなアイディアは簡単に出てくるものではありません。
常日頃から触覚を張り巡らし、「足がかりを得る」努力をしなければいけないのです。
「足がかりをつかむ」の意味
「足がかりをつかむ」、というのはきっかけとなる何かを掴む、根拠となる何かを掴む、という意味です。
例えば推理小説などでは名探偵たる人物が事件の解決をしていきますね。
しかし、事件は何もないところから解決できるわけではありません。
名探偵が周りを見回しても細かいところにまで気を配らして、それでやっと「足がかり」が得られます。
問題を解決するためには少しの間だけ考えるのではなく、長時間に渡ってじっくりと考えていかなければいけません。
例えば日常生活においても何かしらトラブルを解決したいと思うのであれば、忍耐強くあることが大切です。
「足がかり」を使った例文や短文・言い換えなど(意味を解釈)
ここでは例文をいくつか紹介します。
- 「足がかり」の例文1
- 「足がかり」の例文2
「足がかり」の例文1
「彼は商売をするにあたりどのようなサービスを作ろうか考えていたが、最近やっと足がかりを得たようだ」
商売をする時、サービスは非常に大切です。
良いサービスを提供することで顧客を獲得できますから、他にはない独特なサービスを作る努力も求められます。
その一方で、商売をするときには簡単にアイディアが浮かぶというわけではありませんね。
常日頃から他にはないものを考え出す力が必要ですし、外から学ぶ柔軟性も求められます。
そんな時にサービスを作り上げるきっかけが得られたら、まさに「足がかりを得た」、といえます。
「足がかり」の例文2
「彼女は様々なレストランに行き、新たなメニューの足がかりを得たらしい」
レストランなどを経営するときには、あなたのメニューを考案していかなければいけません。
どれだけ今存在しているメニューに人気があったとしても、いつまでたっても同じメニューを提供していたらお客さんたちはそのうち飽きてしまうでしょう。
しかし、あなたのメニューの考案はなかなか簡単ではありません。
自分なりに工夫をし、必要に応じて他のお店に行き、新しいメニューを考えていかなければいけないのです。
1人で考えていても仕方がない場合もあるでしょう。
「足がかり」の類語や言い換え(シソーラス)言い換え
ここでは類義語をいくつか紹介します。
- 「きっかけ」【きっかけ】
- 「引き金」【ひきがね】
- 「糸口」【いとぐち】
「きっかけ」【きっかけ】
きっかけというのは乃木坂46の歌でもありますが、それではなく、物事を始めるための手がかりや機械、という意味になります。
引き金、糸口、ということもあるでしょう。
「問題解決のきっかけをつかむ」と言われる場合もあります。
「引き金」【ひきがね】
引き金というのは何かの行動の原因となる動作を指します。
何かが引き金となって何かが起こった、という言い回しがあり、「引き金を引く」と表現します。
ピストル等についている金具を引き金と呼ぶこともあります。
「糸口」【いとぐち】
物事が始まるきっかけや発端を糸口、と表現することもあります。
何かを始めるときにはそれなりにきっかけがあるものです。
また、問題解決などをしている時、何かをきっかけとして問題の解決策が浮かぶ、ということもあるでしょう。
そのようなきっかけを糸口、と呼びます。
「足がかり」と「手がかり」の意味の違い
「足がかり」という表現に似た意味合いを持つ言葉の中には手がかりというものがあります。
手がかりというのは何かの解決を目的としている場合、鍵になるような存在を指します。
「足がかり」というのは何か目標への到達を目指している時、踏み台のような存在を指します。
そのため、意味合いが若干異なります。
「足がかり」の英語(解釈)・例文など
ここでは「足がかり」という表現の英語での例文を紹介します。
- 「足がかり」の英文例1
- 「足がかり」の英文例2
「足がかり」の英文例1
“This experience became definitely as a foothold to be a medical doctor.”
これは「この経験は、間違いなく一緒になるための足がかりになった」という表現になります。
医者になりたいと思う時、何かしら「足がかり」があったという人もいるでしょう。
例えば、仮に医学部を卒業して医師免許を取得したとします。
そんな時に知り合いの医師が「自分の病院で働かないか」と良い病院を紹介してくれたら、まさに良い医者になるための「足がかり」になったといえます。
「足がかり」の英文例2
“This achievement became of footfold for modern Japanese politics”
これは「この成功は現代の日本政治を築きあげるための足がかりになった」という意味です。
政治等は昔から行われているものであり、そこでの失敗や成功から人々が学び、今現在の政治を作り上げています。
「足がかり」という表現は、特に手がかりと混合しやすく、よくわからない、という人も多いかもしれません。
実際にはあまり違いがありませんが、踏み台、といった意味合いで覚えておきましょう。