「呼び止める」の意味とは?「呼ぶ」との違い、ビジネス敬語や類語、英語を紹介!
「呼び止める」、という表現を聞いたことがあるでしょうか。
誰かを「呼び止める」、何かを「呼び止める」、など、様々な使い方があります。
それならば、「呼び止める」とはどのような意味合いを持つ言葉なのでしょうか。
ここでは「呼び止める」、という表現について紹介します。

目次
- 「呼び止める」の意味とは?
- 「呼び止める」の読み方?
- 「呼び止める」の英語(解釈)
- 「呼び止める」と「呼ぶ」の違い
- 「呼び止める」の言葉の使い方
- 「呼び止める」を使った言葉と意味を解釈
- 「呼び止める」を使ったビジネス敬語での例文や短文・言い換えなど(意味を解釈)
- 「呼び止める」の類語や言い換え(シソーラス)言い換え
「呼び止める」の意味とは?

「呼び止める」、というのは呼びかけて立ち止まらせる、という意味があります。
なんとなく後から読んで立ち止まらせる、といった意味合いを想像する人が多いと言われていますが、「呼び止める」のは後からとは限りません。
呼びかける、などという言い方もあり、例えば警察に呼び止められた、お店の人に呼び止められた、などという経験を持つ人もいるのではないでしょうか。
歩いている時に呼び止められ、道を聞かれた、という人もいるでしょう。
あるいは道を聞くために誰かを呼び止めた経験を持つ人もいるかもしれませんね。
「呼び止める」の読み方?

「呼び止める」という表現は「よびとめる」と読みます。
呼びとめる、とひらがなで書く場合もあります。
「呼び止める」の英語(解釈)

「呼び止める」、という表現を英語にすると“stop somebody”、“call somebody to stop”、などという表現が使えます。
“stop somebody -doing”というのは誰かが何かするのをやめさせる、という意味がありますが、“stop somebody to do”であれば、何かのために誰かを「呼び止める」、という意味になります。
文法はよく似ていますが、意味が全然違いますので気をつけましょう。
例えば、「街中で歩行者を呼び止めてインタビューをする」ということであれば、“stop pedestrian to ask their opinions about this incident”などといった表現ができます。
「呼び止める」と「呼ぶ」の違い

「呼び止める」、という表現は呼ぶ、という表現に止める、という表現をつけたものです。
それならば「呼び止める」、という表現と呼ぶ、という表現はどのように違うのでしょうか。
「呼び止める」、という表現は誰かを呼んで止める、という意味になります。
もしも呼び止められた場合、足を止めてその人の話を聞く、という結果になります。
それに対して呼ぶ、という表現が使われた場合、ただ単に名前が呼ばれる可能性もありますし、番号が呼ばれるだけかもしれません。
つまり、自分の足を止める必要がないのです。
「呼び止める」の言葉の使い方

「呼び止める」、という表現は誰かに対してのみならず、ものに対して使われることもあります。
まず、例えば恋人から別れ話をされ、恋人が背中を向けて去っていくときに「その人を呼び止める」、ということもあるでしょう。
また、お店の人がお客さんを「呼び止める」こともあるかもしれません。
もしもお客さんが購入したものを忘れていた、などという場合はそれに気づいた人から呼び止められて場合があります。
また、街中で知り合いにすれ違い、「その人を呼び止める」、「タクシーを呼び止める」、ということもあるでしょう。
「呼び止める」を使った言葉と意味を解釈

ここでは「呼び止める」、という表現を使った言い回しを紹介します。
- 「タクシーを呼び止める」
「タクシーを呼び止める」
「タクシーを呼び止める」、というのは流しのタクシーを拾うということになります。
関西地方の場合、乗客を乗せたタクシーはライトを消している傾向にあり、関東地方では乗客を乗せていてもライトを消さない傾向があります。
ライトがついていれば乗客がいないということであり、その「タクシーを呼び止める」人が出てくるでしょう。
もしも事前にタクシーを予約してきてもらう場合は、「呼び止める」とは言いません。
「呼び止める」を使ったビジネス敬語での例文や短文・言い換えなど(意味を解釈)

ここでは「呼び止める」、という表現をビジネス敬語にした例文を紹介します。
- 「呼び止める」の例文1
- 「呼び止める」の例文2
「呼び止める」の例文1
「何かありましたら、いつでもお声掛け下さいませ」
サービス業の場合はお店の人からお客さんへ、あるいは部下から上司へ、この言葉が使われる場合もあります。
「お声掛け下さい」というのは「いつでも呼び止めてください」という意味であり、「何かあったらいつでも手伝います」という意味になります。
しかし、部下から上司に使う場合は毎日顔合わせるような間柄で使ってしまうと、非常によそよそしくなってしまいます。
そのため、違う部署の上司や初めて会う上司に対して使うと良いでしょう。
「呼び止める」の例文2
「お呼び止めいたしまして、申し訳ありません」
例えば迷子になった時など、誰かに道を聞かなければいけません。
駅でどの電車に乗ったら良いのかわからない時などは駅員さんに声をかければ良いですが、街中で迷子になってしまった場合は歩行者を呼び止めなければならないこともあります。
そのような場合は「お呼び止めいたしまして申し訳ありません」と一言つけるととても丁寧です。
ただし、困った時はお互い様ですから、そこまで気にしなくても良いという考え方もあります。
「呼び止める」の類語や言い換え(シソーラス)言い換え

ここでは類義語を紹介します。
- 「呼びかける」【よびかける】
- 「声をかける」【こえをかける】
- 「叫び止める」【さけびとめる】
「呼びかける」【よびかける】
呼びかける、というのは声を出して呼ぶ、という意味を持ちます。
呼ぶという表現と似たような意味ですが、人を集めるための行動を促す、などという意味もありますので、「呼び止める」という表現の類義語だといえます。
「声をかける」【こえをかける】
先ほど「お声掛け下さい」という表現を紹介しました。
これは「声をかける」という表現から来ています。
よびかける、話しかける、という意味があり、誘う、という意味も持ち合わせています。
これはぜひ「お声掛け下さい」という表現と合わせておきたい言葉です。
「叫び止める」【さけびとめる】
叫び止める、という表現は叫んで止める、という意味があります。
例えば恋人が去っていく時など、ドラマではその恋人の名前を叫び、呼びとめる、というシーンがありますね。
現実的ではないかもしれませんが、このような表現もぜひ覚えておきましょう。
「呼び止める」、という表現は人に対してもものに対しても使える言葉です。
敬語にすると表現が変わりますので、合わせて覚えておきましょう。
特に「お声掛け下さい」という言い回しは非常に便利です。
日常的にも使えると非常に丁寧ですので、ぜひ使えるようにしておきたいものです。