「鬱屈」の意味とは?「鬱屈」と「鬱憤」の違い・英語・対義語・類語
「鬱屈」という言葉を聞いたことがあるでしょうか。
退屈、憂鬱、などという表現を知っていても、「鬱屈」という言葉はよくわからないという人は多いかもしれませんね。
感じが複雑すぎる、と感じる人もいるかもしれません。
ここでは「鬱屈」という言葉について紹介します。
目次
- 「鬱屈」の意味とは?
- 「鬱屈」の読み方
- 「鬱屈」の英語(解釈)
- 「鬱屈」の対義語
- 「鬱屈」の言葉の使い方
- 「鬱屈」を使った言葉・慣用句や熟語・関連など(意味を解釈)
- 「鬱屈」を使った例文や短文など(意味を解釈)
- 「鬱屈」の類語や類義表現
- 「鬱屈」と「鬱憤」の違い
「鬱屈」の意味とは?
「鬱屈」というのは気分が晴れず、ふさぎ込むことを指しています。
何かがうまくいかない、失敗ばかり繰り返していて嫌になってしまう、という時に「鬱屈」という言葉が使われます。
気持ちがモヤモヤしていて元気がない、憂鬱になること、という意味も持ち合わせています。
ストレスが溜まって「鬱屈」になることもあるでしょう。
しかし「鬱屈状態」が続いてしまうと体に影響が出てしまうこともあります。
「鬱屈」の読み方
「鬱屈」というのは「うっくつ」と読みます。
「鬱」という漢字が複雑すぎる、と思う人もいるかもしれませんが、憂鬱、「ゆううつ」という言葉ならば聞いたことがある、これならば読める、という人も多いのではないでしょうか。
これを機にぜひ「鬱」という言葉も覚えておきましょう。
「鬱屈」の英語(解釈)
「鬱屈」という表現を英語にすると“gloomy”になります。
しかし、「鬱屈」というのは心がふさぎ込む、元気がない、という意味になりますので、文章で使う場合は“depressed”などという表現も使えます。
例えば「彼は就職活動がうまくいかず、鬱屈状態になっている」というのであれば“He's depressed because his job hunting goes nowhere”と表現できます。
“depressed”という表現には鬱状態になるなどという意味もありますので、多岐にわたって使えます。
「鬱屈」の対義語
「鬱屈」という言葉には明確な対義語は存在しません。
例えば、原因の反対は結果、という対義語がありますが、このようなものが無いのです。
しかし、「鬱屈」という表現は気が晴れないでふさぎ込むこと、という意味を持ちますので、これと逆の意味を持つ解放、総会、清々しい、などといった言い回しが対義語として挙げられます。
これらは体や心の束縛がなくなり、自由になる、爽やかな気持ちになる、清々しい気分になる、といった意味になります。
「鬱屈」の言葉の使い方
「鬱屈」という言葉は気が晴れない、落ち込んでいる、などという状態を表現できる言葉です。
例えば、誰しもストレスが溜まってしまって暗い気持ちになることがありますよね。
ストレスを解消する事は大切です。
そのような状態はまさに「鬱屈」だといえます。
あるいは、鬱屈状態であったのに爆発してしまうということもあるかもしれません。
落ち込んだ状態は心身に良い影響を与えませんので注意が必要です。
「鬱屈」を使った言葉・慣用句や熟語・関連など(意味を解釈)
ここでは「鬱屈」という表現を使った言い回しを紹介します。
- 「鬱屈する」
- 「鬱屈とした日々」
- 「鬱屈とした気分」
「鬱屈する」
「鬱屈」するというのは心がふさぎ込み、落ち込んでいる状態を指しています。
自分でも自分の気持ちが晴れない、明るい気持ちになれない、ふさぎ込んでいる、ということがわかりますよね。
そのような状態はまさに「鬱屈する」といえます。
あるいは、「息子が志望校に落ちてしまい、鬱屈している」などと表現することも可能です。
「鬱屈とした日々」
「鬱屈」とした日々というのは気分がふさぎ込んだ日々のことを指しています。
心がふさぎこんだり、落ち込んでしまったりすると、その状態が改善されるまでに時間がかかりますよね。
