「万策尽きた」の意味とは?【ガルパン】水島監督の「SHIROBAKO」など元ネタ
「万策尽きた」、という表現を聞いたことがあるでしょうか。
何となくわかるけれど、言葉の意味はよく知らない、という人も多いかもしれませんね。
それならば、「万策尽きた」、という言葉はどのような意味を持つのでしょうか。
ここでは「万策尽きた」、という言葉について紹介します。
目次
- 「万策尽きた」の意味とは?
- 「万策尽きた」の読み方
- 「万策尽きた」の英語(解釈)・例文など
- 【ガルパン】水島監督の「SHIROBAKO」の「万策尽きた」とは?
- 「万策尽きた」の言葉の使い方
- 「万策尽きた」を使った言葉と意味を解釈
- 「万策尽きた」を使ったビジネスでの例文や短文・言い換えなど(意味を解釈)
- 「万策尽きた」の類語や言い換え(シソーラス)言い換え
「万策尽きた」の意味とは?
「万策尽きた」、という言葉は対策を取る手立てがなく、危機に陥る、万事休す、という意味を持ち、過去形になります。
絶体絶命、と言い換えられることもあり、もうどのような手段をとっても無駄である、ということになります。
ありとあらゆる手段をとってきたけれど全然改善されない、これ以上の手段は考えられない、という時にこの言葉が使われるのです。
例えば、誰であってもやこれ以上は無理だ」などと感じることがあるのではないでしょうか。
仕事においても、恋愛においても、「うまくいかない」「あらゆる手段を講じてきたけれど、これ以上どうすれば良いのかわからない」と思うこともあるかもしれません。
このような状態をまさに、「万策尽きた」、というのです。
「万策尽きた」の読み方
「万策尽きた」、という言葉は「ばんさくつきた」と読みます。
これは万策尽きる、という表現の過去形です。
「万策尽きた」の英語(解釈)・例文など
ここでは、「万策尽きた」という表現の英語の例文を紹介します。
- “I can’t think of any other ways to make the situation better”
- “We did all we can do for this”
“I can’t think of any other ways to make the situation better”
これは「この状態を良くするためにできる事はこれ以上考えられない」、「この状態を改善させるためには万策尽きた」という意味になります。
仕事であれプライベートであれ、誰でも絶体絶命だと思う事はあるのではないでしょうか。
しかし、どれだけ努力をしても物事が改善されず、これ以上どうしようもない、という状態に陥ることもあるでしょう。
あらゆる手段を講じたけれど、これ以上は方法が思いつかない、という場合でもこの表現が使えます。
“We did all we can do for this”
これは「できることはすべてやった」という意味であり、つまり「万策尽きた」という意味です。
どのような状態であったとしても、できる限りの努力は大切です。
できる限りの努力をすれば、結果がどうあれ満足できる、ということもあるのではないでしょうか。
【ガルパン】水島監督の「SHIROBAKO」の「万策尽きた」とは?
「SHIROBAKO」の「万策尽きた」というのはアニメのセリフです。
登場人物、本田豊の口癖で、アニメの制作スケジュールが追いつかないで落としてしまいそうなとき、あるいは実際に落ちてしまった時などによく使われています。
アニメ流行語大賞2014の13位に入っています。
「万策尽きた」の言葉の使い方
「万策尽きた」、という表現は何もかもやり切った、これ以上は無理という時に使われる表現の過去形です。
もうやり切ってしまった、これ以上何もできない、これ以上方法は浮かばない、という時に使われます。
ただし、アニメのセリフであるイメージも強いため、この表現を使うと「アニメ好き」と思われることもあります。
「万策尽きた」を使った言葉と意味を解釈
ここでは「万策尽きた」、という表現を使った言い回しを紹介します。
- 「万策尽きたと思うな」
- 「万策尽きたとき」
「万策尽きたと思うな」
「万策尽きたと思うな」、というのはもうこれ以上は無理だ、と思っている人などをけしかけるために使われます。
もう少しよく考えて、きっと方法があるはず、などとけしかける時、あるいは協力して仕事などをしているときに誰かが諦めた場合にもっと頑張ろう、という意味で使われることもあります。
何であれ、必ず解決策は用意されているものです。
時間はかかるかもしれませんが、あせらず落ち着いて判断することが大切です。
「万策尽きたとき」
「万策尽きたとき」、というのはすべての方法をやり切ってしまい、これ以上実際にできることが何もない時、という意味になります。
物事には解決策が用意されていますが、タイミングも大切です。
物事によってはじっと辛抱しなければいけないこともありますから、タイミングが合わなければ何もかもうまくいかないと思ってしまう場合もあるでしょう。
そのような場合は落ち着いて忍耐強くあることが必要です。
「万策尽きた」を使ったビジネスでの例文や短文・言い換えなど(意味を解釈)
ここでは例文をいくつか紹介します。
- 「万策尽きた」の例文1
- 「万策尽きた」の例文2
「万策尽きた」の例文1
「彼の表情から、万策尽きたであろうことが想像できた」
親子や友達など、信頼関係にあるならば、表情を見れば何を考えているのかわかる、ということもあるのではないでしょうか。
そんな時、例えば自分の子供が一生懸命物事を解決するために努力をしていたけれど、落ち込んだ姿を見て、これ以上アイディアが浮かばない、これ以上頑張れない、という状況である、などということがわかる場合もあるかもしれませんね。
「万策尽きた」の例文2
「どんな時も、万策尽きたなどとは考えてはいけません」
生きていれば、多かれ少なかれ「もう無理」と思う事はあるものです。
しかし、だからといって諦めてはいけません。
確かに落ち込んだりがっかりしたりする事はありますが、だからといってこれ以上は良くならない、これ以上はできない、などと考えてはいけません。
うまくいかないときには少し休み、また冷静になってから努力をする、ということも大切です。
「万策尽きた」の類語や言い換え(シソーラス)言い換え
ここでは類義語をいくつか紹介します。
- 「絶体絶命」【ぜったいぜつめい】
- 「万事休す」【ばんじきゅうす】
- 「逃げ道がない」【にげみちがない】
「絶体絶命」【ぜったいぜつめい】
絶体絶命という表現は逃れようがない、差し迫った状態にある、という意味になります。
絶体絶命の「絶体」「絶命」という表現はどちらも九星術で出てくる凶星の名前を指しており、「絶対絶命」とは書きません。
よく誤ってこのような感じを書く人がいますが、間違いですので気をつけましょう。
「万事休す」【ばんじきゅうす】
万事休す、というのは対策の工事をがなく、手の施しようがない、全てが終わったと諦める、という意味を持ちます。
もはや施す手段がなく、これ以上何もできない、という状態を指し、何をしてもダメだ、というあきらめの気持ちを持っています。
「万事窮す」という表記は間違いです。
「逃げ道がない」【にげみちがない】
逃げ道がない、というのは窮地を脱する手立てがない、逃げ場がない、という意味になります。
袋のネズミ、などという表現も使われています。
例えば仕事が忙しいけれど、かといって上司に事情を申し出ることもできず、ただ会社がいうように残業や休日出勤をこなしている、しかし仕事が忙しすぎて家庭でも夫婦関係などがうまくいかず、話し合いも難航している、それでも仕事を変えることなどができず、困っている、という状態を逃げ道がないというのです。
「万策尽きた」、という表現はビジネスにおいても使われます。
ただし、大人になると簡単に諦めるわけにはいきません。
そのため、あまり使わない方が良い表現でもあります。