「きっかけ」とは？意味と類語！例文と使い方！

「きっかけ」とは?

「きっかけ」という言葉は「作用の因果関係において前に位置するものを指し、物事が始まる原因や動機、手がかりや機会のこと」という意味を持ちます。

例えば、何かの「きっかけ」があって趣味を始めるということもありますし、何かの「きっかけ」があって進学したいと思える学校を見つけた、ということもあるのではないでしょうか。

大学に行くときには何も勉強したいか考えますが、何かしらの「きっかけ」があってその内容に関心を持つことも多いですよね。

物事には様々な「きっかけ」があります。

何かしらあからさまな「きっかけ」があったわけではなかったとしても、例えば家庭環境の影響を受けているかもしれません。

お父さんやお母さんがよく政治の話をしている家庭であれば、子供が世界の政治や外交に関心を持つこともあるでしょう。

それは家庭環境が「きっかけ」になっていると言えるのです。

• 「きっかけ」の語源
• 「きっかけ」の漢字

「きっかけ」の語源

「きっかけ」という言葉は切り掛けという表現が促音便になった形だと考えられています。

材料を切り始める、ということが原義となっており、転じて切り始めた部分、物事の先端、という意味を持つようになりました。

そこから転じ、物事の取っ掛かりを指すようになったのです。

「きっかけ」の漢字

「きっかけ」という表現は切掛、あるいは切っ掛けと書きます。

もともと切り掛けるという表現からできた言葉ですので、そのような漢字が使われているのです。

「きっかけ」に関する歌

「きっかけ」というタイトルの曲もたくさん存在します。

ここでは乃木坂46とミスチルによる「きっかけ」という曲について紹介します。

• 乃木坂46「きっかけ」
• ミスチル桜井和寿もカバーした

乃木坂46「きっかけ」

乃木坂46は2016年、「それぞれの椅子」というアルバムで「きっかけ」という曲を発表しました。

秋本康作詞、杉山勝彦作曲です。

後で述べるミスチルの桜井和寿もう高く評価した曲だと言われており、非常に聞き心地が良いとして高い評価を受けています。

美しいメロディーが印象的であり、グループの仲の良さが伝わります。

特にピアノも優しい音色が人気を誇り、プロモーションビデオにおいても制服ではなく、混ぜ合わせることでグループからの紫色になる赤色と青色の衣装が使用されています。

ミスチル桜井和寿もカバーした

ミスチルの桜井和寿も乃木坂46の「きっかけ」という曲を高く評価し、カバーしています。

まるで小林武史プロデュースのミスチルのようなアレンジであるということで、ミスチルのような楽曲だと捉えてカバーをしたと言われています。

「きっかけ」の言葉の使い方や使った言葉の意味を解釈

ここでは「きっかけ」という言葉を使った言い回しを紹介します。

• 「きっかけ作り」
• 「きっかけになる」
• 「きっかけは何気ない不満から」

「きっかけ作り」

「きっかけづくり」というのは主に恋愛において使われる表現です。

恋愛をするための「きっかけを作る」という意味で使われ、例えば仕事で忙しい女性が恋愛の「きっかけづくり」をするために習い事を始めたり、ボランティア活動を始めたりするときに使われます。

恋人ができない場合、よく「出会いがない」などと言われますが、そもそも家と職場を行き来しているだけでは出会いがなくても当然です。

恋愛を始めるために「きっかけ作り」として外出する、出会いを求める、ということが重要になるのです。

「きっかけになる」

何かをするにあたり、「きっかけ」になる事はたくさんあります。

例えば電車の中で広告を見たことから専門学校に関心を持った、という人もいるかもしれません。

おいしそうなメニューをインターネットで見かけて晩ご飯のメニューを決めた、という人もいるでしょう。

何にせよ「きっかけ」になることがあり、人間は様々な経験をしていかなければいけません。

独身女性が習い事を始めたことにより、それが「きっかけ」となって男性と出会い、結婚した、ということも珍しくありません。

「きっかけは何気ない不満から」

「きっかけ」は何気ない不満から、という表現は株式会社オウルテックがインターネット上で使っている言い回しです。

人々の本音に寄り添うデジタルアクセサリーメーカーを目指しているオウルテックは女性の何気ない不満の声を元にしてクラウドファンディング企画を開始しました。

ワイヤレスイヤホンは再生時間を長くするため、大きなサイズになっていたのです。

しかしそれに対する女性たちの不満を「きっかけ」として改善が始まりました。

そこで開発されたモデルがSE03だと言われています。

「きっかけ」の言葉が使われるときの具体例

「きっかけ」という表現が使われるのはどのような時なのでしょうか。

ここでは「きっかけ」という言葉が使われやすい2つのタイミングを紹介します。

• 出会い
• 起業

出会い

出会いの場では、よく「きっかけ」という言葉が使われます。

例えば誰かが結婚した時などでも、「何がきっかけで出会ったのか」「何がきっかけで付き合い始めたのか」「何がきっかけで結婚を決めたのか」などと聞きたくなることもあるのではないでしょうか。