何日もの間落ち込んだ状態が続くということもあるのではないでしょうか。
それはまさに「鬱屈」とした日々、ということになります。
「鬱屈とした気分」
「鬱屈」とした気分、というのは落ち込んだ気持ちのことを指します。
就職活動がうまくいかない、人間関係がうまくいかない、悩みを抱えている、などというときには誰しも落ち込んでしまうのではないでしょうか。
そのような気分のことを「鬱屈」とした気分、といいます。
その状態が続いてしまうと精神的に参ってしまうこともありますから、適度にストレス解消をしなければいけません。
「鬱屈」とした状態を放っておいてはいけないのです。
「鬱屈」を使った例文や短文など(意味を解釈)
ここでは「鬱屈」という言葉を使った例文を紹介します。
- 「鬱屈」を使った例文1
- 「鬱屈」を使った例文2
「鬱屈」を使った例文1
「彼女は同級生がみんな結婚してしまい、1人残された気になって鬱屈している」
最近は婚活という言葉も出来上がり、結婚に関心を持つ人が増えました。
その一方で、女性が社会進出などにより、結婚年齢が上がっており、気がついたらなかなか結婚できない状態になってしまっていた、という経験を持つ人も少なくないです。
気がついたら同級生がみんな結婚していて独身者は1人だけだった、ということもあるのではないでしょうか。
そのような現実を突きつけられると、どうしても「鬱屈」してしまう人が出てくるのです。
「鬱屈」を使った例文2
「不妊治療がなかなか終わらず、彼女は鬱屈している」
最近は子供を作らないという選択肢も尊重されつつありますが、やはり自分のDNAを持つ子供が欲しいと願う人は少なくないと言われています。
しかし、だからといって簡単に子供ができるというものでもなく、中には何年も不妊治療を受けているという人もいます。
不妊治療はお金もかかりますし、なかなか妊娠できないと心身に大きな影響を受けてしまいます。
不妊治療が終わらない、となれば、お金がいくらかかるのか、いつまで続けるのか、と終わらない悩みに襲われてしまう人がたくさんいると言われています。
「鬱屈」の類語や類義表現
ここでは「鬱屈」という言葉の類義語を紹介します。
- 「鬱積」【うっせき】
- 「悩み事」【なやみごと】
「鬱積」【うっせき】
鬱積というのは不平や不満が話されず、次々に心にたまってしまうことを指しています。
不平不満や怒りなどの感情がはけ口なく、心の中に積もってしまう状態を指し、誰にでも経験がある感覚なのではないでしょうか。
例えば上司に対して不満を感じた場合、簡単に口に出せるものではありませんよね。
その感覚が心にたまってしまい、最終的に爆発してしまうということもあります。
これを防ぐために、適度に友達や家族と話をし、発散する必要があります。
「悩み事」【なやみごと】
誰にでも悩み事はあるものです。
程度や頻度は人様々ですが、いちども悩んだことがないという人はいないでしょう。
悩んでいる内容、ストレスの元になっていること、という意味を持ち、悩み事は適度に発散していかなければいけません。
自分の心を苦しめるような辛い事柄ですから、自分を大切にするためにも、悩み事はきちんと解決する必要があります。
また、解決できない悩み事の場合は適度にストレス発散をして忘れる、乗り越えるということも大切です。
「鬱屈」と「鬱憤」の違い
「鬱」とよく似た表現に鬱憤というものがあります。
鬱憤というのは心の中に積もり重なった怒りや恨みを指しており、その気持ちをさす場合もあります。
「鬱」というのは怒りや恨みではなく、心がふさぎ込んでいる、落ち込んでいる、という状態になりますので、そもそも意味が異なります。
「鬱屈」という表現は日常的に使われる言葉ではありませんが、「鬱屈」という感情を持つ人は多いのではないでしょうか。
生きていれば問題に突き当たるのは当たり前です。
しかし、適度に問題を解決する力も重要です。