「洒脱」の意味とは?「酒脱」は間違い?・読み方・英語・類語【使い方や例文】
「洒脱」という言葉を初めて見た、聞いたという人もいるでしょう。
日常会話ではほとんど出てくることのない言葉ですので、これを機会にどの様な意味なのか知っておきましょう。
目次
- 「洒脱」の意味とは?
- 「洒脱」の読み方
- 「洒脱」の英語(解釈)
- 「酒脱」は間違い?
- 「洒脱」の言葉の使い方
- 「洒脱」を使った言葉・慣用句や熟語・サービスなど(意味を解釈)
- 「洒脱」を使った例文や短文など(意味を解釈)
- 「洒脱」の類語や類義表現
- 「洒脱」の対義語
「洒脱」の意味とは?
「洒脱」の意味と語源について紹介します。
- 「洒脱」の意味
- 「洒脱」の語源
「洒脱」の意味
「洒脱」の意味は「あか抜けていること」「洗練されていること」「さっぱりしていること」です。
人やものごとに対して幅広く使え、「洒脱な人=さっぱりした性格の人」は、学歴や収入、地位や名誉などの「俗なこと」にこだわらず、身のこなしがスマートな人のことを言います。
また、「洒脱な文章=洗練された文章」は、読み手がストーリーをイメージし易く、主人公の気持ちに自然に寄り添えて読後感が爽やかな文章のことを言います。
「洒脱」と言われてイメージしくい人は、上記の意味で言い換えてみると良いでしょう。
「洒脱」の語源
「洒脱」の語源は、それぞれの漢字に由来しています。
「洒」は「洗う」「そそぐ」という意味があります。
これはもともと「洒」のつくりである「西」が、木のざるを表し、食材をざるに入れて水で洗ったことに由来しています。
その後「洗う」→「さっぱりする」→「あかぬける」という意味に変わってきたのです。
「脱」は「脱ぐ」「抜け出す」という意味があり、それが次第に「あっさりする」となり、「洒」と組み合わせて使われる様になりました。
つまり「洒脱」は似たような意味を組み合わせて意味を強調している言葉なのです。
「洒脱」の読み方
「洒脱」は「しゃだつ」と読みます。
読み方が非常に難しく「しゅだつ」と読み間違うことが多いのですが、使われている漢字自体が違うので注意しましょう。
「洒脱」の英語(解釈)
「酒脱」の英語表現と解釈は以下の通りです。
- “sophisticated”
- “refined”
- “posh”
“sophisticated”
“sophisticated”は「洗練された」という意味です。
上品なだけではなく優美で知的なイメージがあり、褒め言葉として使えます。
“She is so sophisticated lady. ”で「彼女はとても洗練されたご婦人だ=彼女は洒脱なご婦人だ」になります。
“refined”
“refined”は「上品な」という意味があります。
“He is refined. ”で「彼は上品だ=彼は洒脱な人だ」になります。
“posh”
“posh”は「粋な・オシャレな・洗練された」という意味のとてもシンプルで使い易い言葉です。
“She has posh friends.”で「彼女の友達は洒脱だ」になります。
「酒脱」は間違い?
「洒脱」を「酒脱」と書く人がいますが、間違いです
「洒」は「しゃ、さい・すすぐ、そそぐ」と読み、「酒」は「しゅ・さけ」と読みますので、全く違う漢字なのです。
一画あるかないかの違いで良く見ないと分からないのですが、意味が大きく違うので間違わない様にしましょう。
「洒脱」の言葉の使い方
「洒脱」は名詞で、「洒脱である」と動詞にしたり、「洒脱な〇〇」と形容詞として使えます。
人やものを褒める時に使うのですが、若い人には通じないことが多くなります。
読書好きの人や風流な趣味を持っている人に対して使うのがおすすめです。
「洒脱」を使った言葉・慣用句や熟語・サービスなど(意味を解釈)
「洒脱」を使った言葉や慣用句について紹介します。
- 「洒脱でない」【しゃだつでない】
- 「洒脱な雰囲気」【しゃだつなふんいき】
- 「滑稽洒脱」【こっけいしゃだつ】
「洒脱でない」【しゃだつでない】
「洒脱でない」は、「オシャレでなくてあかぬけない」という意味です。
人やものに使われ、やぼったくて大衆的なことを表します。
「洒脱でない」と遠まわしに言うことで「自分には合わない」というニュアンスを含みます。
「洒脱な雰囲気」【しゃだつなふんいき】
「とても上品で洗練された感じがする」という意味です。
人の身のこなしや服装が上品な時や、ホテルのラウンジの様に静かで落ち着いた場所などに使われます。
「滑稽洒脱」【こっけいしゃだつ】
意味は「頭の回転が速く会話がスムーズで、さっぱりと洗練されている様子」です。
「滑稽」は「おもしろおかしい」というコミカルなイメージの言葉ですが、「滑稽洒脱」の場合「知性溢れる言葉を次々と言える頭の回転が速い人」を意味します。
人に対して使われる言葉で良い意味を持ちます。
「洒脱」を使った例文や短文など(意味を解釈)
「洒脱」を使った例文と解釈を紹介します。
- 「洒脱」を使った例文1
- 「洒脱」を使った例文2
「洒脱」を使った例文1
「恐ろしく洒脱な場所で開催された婚活パーティーに参加した」
最近の婚活パーティーはオシャレなラウンジなどを貸切にして行うこともあります。
あまりにも上品な場所で本来の目的である婚活を忘れて楽しんだのでしょう。
「洒脱」を使った例文2
「彼女の家は一歩入ると洒脱な雰囲気がする」
インテリアにこだわる女性の部屋に招かれた時の言葉です。
「〇〇テイスト」でまとめられた部屋の雰囲気がとても洗練されていてステキだったことを表しています。
「洒脱」の類語や類義表現
「洒脱」の類語は以下の通りです。
- 「スマート」【すまーと】
- 「粋」【いき】
「スマート」【すまーと】
「スマート」は英語ですが、日本でもよく使われています。
意味は「オシャレで上品な様子」で、人の身なりや言動を褒める時に使う言葉です。
男性にも女性にも使えて、その人が魅力的であることが伝わる言葉です。
「粋」【いき】
「いき」と読みます。
意味は「身なりや性格、言動がさっぱりと洗練されていて、更に艶めいていること」です。
「粋な人」というと非常にオシャレで、しかも恋愛に長けているという意味も含みます。
「洒脱」の対義語
「洒脱」の対義語は以下の通りです。
- 「野暮」【やぼ】
- 「ダサい」【ださい】
「野暮」【やぼ】
「やぼ」と読みます。
意味は「気が利かない・トレンドに疎くてあかぬけていないこと」です。
「野暮ったい」という言葉もある通り、全体的に冴えないことを表します。
「ダサい」【ださい】
こちらは若い人の間で造られた俗語で「田舎っぽい・流行遅れ・カッコ悪い」という意味があります。
人やものに幅広く使われ、あかぬけなくてもモテる人を「ダサかっこいい」などと言います。
「洒脱」は「さっぱりして洗練されている」という意味があるので、褒め言葉として使える様にしたいものです。
ホテルのパーティーなど本当に上品な場所に行った時に使ってみると良いでしょう。
但し人に「それどういう意味?」と訊かれるかも知れませんので、すぐ答えられる様にしておきましょう。