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「安寧」の意味とは?「安寧」と「安泰」の違い・読み方・英語・類語【使い方や例文】

世の中には、色々な出来事が起こります。

世間を「アッと」驚かせるような大事件もあれば、心が暖まるようなニュースも飛び込んで来たり、見ること聞くことで気持ちが明るくなったり、暗くなることも少なくありません。

このような時に、「安寧」という言葉を思い浮かべる人も少なくもないでしょう。

今回は、この「安寧」について触れていきたいと思います。

安寧

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「安寧」の意味とは?「安寧」と「安泰」の違い・読み方・英語・類語【使い方や例文】>


目次

  • 「安寧」の意味とは?
  • 「安寧」の読み方
  • 「安寧」の英語(解釈)
  • 「安寧」と「安泰」の違い
  • 「安寧」の言葉の使い方
  • 「安寧」を使った言葉・慣用句や熟語・サービスなど(意味を解釈)
  • 「安寧」を使った例文や短文など(意味を解釈)
  • 「安寧」の類語や類義表現
  • 「安寧」の対義語


「安寧」の意味とは?

「安寧」の意味とは?

「安寧」とは、「社会が穏やかで平和な状態であること」という意味があります。

世界の動きをニュースやインターネットで見ていると、時の権力者が平和を壊してしまうような言動をしてしまうことで、静けさが破られることがありますが、そんな時に、「国家の安寧を乱す人間」と非難されることがあります。



「安寧」の読み方

「安寧」の読み方

「安寧」「あんねい」という読み方をしますが、普段あまり使うことが少ない言葉なので、読み方を知らない人も少なくないでしょう。

ここでしっかりと覚えておいてください。

「安寧」の英語(解釈)

「安寧」の英語(解釈)

「安寧」を英語で訳すと、“peace”という言葉になります。

いわゆる「平和」ということですね。



「安寧」と「安泰」の違い

 「安寧」と「安泰」の違い

「安寧」と時折比較される言葉に、「安泰」という言葉が出てきます。

これ等の言葉には、意味の違いがあるのでしょうか? 「安泰」という言葉は、「無事で安らかな状態やさま」という意味があります。

これだけをみると、「安寧」と似ている感じがしますが、「安寧」「社会の平和」という意味があるので、この点が異ってきます。

「安寧」の言葉の使い方

「安寧」の言葉の使い方

「安寧」という言葉は、今では堅苦しさが残る表現かもしれませんので、日常的な生活の会話として使われる頻度はかなり低いかもしれません。

「安寧」使うならコミュニケーションの中の言葉として使うより、文書やメールなどに盛り込んで使うような形になるでしょう。

政治家や一国の首長が、社会の平和を願っている時のメッセージとして、「社会の安寧を願っています」と表現することがありますので、このような使い方が典型的なケースと言えるでしょう。

「安寧」を使った言葉・慣用句や熟語・サービスなど(意味を解釈)

「安寧」を使った言葉・慣用句や熟語・サービスなど(意味を解釈)

では、ここで「安寧」を使った言葉を見ていきます。

  • 「安寧秩序」
  • 「安寧に過ごす」
  • 「安寧な生活」

「安寧秩序」

「安寧秩序」とは、「国家や世の中がとても落ち着き、ゴタゴタした不穏な動きがなく乱れていないようなこと」、あるいは「平和で不安のない秩序立った状態」という意味があります。

「安寧に過ごす」

「安寧に過ごす」というと、「心穏やかに静かな社会の中で時を過ごしていく」ということになります。

誰でも争いのない「安寧」な世界で過ごしたいと願っているはずですが、世界にはまだまだ厳しい環境で過ごさなれけばならない人もたくさんいます。

「安寧な生活」

「安寧な生活」「安寧に過ごす」と限りなく近い意味のある表現ですが、「こころ穏やかに平和な中で生活を送る」という意味になります。

また、この言葉を聞く人によっては、「余生を静かに送る」というニュアンスで理解する人もいるかもしれませんね。

「安寧」を使った例文や短文など(意味を解釈)

「安寧」を使った例文や短文など(意味を解釈)

では、ここで「安寧」を使った例文を見ていくことにしましょう。

  • 「安寧」を使った例文1
  • 「安寧」を使った例文2

「安寧」を使った例文1

「国家の安寧を維持させるには、経済を成長基調にするだけでなく、医療制度の充実や教育の発達に留まらず、国民1人ひとりの心の持ち方も重要になってきます」

国の「安寧」を実現させるためには、政府や政治家などの権力者、為政者が必死になって社会の仕組みを変革するだけでは実現させることが難しいでしょう。

国民の理解と協力も必要だということです。

「安寧」を使った例文2

「私は安寧に生活できることを願っているのに、どうして何度も多くの災害が起きてしまうのでしょうか?」

この例文を見ていると、まるで教会の牧師の人のようなセリフに思えてきます。

世界の安寧を願い祈るのに、世の中は神様のいたずらなのか、逆に大きな災いをもたらして人々を困らせているように思えてなりません。

しかし、これも神様が、私達人間に与えた試練なのかもしれませんを。

「安寧」の類語や類義表現

「安寧」の類語や類義表現

では、「安寧」に近い意味を持つ類義語をいくつか見ていくことにしましょう。

どのような言葉があるのでしょうか?

  • 「天下泰平」
  • 「平安」

「天下泰平」

「天下泰平」という言葉が「安寧」の類義語として挙げることができます。

「天下太平」と表記されることもありますが、「国内に戦争や揉めごとなど、様々なトラブルが起こることがなく、良い治安で安定した社会の秩序が保たれていること」を指しています。

このような国を作るために、政治家や代表者は心を砕くべきなのですが、中には私利私欲に走る権力者も少なくありません。

このような人々は必ず最後には、厳しい裁きを受けることになるでしょう。

「平安」

「平安」という言葉もありますが、「心や社会などの流れや雰囲気が穏やかで静かなこと」という意味があります。

「心の平安を保つことを願っている」「大国人々が社会の平安を祈っています」というように「安寧」よりも身近な表現として使われている言葉ではないかと思います。

「安寧」の対義語

「安寧」の対義語

「安寧」の対義語しては、「波乱」という言葉があります。

「大波が荒れるように静かな状態が破られてしまい、物事の状態が乱れてしまうこと」「大きな揉めごと」というような意味があります。

「波乱万丈な人生だった」というようなケースで使われることもありますが、「波乱」が大きければ大きいほどに社会は良くなろうと必死に動いて行くことになります。

icon まとめ

「国家の安寧を祈る」という表現を文章の中で見ることがありますが、このような時には、戦国時代で天下統一をしているのですが、果たした徳川家康などの権力者の人々は、争いのない平和な国を作ろうと「安寧」を願っていたことを思い出します。

今では平和な国を世の中であるはずなのに、世界のあちらこちらで争いか続いているニュースを見ると、心が痛んできます。

私達は日本という平和な国の中でくらしていますが、1人ひとりが「世界の安寧」を願ってできること、やるべきことを少しずつでも積み重ねていくことが必要だと思うのです。