特に出会いを求める人にしてみれば、そのような「きっかけ」は参考にしたいと思うこともあるかもしれません。

そのため出会いの場では「きっかけ」という言葉がよく使われます。

起業

起業する時にも何かしらの「きっかけ」があります。

今までサラリーマンとして働いていたけれど、何かを「きっかけ」として脱サラし、起業しようと考える人もいるのではないでしょうか。

あるいはフリーランスとして独立し、起業したい、と考える人もいるかもしれません。

そのような場合でも何かしらの「きっかけ」があるのではないでしょうか。

「きっかけ」を使った例文や短文など(意味を解釈)

ここでは「きっかけ」という言葉を使った例文を紹介します。

• 「きっかけ」を使った例文1
• 「きっかけ」を使った例文2

「きっかけ」を使った例文1

「電車の中で広告を見たことをきっかけとして、転職エージェントを知りました」

近年は転職が一般的になってきたと言われています。

以前は年功序列、終身雇用などが重視されていましたが、最近では特に30代を中心に転職を意識する人が増えています。

その一方で転職エージェントなどもたくさんありますから、どこを選んだら良いのかわからない、時間がなくて転職ができない、という人もいるかもしれません。

そのような中で、通勤途中で見かけた転職エージェント等の情報が元になり、転職エージェントを決定するという人もいるのではないでしょうか。

最近では登録をしておくだけで案件がもらえるというエージェントもありますので、忙しい人でも転職活動が可能だと言われています。

「きっかけ」を使った例文2

「あの人はもともと飲食業のコンサルタントをしていたが、それがきっかけで起業することに決めたらしい」

起業する人は、何らかの形でその業界に関わっていたことが多いのではないでしょうか。

サラリーマンとして飲食業のコンサルタントなどをしていた人の場合、それを「きっかけ」として起業することも多く、自らが社長となって仕事をする人もたくさんいます。

しかし、短絡的な企業はうまくいかないとも考えられていますので、もしも起業するならばしっかりとした準備を重ねたいものです。

「きっかけ」の類語や言い換え

ここでは「きっかけ」という言葉の類義語を紹介します。

• 「契機」
• 「引き金」
• 「原因」

「契機」

契機という言葉は「きっかけ」、物事を始める手がかり、という意味を持ちます。

変化が生じたりする直接的な要素や原因を指しており、本質的構成要素を指す場合もあります。

「引き金」

引き金というのは何かの行動の原因となる動作を指します。

もともとはピストル等についている金具を指しており、引き金を引くことで卵を発砲できます。

これが転じて、何かの「きっかけ」を指す表現になりました。

つまり、ピストルなどであれば引き金を引くという動作がなければ発泡できないため、引き金がなければこれは起こらなかった、という意味で何かの「きっかけ」を指すようになったのです。

「原因」

原因という言葉はある物事や状態を引き起こすもの、あるいは引き起こすために働くこと、という意味を持ちます。

原因の対義語は結果と言われており、原因があって結果があると考えられています。

「きっかけ」の英語や例文(解釈)など

「きっかけ」という表現を英語にするとtriggerという表現が一般的です。

何かが「きっかけ」ですべてが始まった、という場合はIt all startedで文章を始めると良いでしょう。

• 「出会いのきっかけ」の英語
• 「興味を持ったきっかけ」の英語
• 「きっかけを与える」の英語

「出会いのきっかけ」の英語

「出会いのきっかけ」、という表現であれば“opportunity of love”や“opportunity of dating”という表現が使えます。

「あなた達の出会いのきっかけは何だったんですか?」という表現であれば、“How did you two meet?”、“How did you decide to date?”といえます。

「興味を持ったきっかけ」の英語

もしも「興味を持ったきっかけを教えてください」というのであれば、“How did you get interested in...”という表現が使えます。

あるいは、「私が海外に興味を持ったきっかけは高校の時の留学でした」というのであれば“The reason why I'm interested in other countries is an exchange program when I was a high school student.”になります。

「きっかけを与える」の英語

「きっかけを与える」ということであれば、“give an opportunity”という表現が使えます。

例えば、「大学の先生がその学生に英語を勉強するきっかけを与えた」ということであれば、“The professor gave that student an opportunity to study English.”といえます。