「非常識」の意味とは?「非常識」と「常識」「非凡」「常識がない」の違い・英語・類語
「非常識」という言葉の意味や使い方を紹介します。
また「非常識」の英語や、「非常識」と「常識」の違いを紹介します。
さらに「非常識」を使った言葉や、「非常識」を使った例文などを紹介して行きます。
目次
- 「非常識」の意味とは?
- 「非常識」の読み方
- 「非常識」の英語
- 「常識」と「非常識」の違い
- 「非常識」の言葉の使い方
- 「非常識」を使った言葉・慣用句や熟語など
- 「非常識」を使った例文や短文など
- 「非常識」と「非凡」の違い
- 「非常識」の類語や類義表現
「非常識」の意味とは?
「非常識」という言葉を知っているでしょうか。
「非常識」という言葉を聞いた瞬間に、身近にいる誰かの顔が思い浮かんだ人もいるでしょう。
一方で「非常識」という言葉を、今回初めて知ったと言う人もいるでしょう。
「非常識」には、「常識に外れる事」という意味があります。
常識と思われるような行為から外れるような言動をする事、そのような人の事を「非常識」と言います。
「非常識」の読み方
「非常識」は「ひじょうしき」と読みます。
難しい漢字が使われているわけではないため、読み間違える事は少ないでしょう。
これを機会に「非常識」は「ひじょうしき」と読む事を覚えておきましょう。
「非常識」の英語
「非常識」という言葉を英語にするとどのような表現になるでしょうか。
「非常識」は英語で“lack of common sense”(ラックオブコモンセンス)になります。
“lack of common sense”の“common sense”には「常識」という意味があります。
そのため“lack of common sense”には「常識の欠如」という意味があり、転じて「非常識」という意味になります。
このように「非常識」は“lack of common sense”という英語にする事ができます。
「常識」と「非常識」の違い
「常識」と「非常識」にはどのような違いがあるでしょうか。
「常識」には、「一般の人が持つべき知識や思慮分別」という意味があります。
普通に生活をしている人なら、誰でも持つ事ができる知識、さらには思慮分別という意味です。
例えば日本にはどのくらいの数の都道府県があるか、世界地図の中で日本はどの位置にあるかなどは、誰でも知っていておかしくない知識と言えるでしょう。
また、初対面の人に挨拶する、人の物は盗まないなどの思慮分別も、社会生活を送っている人なら当然持っているべきものでしょう。
そのような「常識」から外れている事を「非常識」と言います。
「非常識」の言葉の使い方
「非常識」という言葉をどのような場面で使えばいいでしょうか。
「非常識」には、「常識から外れている事」という意味があるため、誰かに対してそう感じた時に使ってみましょう。
例えば、会社には身だしなみを整えて出社するのが「常識」です。
髪がボサボサでひげを伸ばし放題で出社した人を見たら、「非常識」という言葉を使ってみましょう。
また、恋愛の場面では、男女は少しずつ距離を縮める事が「常識」とされています。
会った瞬間に告白する人がいたら「非常識」という言葉を使ってたしなめる事ができます。
このように「常識から外れた行為」を見た時に、「非常識」を使ってみましょう。
「非常識」を使った言葉・慣用句や熟語など
続いて「非常識」を使った言葉を紹介し、その意味を解釈して行きます。
「非常識」を使った定型句のような言葉や、関連ワードが登場します。
- 「非常識な行動」
- 「非常識な親」
- 「非常識なフライング」
「非常識な行動」
「非常識な行動」は「常識から外れた行動」という意味があります。
静かに本を読むのが常識とされる図書館で大きな声を出す事は、「非常識な行動」と言えます。
「非常識な親」
「非常識な親」という言葉も、良く使われます。
例えば電車の中で子供がうるさくしているのに、何も言わずにいる親は「非常識な親」と言われます。
また小さな子供がいるのに、夜遊びを繰り返す親も「非常識な親」と言えるでしょう。
「非常識なフライング」
公営ギャンブルのひとつに「競艇」があります。
「非常識なフライング」は「競艇」の一場面を切り取ったものです。
単なるフライングでも出場停止になるほど重大なミスなのですが、「非常識なフライング」と呼ばれるようなフライングは、「スタートが早すぎるフライング」となります。
競艇内の定義としては「05秒以上早いスタート」を「非常識なフライング」と呼びます。
「非常識」を使った例文や短文など
「非常識」という言葉を使った例文を紹介します。
様々な場面における「非常識」を使った文章を見て、この言葉の使い方のコツを覚えましょう。
- 「非常識」を使った例文1
- 「非常識」を使った例文2
「非常識」を使った例文1
「会社にサングラスを掛けて来るとは、『非常識』だ」
夏の日差しが強い日は、サングラスを掛けたくなるかもしれません。
しかし会社にサングラスを掛けて来る事は「非常識」です。
会社に出社する服装や身だしなみは、会社ごとに違った決まりがあるとはいえ、日本全体の会社員の「常識」があります。
出版業界など、一部の業界ではサングラスも「常識」に含まれるかもしれませんが、胃パン的な企業では「非常識」とされるでしょう。
「非常識」を使った例文2
「日本がヨーロッパにあると思っているとは『非常識』だ」
日本人なら、日本が世界のどの位置にあるか知っておくのは「常識」と言えるでしょう。
日本がヨーロッパにあると思っているとしたら、「非常識」と言われても仕方ないでしょう。
また自分の住んでいる市区町村の位置なども、「常識」として知っておきたいところです。
「非常識」と「非凡」の違い
「非常識」と「非凡」には、どのような違いがあるでしょうか。
「非凡」には、「平凡でない事」さらに「優れている事」という意味があります。
そのため「非凡な才能」には「優れた才能」という意味があります。
「非常識」は「常識」と対応する言葉で、「非凡」は「平凡」と対応する言葉なので、かなりの違いがあります。
ただし「非常識」でありながら、「非凡」な能力を持つ人はいます。
アスリートや芸術家の一部の人は、「非常識」と「非凡」を兼ね備えているでしょう。
「非常識」の類語や類義表現
「非常識」の類語や類義表現を紹介します。
「非常識」と似た言葉を知る事で、「非常識」の意味をより深く理解できるようになるでしょう。
- 「世間見ず」【せけんしらず】
- 「無知」【むち】
「世間見ず」【せけんしらず】
「世間見ず」には「世間知らず」という意味があります。
経験が少ない人に対して、「彼は『世間見ず』だ」、「『世間見ず』で危なっかしい」などと言います。
「無知」【むち】
「無知」には、「その方面の知識がない事」という意味があります。
例えばゴルフについてまるで知らない人は「ゴルフに関しては『無知』な人」です。
ただし一般常識がないとは限りません。
「非常識」という言葉の意味や使い方を見てきました。
「常識」に囚われるのも問題ですが、「非常識」なのはもっと問題かもしれません。
「常識」を知った上で、それを超えて行ければ最高でしょう。