「失念」意味とは?「失念」と「忘失」「放念」の違い・対義語・英語・類語
「失念」という言葉の意味や使い方、英語を紹介します。
さらに「失念」と「忘失」の違いや、「失念」を使った例文等を紹介して行きます。
目次
- 「失念」の意味とは?
- 「失念」の読み方
- 「失念」の英語
- 「失念」と「忘失」の違い
- 「失念」の言葉の使い方
- 「失念」を使った言葉・慣用句や熟語・サービスなど
- 「失念」を使った例文や短文など
- 「失念」の対義語
- 「失念」の類語や類義表現
- 「失念」と「忘却」の違い
「失念」の意味とは?
「失念」という言葉を耳にした事があるでしょうか。
ビジネスシーンや日常生活を送っている時に、誰かが「失念」と口にしたのを聞いた事があるかもしれません。
一方で、「失念」という言葉をまるで知らない人もいるでしょう。
「失念」には、「うっかり忘れる事」という意味があります。
例えば、久しぶりに誰かと会った時、名前を思い出せないことがあると思います。
このような時に、「お名前を『失念』してしまいました」などと言います。
このように「失念」には「うっかり忘れる事」という意味があります。
「失念」の読み方
「失念」は「しつねん」と読みます。
特に難しい漢字は使われていないため、読み間違える事も少ないでしょう。
「失念」は「しつねん」と読む事を覚えておきましょう。
「失念」の英語
「失念」を英語にすると、どのような言葉になるでしょうか。
「失念」は英語で“forget”(フォーゲット)になります。
“forget”には、「忘れる」という意味があり、転じて「失念」になります。
さらに“escape one's memory”(エスケープワンズメモリー)には、「記憶を逃す」という意味があり、転じて「失念」になります。
このように「失念」という言葉は“forget”や“escape one's memory”という英語にする事ができます。
「失念」と「忘失」の違い
「失念」とよく似た雰囲気の言葉に、「忘失」があります。
「忘失」は「ぼうしつ」と読みます。
「忘失」には「失いなくす事」という意味があります。
例えば、大切にしていた本をなくしてしまった時、「本を『忘失』する」と言います。
一方で「失念」には、「うっかり忘れる事」という意味があります。
「忘失」は「なくす」、「失念」は「忘れる」という違いがありますので、場面ごとで使い分けるようにしましょう。
「失念」の言葉の使い方
「失念」という言葉の使い方が良く分からない人もいるでしょう。
「失念」は「うっかり忘れる事」という意味があるため、本当は覚えておくべき事を、うっかり忘れた時に使ってみましょう。
例えば、明日のスケジュールを忘れてしまうことがあります。
また、誰かに電話を掛ける事を忘れてしまった事があるかもしれません。
このような時に、「失念」という言葉を使ってみましょう。
またうっかり忘れてしまった事を、誰かに謝りたい時に、「失念してしまい、申し訳ございません」というように「失念」という言葉を使います。
「忘れた」よりも「失念」の方が、ビジネスシーンや固い場所ではふさわしいでしょう。
「失念」を使った言葉・慣用句や熟語・サービスなど
「失念」を使った言葉を紹介します。
「失念」を使う時の定番の表現が登場します。
- 「失念する」
- 「失念理由」
「失念する」
「失念する」は、「失念」という言葉を使った基本形のような言い回しです。
何かをうっかり忘れた時に、「失念する」と言います。
花に水をやるのを忘れてしまった時は、「水をやる事を『失念』する」などと表現します。
「失念理由」
何かをうっかり忘れてしまった時、その理由があるかもしれません。
そのような時、「失念理由」を言いましょう。
例えば、風邪気味で体調が悪い、心配事があったなど、うっかり忘れた理由がある時は「失念理由」を話してみましょう。
「失念」を使った例文や短文など
「失念」という言葉を使った例文を紹介します。
「失念」はどのように使えばいいか、例文を見てコツを掴みましょう。
- 「失念」を使った例文1
- 「失念」を使った例文2
「失念」を使った例文1
「取引先の担当者の名前を『失念』し、冷や汗が出た」
この例文のように、うっかり忘れやすいものと言えば、他人の名前でしょう。
特に仕事上出会う人の名前は、それほど回数が多くないため「失念」しやすいはずです。
しかし、名前を忘れる事は大変失礼な行為のため、仕事に支障が出るかもしれず注意が必要です。
「失念」を使った例文2
「彼女の誕生日を『失念』して、とても怒られた」
この例文のように、彼女や奥さんの誕生日や、カップルや夫婦の記念日を忘れて怒られた人がいるかもしれません。
記念日は手帳などにメモしておくといいでしょう。
「失念」の対義語
「失念」の反対の意味を持つ言葉には、どのような言葉があるでしょうか。
「失念」の逆の意味の言葉を知り、より「失念」について理解しましょう。
- 「思い出す」【おもいだす】
- 「浮かぶ」【うかぶ】
「思い出す」【おもいだす】
「失念」の反対の意味の言葉に「思い出す」があります。
「思い出す」には、「以前起こった出来事などを心に思い浮かべる」という意味があります。
「浮かぶ」【うかぶ】
「浮かぶ」には、「意識の中にのぼる」という意味があります。
例えば「良いアイデアが浮かぶ」「プロポーズの言葉が浮かぶ」などという感じで使います。
「失念」の類語や類義表現
「失念」の類語や類義表現を紹介します。
「失念」に良く似た言葉を知り、ボキャブラリーを増やしましょう。
- 「健忘」【けんぼう】
- 「物忘れ」【ものわすれ】
「健忘」【けんぼう】
「健忘」には、「物事を頻繁に忘れてしまう事」という意味があります。
物事を忘れやすい人に対して使う言葉として、「健忘症」という言葉もあります。
「物忘れ」【ものわすれ】
「物忘れ」という言葉も、「失念」に良く似ています。
「物忘れ」には、「物事を忘れてしまう事」という意味があります。
例えば最近、物事を忘れやすくなった時、「最近、物忘れが激しい」という言い回しを使います。
「失念」と「忘却」の違い
最後に「失念」と「忘却」の違いを見て行きましょう。
「忘却」には、「覚えていた事を、ほとんどすべて忘れてしまう事」という意味があります。
例えば初恋の相手についての思い出をすべて忘れてしまった時、「初恋の思い出を忘却した」と言います。
「失念」はうっかり忘れてしまっただけで、少し時間があれば思い出せそうな雰囲気があります。
しかし「忘却」してしまったものを、完全に思い出す事は、ほとんど不可能でしょう。
ふたつの言葉には、このような大きな違いがあります。
「失念」という言葉の意味や使い方を見てきました。
ビジネスシーンで物忘れをした時に、「失念」という言葉を使って謝罪をすると、「忘れちゃいました」などと言うより怒られにくいかもしれません。