「整然」とは?意味・読み方・対義語・類語・英語【使い方や例文】
私達が普段の生活シーンや仕事をする場面では色々な言葉が使われますが、その中にも、よく耳にする表現が数多くあります。
例えば、「整然」という言葉も日常やビジネスシーンで幅広く出てくるものかもしれません。
今回は、この「整然」について、言葉の意味や使い方にどのようなシーンが当てはまるか、言葉の理解を深めていきたいと思います。
目次
- 「整然」の意味とは?
- 「整然」の読み方
- 「整然」の英語(解釈)
- 「整然」の対義語
- 「整然」の言葉の使い方
- 「整然」を使った言葉と意味を解釈
- 「整然」を使った例文や短文・意味を解釈
- 「整然」の類語や類義表現
- 「整然」と「整理」の違い
「整然」の意味とは?
「整然」とは、「きちんとして正しく整っているさま」という意味がある言葉です。
「整然」の読み方
「整然」は「せいぜん」という読み方をしますが、特に特殊な発音をすることがないので、素直な発音で読むことができる言葉です。
「整然」の英語(解釈)
「整然」を英語で表現すると、“orderly”、“systematic”、“well‐regulated”という訳し方ができます。
また、「整然と」という表現では“systematically”などの単語があげられます。
「整然」の対義語
「ただしくきちんと整っている」という意味になる「整然」と反対の意味を持つ対義語としては、「雑然」が当てはまることでしょう。
「雑然」とは、「さまざまなものが入り混じって、ゴチャゴチャしている状態」という意味があります。
「雑」には「色々と異なる要素のものが入り交じり、まとまりがない」という意味がありますが、「雑」が使われる「雑木林」や「雑煮」などを何となくゴチャっとしたことをイメージさせる言葉ですね。
「整然」の言葉の使い方
「整然」という言葉は、物事や思考、話など、様々なものに対して「きちんと整っている」ことを言い表したい時に使われますので、見ていても、秩序だった雰囲気が伝わってきます。
「整然」を使った言葉と意味を解釈
「整然」を使った言葉には色々やものがありますが、同じような言葉でも、次のような言葉でかなり解釈が異なって来ることもあります。
- 「整然と並べる」
- 「整然と並ぶ」
「整然と並べる」
「整然と並べる」とは、「物をきちんと整理してな配置させる」という意味になります。
したがって、能動的な意味合いになり、自分や人が自ら整理して並べるということになります。
「整然と並ぶ」
「整然と並べる」と似ている言葉なのですが、こちらは「すでに整った形で物が並んでいる」という解釈が成り立ちます。
どちらかというと受身的な表現でしょう。
「整然」を使った例文や短文・意味を解釈
では、ここで「整然」を使った例文を見ていくことにしましょう。
- 「整然」の例文1
- 「整然」の例文2
「整然」の例文1
「後輩のプレゼンは理路整然としていて、誰もか納得して、彼の考えに賛成したのです」
ここでは、「整然」に「理路」が足された「理路整然」という言葉が使われています。
この「理路」とは「話や思考の道理」を意味しており、整然は「秩序だってまとまっていること」です。
このことから、「後輩が社内で行った企画の提示や説明はしっかりとした内容で誰もが納得した」ということになります。
このようなプレゼンは、社内だけではなくクライアントに対しても行われ、その提案内容の筋が通っていて納得がいくものであれば、それ以降の商談もスムーズに進んで行くことでしょう。
「整然」の例文2
「あの営業マンの話は整然性があるので、信じても良いと思う」
この例文の意味は「あの営業マンの話は、秩序だっていてまとまっている内容なので、信じても間違いなさそうだ」ということになります。
「整然性」の意味は、「きちんと秩序だってまとまっている性質」や「そのような傾向があること」を指しています。
この言葉を使い時は、整然性が「ある」や「ない」というふうに使いますが、これに「性」が付くことで、「その性質や傾向が見られる」というニュアンスになってきます。
「整然」の類語や類義表現
「整然」には、他に似たような意味を持つ言葉にどんなものがあるのでしょうか?
ここでは、「整然」の類義語とされている言葉を挙げてみます。
- 「論理立った」
- 「筋道立った」
「論理立った」
「理論立った」という言葉が「整然」の類義語として挙げられます。
「論理」とは「思考の法則や思考を進める道筋、脈絡」といった意味がありますので、「論理立った」という表現になると、「思考の道筋、脈絡がきちんとある」と解釈することができます。
したがって、「筋道立った」は「整然」、あるいは、「理路整然」に近い意味を持つ言葉として使うことができると思います。
「論理立った物の考え方を次には進めない」というような使い方ができます。
この時の意味は、「思考の道筋がきちんとしている考え方でないと次のステップには行けない」となります。
「筋道立った」
「筋道」とは「物事の道理」という意味を持つ言葉で、「筋道立った」となることで「物事の道理が通っている」というニュアンスを持つようになります。
「彼はいつも筋道立った考え方を心がけているね」という言い方ができますが、「彼は常に物事の道理が通った考え方を心がけている」という解釈になります。
「整然」と「整理」の違い
「整然」と似たような言葉に「整理」がありますが、「整理」とは「整えて揃えること」、または「不必要なものを取り除くこと」という意味になります。
このことから、「整然」の類義語として扱うことができますが、「整然」にはない「不必要なものを取り除く」という意味合いが含まれているために、使い方には注意が必要になると思われます。
「法的整理」、「会社整理」などとビジネスシーンでも使われるがある「整理」は、倒産ら清算という意味で耳にすることがあります。
「整然」は「物事や話が秩序だって整っているさま」という意味で使われますが、その中でも「理路整然」という表現もビジネスシーンでは、頻繁に使われています。
今の若い世代のビジネスマンはとても頭の良い人達が多いので、物事を測る時も流れを的確に把握して、何を成すべきかを正しく理解していることが少なくありません。
年配の人達から見れば、別次元の人間に見えてしまうかもしれません。
しかし、「整然」としている彼らでも、経験やノウハウと言った長年の蓄積は不足しているので、私達は彼らに対しても「整然」とした姿勢で指導をしていくことが必要だと思うのです。
そうすることで、彼ら若い世代の人達はますます優秀な力を最大限に発揮することができるはずです。