「気遣い」の意味とは?「気遣い」と「心遣い」「気配り」の違い・英語・類語
「気遣い」という言葉の意味や英語、類語や使い方を紹介します。
また「気遣い」と「気配り」、「心遣い」の違いについて紹介します。
さらに「気遣い」を使った言葉や例文を紹介して行きます。
目次
- 「気遣い」の意味とは?
- 「気遣い」の読み方?
- 「気遣い」の英語
- 「気遣い」と「気配り」の違い
- 「気遣い」の言葉の使い方
- 「気遣い」を使った言葉・慣用句や熟語・関連
- 「気遣い」を使った例文や短文など
- 「気遣い」の類語や類義表現
- 「気遣い」と「心遣い」の違い
「気遣い」の意味とは?
みなさんは「気遣い」という言葉を耳にした事があるでしょうか。
「気遣い」はビジネスシーンで良く聞く言葉かもしれません。
まだ若い世代の人、学生のみなさんは、「気遣い」という言葉に親しみがないかもしれません。
「気遣い」には、「いろいろと気遣う事」という意味があり、「気遣う」という言葉には、「あれこれと心配する」という意味があります。
「お気遣いありがとうございます」という言い回しがありますが、この言葉には「いろいろと心配していただき、ありがとうございます」という意味があります。
「気遣い」の読み方?
「気遣い」という言葉はどのように読めばいいでしょうか。
「気遣い」は「きづかい」と読みます。
また「きづかい」と音で覚えている人は、「気使い」などと、感じの使い方を間違えてしまいがちです。
「気遣い」の読み方と、漢字表記を覚えておきましょう。
「気遣い」の英語
「気遣い」という言葉を英語にしたいと思った時、どのような英語表現をすればいいでしょうか。
「気遣い」は英語で“thoughtfulness”(ソートフルネス)と言います。
“thoughtfulness”には「思いやり」や「気遣い」という意味があります。
また“consideration”(コンシダレーション)にも「考慮」や「気遣い」という意味があります。
このように「気遣い」はいくつかの英語に直す事ができますので、英語を使う機会にこれらの英語を使ってみましょう。
「気遣い」と「気配り」の違い
「気遣い」とよく似た言葉に「気配り」があります。
この二つの言葉には、どのような違いがあるでしょうか。
「気配り」には、「あれこれと心配りをする」という意味があるため、「気遣い」とよくいた意味がある言葉です。
ただし「気遣い」の方が、相手の心情を考えて発言をしたり行動するイメージが強く、「気配り」の方が、先の展開などを読み、先回りして行動をするというイメージが強いでしょう。
このような違いを意識しながら、二つの言葉を使い分けてみましょう。
「気遣い」の言葉の使い方
「気遣い」という言葉をどのように使えばいいでしょうか。
「気遣い」には、「いろいろと気を使う」という意味があり、自分のためではなく、周囲の人のためを思って気を使うという意味があります。
特に仕事関係の人を相手にした時や、目上の人を相手にした時に使う事が多い言葉ですので、ビジネスシーンを中心にして使うようにしてみましょう。
また「気を使わないでください」と相手に伝えるために、「気遣い」という言葉を使う事があります。
訪問先で「気遣いはいりません」などと断って、余計な気を回さないよう頼む事ができるでしょう。
「気遣い」を使った言葉・慣用句や熟語・関連
続いて「気遣い」を使った言葉や慣用句を紹介して行きます。
「気遣い」という言葉を使いやすくなる言い回しが登場します。
- 「気遣いできない」【きづかいできない】
- 「お気遣いいただきありがとうございます」【おきづかいいただきありがとうございます】
- 「気遣い上手」【きづかいじょうず】
「気遣いできない」【きづかいできない】
「気遣いできない」という言い回しは、ビジネスシーンで良く使います。
ビジネスマナーとして、取引先の相手や上司には気を使う必要がありますが、それができていない人に対して「気遣いできない」と注意します。
「お気遣いいただきありがとうございます」【おきづかいいただきありがとうございます】
「お気遣いいただきありがとうございます」という言い回しも、ビジネスマナー用語と言っていいような言葉です。
仕事相手や上司が、自分のために心配してくれたり骨を折ってくれた事に対して、感謝の気持ちを伝える言葉です。
「気遣い上手」【きづかいじょうず】
「気遣い上手」は、様々な人に気を使い、骨を折る事ができる、コミュニケーション上手な人の事を言います。
誰かが落ち込んでいる時に、励ましの言葉を掛けられるような人は「気遣い上手」と言われます。
「気遣い」を使った例文や短文など
「気遣い」という言葉を使った例文を見て行きましょう。
「気遣い」をどのように文章に入れればいいか、その方法が見えて来るかもしれません。
- 「気遣い」を使った例文1
- 「気遣い」を使った例文2
「気遣い」を使った例文1
「A君は自分が辛い状況でも、他人に『気遣い』ができる人だ」
この例文に登場するA君のように、どのような時でも「気遣い」ができる人がいます。
自分が辛い状況の時は自分の事ばかり考えてしまいがちですが、他人の事を思い配慮できる人は素晴らしい人でしょう。
「気遣い」を使った例文2
「どうか『お気遣い』なさらずに」
この例文もビジネスシーンで使いがちな言い回しです。
訪問先で、飲み物の心配などをされた時に、「お気遣いなさらず」というフレーズを使います。
また相手の心配に対して「お気遣い」という表現をする事で、相手の立場を上に見立てる事ができるため、敬語表現として適切です。
「気遣い」の類語や類義表現
「気遣い」の類語や類義表現を見て行きましょう。
「気遣い」によく似た言葉を知り、他の言葉に言い換えられるようになると文章表現が豊かになるでしょう。
- 「気にする」【きにする】
- 「配慮」【はいりょ】
「気にする」【きにする】
「気にする」には、「心に掛け、心配をする」という意味があります。
みなさんも様々な事を「気にする」瞬間があるでしょう。
誰かに心無い声を掛けられて、引っ掛かり心配するような時、「気にする」と言います。
「配慮」【はいりょ】
「配慮」には、「他人のためにいろいろな心配をする事」という意味があります。
職場の同僚や仕事相手に対して、あれこれと心を配れる人は「配慮が行き届いた人」と言われます。
「気遣い」と「心遣い」の違い
最後に「気遣い」と「心遣い」の違いに注目してみましょう。
「心遣い」には、「誰かのためを思って気遣いをする事」という意味があります。
「気遣い」とほとんど同じ意味ですが、より思いやりが深いイメージが「心遣い」にはあります。
親子関係などで交わされるような、より愛情深い「気遣い」に対して「心遣い」という言葉を使ってみましょう。
「気遣い」という言葉について様々な角度から注目してみました。
ビジネスシーンで使う事が多い言葉ですので、「気遣い」の意味とともに「気遣い」の大切さについても知っておきましょう。