「正義」の意味とは?読み方・対義語・類語・英語【使い方や例文】
この「正義」という言葉は、あまり口に出して使うことはないかも知れません。
ですが、とても大事な言葉なのは間違いありません。
目次
- 「正義」の意味とは?
- 「正義」の読み方
- 「正義」の英語(解釈)
- 「正義」の対義語
- 「正義」の言葉の使い方
- 「正義」を使った言葉と意味を解釈
- 「正義」を使った例文や短文の意味を解釈
- 「正義」の類語や類義の表現など
「正義」の意味とは?
正義とは、「人間としての倫理や法律(決まり)、理想などに基いて、正しいとされる考え方や言動」のことです。
簡単に表現すると、赤信号できちんと止まることがこの「正義」となります。
しかし、「自分なりの正義」というものをもっている人も少なくありません。
そのような人は、上に挙げたこの言葉の基本的な概念とは別に、「自分の中ではこれが正しい」と思い込んだ行動(本来「正義」とは言えない内容でも)を「正義」と勘違いしていることがあります。
また、そういったその人ならではの「正義」を指して使うこともあるので、単に「正義」と表現された時には解釈が難しい場合も多いです。
「正義」の読み方
「正義」は、「せいぎ」と読んでください。
言葉の意味から、この「正義」という漢字の形は人名(主に男性)にそのまま用いられることもあり、そのケースでは「まさよし」と読むことがほとんどです。
正しく育って欲しいという願いが込められているのは間違いない名前ですが、そう付けられた方は、その意味が分かる年にもなるとプレッシャーを感じてしまうかも知れません。
この人名としての読み方がある為、単に「正義」と書かれていただけではどちらなのか分かりませんが、前後の文章があれば簡単に区別が付くでしょう。
「正義」の英語(解釈)
正義は、英語では「justice」(ジャスティス)と表現します。
この「ジャスティス」は、カタカナ語としてよく使われており、「正義」と言いたいところに遭えてそちらを使うような場合もあります。
もちろんどちらでも意味は同じですが、「ジャスティス」とすると、「正義」とするより意味を強調できると考えていいかも知れません。
これは、日本のカタカナ語ならではの特徴で、遭えてカタカナで表現できる(普通に意味が通る)英語表現を使うことで、強くそれが言いたいと主張することができると考えてください。
この「ジャスティス」の他にも、説明書を「マニュアル」と言ってみたり(それが必要、見るべきと強調したい時)、体力や気力に「バイタリティ」と使っている(それがある、必要だと強く言いたい時)ような場面は一度は見たことがあるでしょう。
「正義」の対義語
正義の反対の意味は、当然「悪」(あく)です。
この「悪」が対義語1つで、「正義に反する考え方や言動」を指して使います。
他に「不正」(ふせい)、「不義」(ふぎ)にも似た意味があり、これらも対義語と考えていいでしょう。
ただし、この2つは完全な対義語かと言われると、疑問が挙げる言葉です。
「不正」は「公正」(こうせい、公平である様)の対義語とも言われており、「不義」も同じく「忠義」(ちゅうぎ、心から尽くすこと)の対義語として挙げられています。
よって、「悪」だけだと考えていいかも知れません。
「正義」の言葉の使い方
正義は、前述したように、一般的な解釈の他に「自分ではこれが正しいと思う考え方や言動」も含めて使うと考えていいでしょう。
よって、「正義の行い」と言われても、本当の意味での「正義」なのかの区別が難しいところで、それは内容を見て判断するしかありません。
極端に本来の「正義」とは離れている場合には、「間違った(曲がった)正義」と呼ばれてしまい、場合によっては処罰の対象にもなってしまいます。
自分なりの考えをもつのはいいことですが、それが「正義」なのかどうか(そう表現していいのか)については少し考えた方がいいでしょう。
「正義」を使った言葉と意味を解釈
正義を使った例でよく見られる言葉です。
どのような意味で使っているのか解説していきます。
- 「正義の味方」
- 「正義を振りかざす」
- 「正義を貫く」
「正義の味方」
テレビのヒーローものでよく使われる表現で、その場合には「悪」とされる敵や組織を倒す存在(主人公)のことです。
一般には、常に倫理や法を重んじており、少しでもそれに反するようなことがあれば、厳しく糾弾する人に対して使います。
ですが、実際のところ、世の中が全て「正義」だけでまかり通るものでもありません。
よって、あまりいい使われ方ではなく、暗に「何かにつけて細かい(うるさい)人」という意味も込められていると考えてください。
「正義を振りかざす」
その内容が「正義」だからと言って、間違っている人や対象を無理に追求するような言動のことです。
いくら自分(側)が(本来の意味での)「正義」だからといって、それを盾にしてやりたい放題では、本当に「正義」なのかどうか疑いたくもなってしまいます。
その為、この言葉もあまりいい意味で使われることはなく、そこまでやらなくてもいいだろうと思われてしまうことがほとんどです。
「正義を貫く」
常に倫理や法律などの決まりに準じて行動するという意味で、場合によっては「自分なりの正義」を最後まで信じて行動するという意味でも使います。
本来の意味での「正義」であれば立派なものですが、自分なりのそれが一般的に見て間違っている場合には困ったもので、それではただの「頑固者」です。
「正義」を使った例文や短文の意味を解釈
正義を使った例文や短文です。
これらの例文から、更にこの言葉に対する理解を深めることができるでしょう。
- 「正義」の例文1
- 「正義」の例文2
「正義」の例文1
「いくら正しいを言っていても、匿名であちこちに書き込むのはとても正義だと思えない」
現代のネット社会における闇とも言える内容です。
いくら正しい内容であっても、面白半分にあちこちで吹聴するのはさすがにいただけません。
場合によってはあらぬトラブルに巻き込まれてしまうかも知れないので、そのようなことを書き込むのもほどほどにしておきましょう。
「正義」の例文2
「絶対的な正義というものはないのかも知れない」
これは、その通りと言えるでしょう。
いくら倫理や法通りでも、それが間違っていると考えている人(その人なりの正義では)が存在したり、普通に考えて、少し違うと思ってしまう法や規定などがあるのも事実なので、世の中で絶対的に正しいものはないと言っていいのかも知れません。
「正義」の類語や類義の表現など
正義と似た意味の言葉や表現です。
「公正」、「忠義」は上で挙げたので、ここでは触れません。
- 「正直」【しょうじき】
- 「誠実」【せいじつ】
「正直」【しょうじき】
「素直」(すなお)とも言われ、嘘や偽りのない態度のことです。
「正義」まで大きな表現ではありませんが、それに含まれる要素の1つだと考えていいでしょう。
「誠実」【せいじつ】
上の「正直」な性格の人のことを指して使う言葉です。
更に、「正義を重んじる」という意味も込められています。
正義は、正しいことやそのような行動に間違いありませんが、必ずしもそれが通るとは限らないのが実際の世の中というものです。
これは必ず覚えておきましょう。