「寛いでいる」の意味とは?「寛いでいる」と「ダラダラ」の違い・英語・類語
「寛いでいる」というととても落ち着いたイメージが浮かびます。
一体どの様な状態のことを意味するのか、使い方や語源なども一緒に紹介します。
目次
- 「寛いでいる」の意味とは?
- 「寛いでいる」の読み方
- 「寛いでいる」の英語(解釈)
- 「寛いでいる」と「ダラダラ」の違い
- 「寛いでいる」の言葉の使い方
- 「寛いでいる」を使った言葉・慣用句や熟語・関連
- 「寛いでいる」を使った例文や短文など(意味を解釈)
- 「寛いでいる」の類語や類義表現
- 「寛ぐ」の語源
「寛いでいる」の意味とは?
「寛いでいる」の意味は「仕事や人間関係などの悩みを忘れて、のんびりと過ごしている様子」です。
元々は「寛ぐ」という言葉ですが、「寛いでいる」とすることで「現在その様な状態にある」という意味が含まれます。
現代人は毎日仕事や人間関係でストレスを抱えていて、精神的に常に緊張している状態です。
この緊張感を解き放ち、精神的にも肉体的にも落ち着いてリラックスした状態になっていることをいいます。
ただ身体を休めるだけでは精神的な疲れが取れないことがあります。
また、ストレス発散の為に休日に趣味に興じたりどこか賑やかな場所に出かけて、返って疲れてしまったという人もいるでしょう。
「寛いでいる」ということは、身体だけではなく「心」の疲れも癒していることになるのです。
具体的なイメージとしては、出掛けたりしてもその場所でのんびりと落ち着いて過ごしていることになります。
「寛いでいる」の読み方
「寛いでいる」は「くつろいでいる」と読みます。
難読漢字ですので一般的には「くつろいでいる」と平仮名表記にすることが多くなります。
「寛いでいる」の英語(解釈)
「寛いでいる」には多くの英語表現があり、代表的なものを紹介します。
- “chill out”
- “veg out”
- “relax”
“chill out”
“chill”は「冷える」という意味ですが“chill out”になると「ゆっくりする・寛ぐ」という意味になります。
ネイティブ感覚で使える表現ですので是非覚えておきましょう。
“I was just chilling out at home last weekend.”で「先週末は自宅で寛いでいた」になります。
“veg out”
“veg”は“vegetable”(野菜)を短縮させた言葉で「野菜の様にじっとしている」という意味です。
“veg out”で「のんびりする・自宅で何もせずに寛ぐ」として使われます。
“I usually veg out at home on weekends. ”で「私は普段の週末は家で寛いでいます」になります。
“relax”
“relax”は「リラックス」として使われ、「寛ぐ」の英語訳として最も馴染みの深い言葉です。
“That cat is relaxing on a couch. ”で「猫がソファの上で寛いでいるよ」になります。
「寛いでいる」と「ダラダラ」の違い
「寛いでいる」と「ダラダラ」は似ている言葉ですが、微妙に意味に違いがあります。
「寛いでいる」は「予定がないか既に終わらせてしまい、自由になった時間をまったりと過ごすこと」というニュアンスがあります。
「ダラダラする」は「するべきことがあるのにやらずに怠けて何もしないでいること」というニュアンスがあります。
自己管理ができているかいないかという点が違いになると言って良いでしょう。
「寛いでいる」の言葉の使い方
「寛いでいる」は動詞として使う他に、「寛いでいる〇〇」と修飾語として使います。
人に対して使う時には相手が本当に「のんびりと過ごしているのか」を見極めることが大切です。
「寛いでいる」様に見えても実は深刻な悩みがあり、一生懸命考えている最中なのかも知れません。
そんな時に不用意に「寛いでいますね」等と声を掛けると相手を不快にさせてしまうので注意しましょう。
「寛いでいる」を使った言葉・慣用句や熟語・関連
「寛いでいる」を使った言葉を幾つか紹介します。
- 「寛いでいる猫」【くつろいでいるねこ】
- 「まるで〇〇で寛いでいる様な」【まるで○○でくつろいでいるような】
「寛いでいる猫」【くつろいでいるねこ】
のんびりと幸せそうに過ごしている動物といって最もイメージが浮かぶのが「猫」です。
インターネットで検索をしても「寛いでいる猫」のブログや画像が多く紹介されています。
猫は夜行性で、昼間は活発に動かない性質があります。
また「猫はコタツで丸くなる」という童謡がある様に、一般的に寒さに弱い動物です。
このことから、昼間に暖かい場所を探してゆったりと寝ている猫を見て「寛いでいる」と表現する人が多いのです。
「まるで〇〇で寛いでいる様な」【まるで○○でくつろいでいるような】
家を新築する時のデザインや、観光地のホテルやペンションの広告などで「まるで高級ホテルのスィートで寛いでいる様な」「まるで自宅で寛いでいる様な」「まるでフランスの田舎で寛いでいる様な」など、「まるで〇〇で寛いでいる様な」という表現があります。
これはその物件や景色がどこか他の場所をイメージさせた上に精神的な癒しを与えてくれてることを表しているのです。
「寛いでいる」を使った例文や短文など(意味を解釈)
「寛いでいる」を使った例文と解釈を紹介します。
- 「寛いでいる」を使った例文1
- 「寛いでいる」を使った例文2
「寛いでいる」を使った例文1
「息子は受験が終わってすっかりと寛いでいる」
受験勉強はとても過酷で、遊ぶことは全て我慢してきたのでしょう。
試験が終わって自由時間を手に入れて、のんびりと過ごしている状態を表しています。
「寛いでいる」を使った例文2
「温泉でゆったりと寛いでいると会社に行きたくなくなる」
休日を利用して温泉旅行にでかけて、のんびりと過ごしている状態です。
現実から離れて楽をしていると、つい会社に行きたくないと思ってしまうのは人の正直な気持ちです。
「寛いでいる」の類語や類義表現
「寛いでいる」の類語は以下の通りです。
- 「羽を伸ばす」【はねをのばす】
- 「息抜き」【いきぬき】
「羽を伸ばす」【はねをのばす】
「何にも束縛されずにのびのびと過ごすこと」という意味で、仕事ややるべきことから解放されて自由になった時に使われます。
「息抜き」【いきぬき】
「疲れた時に気分転換の為に一時的に休むこと」で、緊張感をほぐしてほっとするイメージから来る言葉です。
「寛ぐ」の語源
「寛ぐ」の語源には幾つかの説があります。
- 「朽ちる」が語源説
- 「空ろ」が語源説
- 「くつわ」が語源説
「朽ちる」が語源説
「朽ちる(くちる)」とは「腐ってボロボロになる様子」という意味です。
あまり良い意味ではないのですが「朽ちる」に「揺れる」という意味の「ろぐ」が付き「朽つろぐ」という言葉になりました。
ここから当て字として「寛ぐ」になったと言われています。
「空ろ」が語源説
「空ろ(うつろ)」は「空っぽ」という意味で、「うつろぐ」から「くつろぐ」になったとも言われています。
「くつわ」が語源説
「くつわ」とは馬の口にはめてコントロールする為の馬具で「はみ」とも言われています。
馬を働かせた後「くつわ」を外して休ませることから「くつろぐ」という言葉が生まれたと言われています。
「寛いでいる」は心身共にのんびりと過ごしていることを表す言葉です。
語源は色々あるのですが、緊張感がほぐれる様子から来ていることは間違いあません。
やるべきことを済ませてゆったりと過ごしている時に使ってみましょう。