「立て続け」の意味とは?語源や類語、英語やビジネスでの使い方、例文を紹介!
「立て続け」という言葉には非常にリズミカルなイメージがあります。
どの様な時に使われる言葉なのでしょうか、意味や使い方などについて知っておきましょう。
目次
- 「立て続け」の意味とは?
- 「立て続け」の読み方?
- 「立て続け」の英語(解釈)
- 「立て続け」の語源
- 「立て続け」の言葉の使い方
- 「立て続け」を使った言葉・慣用句や熟語・関連(意味・解釈)
- 「立て続け」を使ったビジネスでの例文や短文など(意味を解釈)
- 「立て続け」の類語や言い換え(シソーラス)言い換え
「立て続け」の意味とは?
「立て続け」の意味と「続けざま「との違いについて紹介します。
- 「立て続け」の意味
- 「続けざま」との違い
「立て続け」の意味
「立て続け」の意味は、短期間に同じ様な事や似たようなことが連続して起きたり行われたりすること」です。
一つのものごとが起きて、その余韻を感じている暇もなく次のことが起きる、という状態が何度も繰り返されます。
何時間置きという基準はなく、多少期間が空いても本人の心の準備ができていないうちに次のことが起きれば「立て続け」と言われます。
あくまで当事者や周囲の人から見て短期間だと思われるうちに連続してものごとが生じることを表します。
また、内容は良いこともあれば悪いこともあるので、ネガティブな意味とは限りません。
「続けざま」との違い
「立て続け」に似た響きを持つ言葉に「続けざま」があります。
この2つは類語として使われていますが、意味が少し変わってきます。
「立て続け」は「ひとつのことが終って片付いてから短時間ですぐに同じ様なことが起きたり行われたりすること」です。
「立て」という言葉から、一度「縦割り」にして終わったことがまた繰り返されるのです。
「続けざま」は「ひとつのことが終ってまだその状態のうちにすぐに同じ様なことが起きたり行われたりすること」です。
「ざま=様」という言葉から、「まだその状態である」時に繰り返されるという意味があります。
「立て続け」の読み方?
「立て続け」は「たてつづけ」と読みます。
特に難しくない言葉ですので問題ありません。
「立て続け」の英語(解釈)
「立て続け」を表す英語は幾つかありますが、覚え易い表現を紹介します。
- “in a row”
- “back-to-back”
“in a row”
“in a row”は「列の中に」という意味があります。
「一つの列の中に〇〇が起きる」ことで「立て続け」という意味になり、覚えやすいフレーズです。
“I had ten visitors in a row yesterday.”で「昨日は立て続けに10人の来客があった」になります。
“back-to-back”
“back-to-back”は「背中と背中がくっつく」という意味でこちらも「立て続け」になります。
“I should take back-to-back training programs.”で「私は立て続けに研修プログラムを受けなければならない」にんなります。
「立て続け」の語源
「立て続け」の語源に関しては勝負事から来ているという説があります。
「立て」とは勝負で負けた回数のことで、野球でよく「3たて」というのは同じ相手に対して「3連敗」したことを言い表します。
勝負事で同じ相手と戦って3回続けて負けた時に「3立て続けて食らった」と言い、それが省略されて「立て続け」になったと言われています。
「立て続け」の言葉の使い方
「立て続け」の言葉の使い方には以下のポイントがあります。
- 副詞として使う
- 3回以上が目安
副詞として使う
「立て続け」は名詞ですが、基本的には「に」を付けて「立て続けに」と副詞形で使います。
他にも「立て続けだった」など動詞形で使うこともあります。
3回以上が目安
「立て続け」を使う目安は、大体3回以上とされています。
人は3、5、8が最も基準にし易い数字だと言われています。
2回目ではまだ「偶然かも」と思うのですが、3回目になると「何か引き寄せの法則でも働いているのではないか」と疑う様になるものです。
このことから「立て続け」は3回目以降から使うのが適しているのです。
「立て続け」を使った言葉・慣用句や熟語・関連(意味・解釈)
「立て続け」を使った言葉と解釈を幾つか紹介します。
- 「立て続けに起こる」【たてつづけにおこる】
- 「立て続けに退職」【たてつづけにたいしょく】
- 「立て続けに休む」【たてつづけにやすむ】
- 「立て続けに不幸」【たてつづけにふこう】
「立て続けに起こる」【たてつづけにおこる】
同じ現象や事例が短い期間に次々と生じることを言います。
こちらの場合、悪いこととは限らず何かの幸運が重なって起きたときにも使う表現です。
「立て続けに退職」【たてつづけにたいしょく】
一つの会社、或いは部署で、短期間に従業員が複数退職していくことを表します。
理由は様々ですが「職場の環境が悪い」「給与が安い」「人間関係が悪い」などの「ブラック」がのこともありますが、中にはたまたま若い女性が多い職場で次々と結婚が決まって退職していく、というケースもあるのです。
「立て続けに休む」【たてつづけにやすむ】
一人の人が有給休暇を取って休んだ後出社をしたものの、急に忌引きなどが入って休まなければならず、それが終って出社したら今度は本人がインフルエンザなど病気になり更に休んだりすることを言います。
一人の人や同じ部署でチームとして働く人が次々と休む時に使われます。
「立て続けに不幸」【たてつづけにふこう】
短期間に次々と不幸なことが起きるのですが、その内容は自分が事故にあったり病気になったりするだけではなく、親族が亡くなるなど想定外のことが起きます。
本当に運の悪い人は更に離婚をしたり家が火事になったりするのです。
「立て続け」を使ったビジネスでの例文や短文など(意味を解釈)
「立て続け」を使ったビジネス例文を紹介します。
- 「立て続け」を使ったビジネスでの例文1
- 「立て続け」を使ったビジネスでの例文2
「立て続け」を使ったビジネスでの例文1
「最近ライバル社が立て続けに新製品を発表しているのが気になる」
ライバル社が新製品を開発して、短い期間で次々と発表しています。
発表の時期が自社とかぶってしまうと共倒れになるので、ライバル社の動向を見守っているのです。
「立て続け」を使ったビジネスでの例文2
「立て続けに仕入れ値が上昇して赤字が出そうだ」
不景気の折、短期間で次土と仕入れ値が上がってしまい、収支が合わなくなってしまいそうな状態を表しています。
「立て続け」の類語や言い換え(シソーラス)言い換え
「立て続け」の類語は以下の通りです。
- 「引き続き」【ひきつづき】
- 「矢継ぎ早に」【やつぎばやに】
- 「頻繁に」【ひんぱんに】
「引き続き」【ひきつづき】
時間的にはそれほどすぐではないのですが、前に起きたことと関連性のあることが起きることを言います。
「矢継ぎ早に」【やつぎばやに】
とにかく間を開けずに次々とものごとが起きたり行ったりすることを言います。
連続して矢を射る熟練の技に由来した言葉です。
「頻繁に」【ひんぱんに】
しきりに行われることで、立て続けよりは間隔が空いています。
「立て続け」は「短期間に同じ様なことが次々と繰り返されること」です。
基本的には良い意味にも悪い意味にも使われます。
ビジネスからカジュアルまで幅広く使えるので、是非マスターしておきましょう。