「士気」の意味とは?英語・類語【使い方や例文】
「士気」という言葉の意味や読み方を紹介します。
また「士気」の英語や、「士気」を使った言葉や例文を紹介します。
さらに「士気」の類語等を紹介して行きます。
目次
- 「士気」の意味とは?
- 「士気」の読み方
- 「士気」の英語
- 「士気」と「志気」の違い
- 「士気」の言葉の使い方
- 「士気」を使った言葉・慣用句や熟語・サービスなど
- 「士気」を使った例文や短文など
- 「士気」の類語や類義表現
「士気」の意味とは?
「士気」という言葉を知っているでしょうか。
スポーツの世界などで使われる機会が多いため、部活動などをしていた人は知っているかもしれません。
もちろん「士気」という言葉をまるで知らない人もいるでしょう。
「士気」には、「集団の意気込み」「集団の人々の張り切った気持ち」という意味があります。
例えば「チームの士気が上がる」という場合は、チームに所属する人々の、意気込みが強くなるという意味があります。
「士気」の読み方
「士気」は「しき」と読みます。
それほど難しい漢字は使われていないため、読み間違える事は少ないでしょう。
これを機会に「士気」は「しき」と読むと覚えておきましょう。
「士気」の英語
「士気」という言葉を英語にすると、どのような言葉になるでしょうか。
「士気」は英語で“morael”(モラール)になります。
“morale”には「士気」という意味があります。
例えば「私たちの士気は高まっています」という言葉を英語にすると、“our morale is high”(アウアモラールイズハイ)になります。
また“fighting spirit”(ファイティングスピリット)という言葉にも「士気」という意味があります。
「ファイティングスピリット」というカタカナ語は、スポーツの世界を中心に、仕事の場面でも使われる機会が多いため、耳なじみがいいかもしれません。
このように「士気」はいくつかの英語にする事ができます。
「士気」と「志気」の違い
「士気」という言葉と、非常によく似た印象の言葉に「志気」があります。
二つの言葉には、何か違いがあるのでしょうか。
「志気」には、「やり抜こうと張りつめた意気」という意味があります。
「士気」と「志気」は、このようにとても似た意味がありますが、「士気」は集団に対して使う言葉なのに対し、「志気」は個人の気持ちに対しても使う事ができるという明確な違いがあります。
「士気」の言葉の使い方
「士気」という言葉の使い方を紹介します。
「士気」は集団の意気込みに対して使い、特に兵士など戦う集団に対して使う言葉です。
そのため戦場で戦う兵士の意気込みや、スポーツシーンで戦うチームの意気込みを表す時に使いましょう。
また歴史シミュレーションゲームをしている時、歴史小説の戦闘シーンを話す時などに「士気」を使ってみましょう。
さらに会社の職場を「戦う人々の集団」と考えて、「士気」という言葉を使う事もできます。
職場を戦場に例えるタイプの人は、社員を兵士に例えて、「士気」という言葉を使ってみましょう。
「士気」を使った言葉・慣用句や熟語・サービスなど
「士気」を使った言葉を知ると、「士気」を文章に組み込みやすくなるでしょう。
そのような便利な「士気」を使った言葉を紹介します。
- 「士気を高める」【しきをたかめる】
- 「士気高揚」【しきこうよう】
- 「士気向上」【しきこうじょう】
- 「士気が下がる」【しきがさがる】
「士気を高める」【しきをたかめる】
「士気を高める」という言い回しを使う事があります。
例えば戦闘する意欲がない兵士に対して、気合を入れたり、ニンジンをぶら下げるなどして張り切らせるようにする事を「士気を高める」と言います。
「士気高揚」【しきこうよう】
「士気高揚」という言葉には、「士気を高める」という意味があり、「士気高揚を目指す」などという使い方をします。
ビジネスシーンなど、正式な書類などに使うと良い、少し硬めの言葉です。
「士気向上」【しきこうじょう】
「士気向上」には「士気を上向かせる」「やる気を高める」という意味があります。
「士気向上のために、食事を良くする」などという使い方をします。
職場の管理職などは「士気向上」のテクニックも、必要なスキルのひとつと言えるでしょう。
「士気が下がる」【しきがさがる】
「士気が下がる」という言葉もスポーツの世界などで良く使います。
例えばチームが連敗すると、選手のやる気が低下しますが、そのような状態を「士気が下がる」と表現します。
完全に「士気が下がる」と、監督の交代など、劇的な方法で「士気を高める」事になります。
「士気」を使った例文や短文など
「士気」という言葉を使った例文や短文を見て行きましょう。
実際に「士気」という言葉を使う時のヒントになるかもしれません。
- 「士気」を使った例文1
- 「士気」を使った例文2
「士気」を使った例文1
「この試合に勝ったら焼肉をご馳走すると言って、チームの『士気』を高めた」
この例文のように試合に勝った時のご褒美を決めると、チームの「士気」が高まりやすいでしょう。
焼肉や寿司など、みんなが喜ぶご褒美を用意するだけで、試合の結果が変わってくるかもしれません。
「士気」を使った例文2
「嫌な上司が赴任して、職場の『士気』が下がる」
この例文のように、職場の人間関係は大切で、嫌な人がいると職場全体のやる気が低下します。
嫌な上司が登場しただけで、職場の「士気」は一気に低下するでしょう。
そのような事がないように、人事担当者は気を配る必要があります。
「士気」の類語や類義表現
最後に「士気」の類語や類義表現を紹介します。
「士気」と似た意味を持つ言葉には、どのような言葉があるでしょうか。
- 「精気」【せいき】
- 「心意気」【こころいき】
「精気」【せいき】
「精気」には、「精神と気力」という意味があります。
「精気あふれる」という定型句もあり、精神と気力が充実している人に対して使います。
一方で、体調が悪い、失恋したばかり、ミスを引きずっているなどして、精神と気力が損なわれている人は「精気を失っている」と言います。
試合で勝利するためには、スキルや体力も必要ですが、「精気」も必要です。
「心意気」【こころいき】
「心意気」には、「積極的で潔い気持ち」という意味があります。
「心意気を見せる」などという言い回しを良く使います。
例えば嫌な仕事を自ら担当する時などに「心意気を見せる」「心意気を示す」という言い方をします。
また積極的な気持ちはいいけれど、力が足りないと感じられる時は「心意気は買うが、まだ早い」などと言われます。
「士気」という言葉について、様々な角度から見てきました。
集団内では、やる気が伝染するため、上手にコントロールしないとすぐに「士気」が低下してしまいます。
「士気」という概念を知るだけで、チームのやる気をコントロールしやすくなるでしょう。