「一緒くた」の意味とは?「一緒くた」と「十把一絡げ」「雑多」の違い・対義語・英語・類語
「一緒くた」という言葉の意味や使い方を紹介します。
また「一緒くた」の英語や、「一緒くた」の対義語を紹介します。
さらに「一緒くた」を使った言葉や、「一緒くた」を使った例文を紹介して行きます。
目次
- 「一緒くた」の意味とは?
- 「一緒くた」の読み方
- 「一緒くた」の英語
- 「一緒くた」の対義語
- 「一緒くた」の言葉の使い方
- 「一緒くた」を使った言葉・慣用句や熟語・関連
- 「一緒くた」を使った例文や短文など
- 「一緒くた」の類語や類義表現
- 「一緒くた」と「十把一絡げ」の違い
「一緒くた」の意味とは?
「一緒くた」という言葉を聞いた事があるでしょうか。
少しユニークな言葉だという印象があるかもしれません。
また誰かと「一緒くた」にされて、嫌だなと感じた事があるかもしれません。
「一緒くた」には、「異質なものまでごちゃ混ぜにする事」という意味があります。
さらに「同一視する事」という意味もあります。
例えば世代が離れた人は、まるで毛色の違うものを同一視する事がありますが、そのような言動を「一緒くたにする」と言います。
「一緒くた」の読み方
「一緒くた」という言葉の読み方をどうすればいいでしょうか。
「一緒くた」は「いっしょくた」と読みます。
「いちおくた」などと読み間違えないようにしましょう。
これを機会に「一緒くた」は「いっしょくた」と読む事を覚えておきましょう。
「一緒くた」の英語
「一緒くた」という言葉は英語に直す事ができるでしょうか。
「一緒くた」は英語で、“jumble”(ジャンブル)と言います。
“jumble”には「ごちゃごちゃ」「一緒くた」などの意味があります。
また“hodgepodge”(ホッジポッジ)という英語にも「煮込み」「一緒くた」という意味があります。
このように「一緒くた」はいくつかの英語に直す事ができます。
“jumble”、“hodgepodge”と言った英語表現を覚えておきましょう。
「一緒くた」の対義語
「一緒くた」という言葉の対義語を紹介します。
「一緒くた」と反対の意味を持つ言葉には、どのような言葉があるでしょうか。
- 「整然」【せいぜん】
- 「一糸乱れず」【いっしみだれず】
「整然」【せいぜん】
「整然」には「きちんと整っている様子」という意味があります。
例えば学校の集会で、全校生徒がきちんと整列している時、「生徒が整然としている」と表現できます。
「一糸乱れず」【いっしみだれず】
「一糸乱れず」という言葉には、「きちんと揃っている」という意味があります。
運動部員がグラウンドを行進する時に、手足の動きまで乱れなく揃っている時、「一糸乱れぬ行進」と称賛されます。
「一緒くた」の言葉の使い方
「一緒くた」という言葉の使い方を見て行きましょう。
「一緒くた」には、異質なものまでごちゃ混ぜにするという意味があります。
例えば鍋料理を作る時に、肉類と野菜類、さらには魚介類を混ぜる時、異質のものがごちゃ混ぜになるため「食材が一緒くたになる」と言えるでしょう。
また「同一視する」という意味があるため、若いからという理由だけで、雰囲気がまるで違う女性二人を「若い子」というカテゴリーに区分けしてしまう時に、「一緒くた」という言葉を使う事ができます。
さらにビジネスシーンで、やる気がない社員と同じように見る人に対して、「一緒くたにしないでください」と非難する事もできます。
「一緒くた」を使った言葉・慣用句や熟語・関連
「一緒くた」を使った言葉や慣用句を紹介します。
知っておくと「一緒くた」という言葉を使いやすくなるでしょう。
- 「一緒くたにする」【いっしょくたにする】
- 「一緒くたにされる」【いっしょくたにされる】
「一緒くたにする」【いっしょくたにする】
「一緒くたにする」という表現は一般的によく使われています。
異質のものをごちゃまぜにする時に、「一緒くたにする」という言葉を使います。
例えばあえてフルーツと肉を合わせて料理をして、味わいの深さを出そうとする時、「異質な食材を、一緒くたにする」などと言います。
「一緒くたにされる」【いっしょくたにされる】
「一緒くたにされる」という表現も良く使われています。
例えばビジネスシーンで、自分とはイメージがまるで違う人と同じように扱われて、嫌な気持ちになった事があるでしょう。
そのような時に、「一緒くたにされる」という言い回しを使います。
また両親に、自分と同世代の、全然違う意見を持つ人と、同じ意見を持っていると思われている時も「一緒くたにされる」と言います。
「一緒くた」を使った例文や短文など
「一緒くた」という言葉を使った例文や短文を見て行きましょう。
「一緒くた」をどのように使えばいいのか、より理解できるようになるでしょう。
- 「一緒くた」を使った例文1
- 「一緒くた」を使った例文2
「一緒くた」を使った例文1
「あの俳優とこのアイドルはまるで違うから『一緒くた』にはできない」
ある程度年齢を重ねると、アイドルの見分けがつかなくなるという話があります。
若い頃はAとBはまるで違う個性を持つ事が分かったのに、30代になるとどちらも同じに見えるという事があります。
若い人が中年以上の人とテレビを見ている時などに、この例文のように、誰でも「一緒くた」にする事に対するいら立ちがあるでしょう。
「一緒くた」を使った例文2
「様々な食材を『一緒くた』にしたピザが美味しい」
この例文のように、あえて異質と思われるような食材を同じ料理に使う事で、新しい美味しさを追求する事ができます。
あえて「一緒くた」にする事により、新しい美味に出会えるかもしれません。
「一緒くた」の類語や類義表現
「一緒くた」の類語や類義表現を見てみましょう。
「一緒くた」と言い換えられるような似た意味の言葉を知りましょう。
- 「まぜこぜ」【まぜこぜ】
- 「ごっちゃ」【ごっちゃ】
「まぜこぜ」【まぜこぜ】
「まぜこぜ」には「ごたまぜにする」という意味があります。
何もかもを一緒にしてしまうという意味で、「一緒くた」とよく似た意味を持ちます。
「ごっちゃ」【ごっちゃ】
「ごっちゃ」には「雑多な物が混ざり合っている様子」という意味があります。
AとBを「ごっちゃ」にするという使い方をします。
例えば、学校の隣の席に座っている生徒の文具と自分の文具が混ざり合ってしまった時、「文具がごっちゃになる」と言います。
「一緒くた」と「十把一絡げ」の違い
「一緒くた」と「十派一絡げ」という言葉の違いを見て行きましょう。
「十派一絡げ」には、「いろいろなものを、雑に一まとめにする事」または「価値がないと思う物をまとめて扱う事」などの意味があります。
「一緒くた」と共通する意味がありますが、「価値がないと思う物をまとめて扱う事」という点で、「十派一絡げ」にはネガティブな意味があります。
「一緒くた」は無意識で異質なもの同士を一緒にしているのに対し、「十派一絡げ」は意識的にまとめてしまっているイメージがあります。
「一緒くた」という言葉について注目してみました。
「一緒くた」にされて嫌な思いをした事を思い出した人もいるでしょう。
ビジネスシーンで相手を雑に扱い「一緒くた」にしている人は、これを機会に出会う人の個性に注目してみましょう。