「錯綜」の意味とは?「輻輳」や「交錯」との違い、類語や英語、使い方や例文を紹介!
「錯綜」という言葉の意味や読み方、使い方を紹介します。
また「錯綜」の英語や類語、言い換えを紹介して行きます。
さらに「錯綜」を使った言葉や例文を紹介して行きます。
目次
- 「錯綜」の意味とは?
- 「錯綜」の読み方?
- 「錯綜」の英語
- 「錯綜」の「交錯」の違い
- 「錯綜」の言葉の使い方
- 「錯綜」を使った言葉・慣用句や熟語・関連
- 「錯綜」を使った例文や短文など
- 「錯綜」の類語や言い換え
「錯綜」の意味とは?
みなさんは「錯綜」という言葉を知っているでしょうか。
テレビのニュースやネットのニュースなどを見る習慣がある人は、ニュース記事の中などに「錯綜」という言葉をみつけたことがあるかもしれません。
もちろん「錯綜」という言葉を、今回初めて知った人もいるでしょう。
「錯綜」には、「複雑に入り混じる事」という意味があります。
様々な事実や、様々な出来事、人々の気持ちなどが入り混じる事を「錯綜」と言います。
ニュースなどでは「情報が錯綜する」という言い回しで、たくさんの情報が入り混じり、真実が見えなくなっているという表現をします。
「錯綜」の読み方?
「錯綜」という言葉の読み方が分かるでしょうか。
「錯綜」は「さくそう」と読みます。
難しい漢字が使われているため、初見で正しく読む事は難しいかもしれません。
これを機会に「錯綜」は「さくそう」と読む事を覚えておきましょう。
「錯綜」の英語
「錯綜」という言葉を英語にすると、どのような表現になるでしょうか。
「錯綜」は英語にすると、“complication”(コンブリケーション)になります。
“complication”には「複雑」や「併発」さらには「錯綜」という意味があります。
仕事上の都合などで、「錯綜」という言葉を英語にする必要がある時は、“complication”という言葉を使ってみましょう。
「錯綜」の「交錯」の違い
「錯綜」とよく似た印象の言葉に「交錯」があります。
「錯綜」と「交錯」という二つの言葉には、どのような違いがあるでしょうか。
「交錯」には、「入り混じる事」という意味があります。
例えばAさんとBさんの利害関係が入り混じる時に、「二人の利害関係が交錯する」という使い方をします。
一方「錯綜」には「複雑に入り混じる」という意味があり、「交錯」よりもさらに複雑な状況の時に使います。
Cさんお利害関係まで関係してくるような時に「錯綜」という言葉を使います。
「錯綜」と「交錯」には、このような意味の違いがあります。
「錯綜」の言葉の使い方
「錯綜」という言葉をどのように使えばいいでしょうか。
「錯綜」には「複雑に入り混じる」という意味があるため、様々な事情や気持ちなどが、複雑に絡み合っていると感じた時に使うようにしましょう。
例えば、誰かがいなくなった時、その理由が一つや二つではなく、五つも六つも飛び交うような時に「いなくなった理由が錯綜する」などと言います。
こんがらがった糸のように、ほどけないほど複雑に感じる状況を見て、「錯綜」という言葉を使ってみましょう。
「錯綜」を使った言葉・慣用句や熟語・関連
「錯綜」を使った言葉や慣用句、熟語などを知りましょう。
「錯綜」を使いやすくする、言葉や慣用句を覚えておきましょう。
- 「気持ちが錯綜する」【きもちがさくそうする】
- 「意見が錯綜」【いけんがさくそう】
「気持ちが錯綜する」【きもちがさくそうする】
「気持ちが錯綜する」という表現をする事があります。
例えばAという人が好きになった時に、シンプルに「好き」という気持ちだけなら問題は複雑ではありません。
しかし、Aという人が「嫌い」という気持ち、あるいは「憎い」「けがらわしい」と思う気持ちなどが同時に湧きあがる時、その人の気持ちは複雑に入り混じっているため「気持ちが錯綜する」と表現できます。
「意見が錯綜」【いけんがさくそう】
「意見が錯綜」するという言葉を使う事もあります。
会議などで出席者から活発な意見が出るのはいいですが、その意見が整理できずカオスのように入り混じっている時、「意見が錯綜している」と言えます。
議長が会議を落ち着かせ、意見を整理する必要があるかもしれません。
「錯綜」を使った例文や短文など
続いて「錯綜」を使った例文や短文を紹介して行きます。
「錯綜」を使った文章の中身を見て、使い方のコツを覚えましょう。
- 「錯綜」を使った例文1
- 「錯綜」を使った例文2
「錯綜」を使った例文1
「凶悪事件が起こり、情報が『錯綜』する」
ワイドショーなどを見ていると、この例文のような状況に陥っている事に気付く事があるでしょう。
情報が多すぎて、整理がつかない状況です。
凶悪事件だけでなく、世間の関心が高い事件が起こった時は、様々な情報が「錯綜」しがちです。
「錯綜」を使った例文2
「夫がいる女性に告白されて、気持ちが『錯綜』する」
この例文のような体験をしたことがある人はいるでしょうか。
その女性が好きだとしても、既婚者と付き合うと不倫になるため、「好き」というだけでは済みません。
「女性の夫に悪い」「社会的にどう思われるか」「付き合いたい」など様々な気持ちが入り混じり、気持ちが「交錯」するかもしれません。
「錯綜」の類語や言い換え
「錯綜」の類語や言い換えられる似た意味の言葉を知りましょう。
「錯綜」と似た意味の言葉には、どのような言葉があるでしょうか。
- 「入り組む」【いりくむ】
- 「入り乱れる」【いりみだれる】
- 「こんがらがる」【こんがらがる】
「入り組む」【いりくむ】
「入り組む」には、「絡み合って複雑になる」という意味があります。
例えば事件がさらなる事件を生むような時、事件が絡み合って複雑になります。
このような時に、「事件が入り組んできた」などと言います。
「入り乱れる」【いりみだれる】
「入り乱れる」という言葉には、「多くの物が雑然と混ざる」という意味があります。
例えば、婚活パーティなどの場では、参加している人の思惑が雑然と混じる事になります。
それぞれの参加者の利害が混ざった、利害が「入り乱れる」状態と言えるでしょう。
「こんがらがる」【こんがらがる】
「こんがらがる」には、「乱れもつれる」という意味があります。
例えば毛糸でセーターを編んでいる時に、毛糸が乱れてもつれてしまった状態を「こんがらがる」と言います。
またカバンの中に入れておいた、イヤホンのケーブルがもつれてしまった時も「イヤホンがこんがらがる」と言います。
「錯綜」という言葉について見てきました。
「錯綜」はあまりなじみがない言葉かもしれませんが、今回の記事を通じて、どのような意味か、どのように使えばいいかが理解できたかもしれません。
仕事の場面や恋愛の場面で、事情や気持ちが複雑に入り組んだ時などに、「錯綜」という言葉を使って表現してみましょう。