「具体的」の意味とは?「抽象的」との違い、対義語や類語、英語を紹介!
何かを伝えたり会話をする際、年齢を重ねたり立場・キャリアが上がっていくにつれて曖昧な答え・指示を出せなくなってきます。
それに伴い「具体的」という言葉が必要になってきます。
日常的に口にすることもあれば自他にその意味を求められる言葉のため、しっかりと意味の理解や使い方を知っておく必要があります。
目次
- 「具体的」の意味とは?
- 「具体的」の読み方と言葉の構成
- 「具体的」の英語(解釈)
- 「具体的」が求められる理由
- 「具体的」の言葉の使い方
- 「具体的」を使った言葉と意味を解釈
- 「具体的」を使った例文や短文・意味を解釈
- 「具体的」と「抽象的」の違い
- 「具体的」の類語や類義表現
「具体的」の意味とは?
「具体的」という言葉の意味として、1つは物事において個人の考えや感覚的・センスといった曖昧なものは含まず、明確に実態が備わっているものを指します。
そのため他者に伝えたり提示する際により分かりやすい状態とされます。
またもう一つの意味としては常識・観念・モラルといった価値観や思想など個人差が大きく不明確なものではなく、それぞれ事実をもとに築くことを意味します。
そのため前提として「具体的」とされる事象が存在し、それをより詳しく掘り下げていくというニュアンスを持ちます。
簡易的な意味では分かりやすさ・伝わりやすさとも解釈されています。
「具体的」の読み方と言葉の構成
「具体的」という言葉は「具体的」と読み、その言葉の構成としてそれぞれの漢字ごとに分かれています。
「具」について、その意味としては整える・収めるといった意味を持ち、「具体的」においては明確にするとされます。
そして「体」にて形にするとなります。
「具体的」の英語(解釈)
「具体的」という言葉は様々な場面で用いられる言葉ですが、英語では様々な表現が用いられています。
一般的には“concretely”とされています。
言葉の意味として形にするという意味を持つ“concrete”の副詞となります。
他にも“specifically”では明確に・はっきりとするといった意味を持ち、「具体的」と同義のニュアンスとなります。
また分かりやすさという観点では“clear”、“expressly”といった言葉も「具体的」を表す言葉となっています。
「具体的」が求められる理由
「具体的」という言葉は年齢が上がるにつれて次第に求められてくる言葉です。
特に社会人になり働く中ではより必要なものとなります。
ビジネスにおいて重要なこととして基準やルール・答えといった明確さとされています。
金銭や経営に影響するため、ミスを起こさない・滞りを無くす上でも何をどうすればよいかより「具体的」な答えが求められます。
そして重要な役割・立ち位置になるにつれて意見を求められることも多く、曖昧な指示・意見では混乱を招きかねません。
そのため年齢が上がるにつれて自身にも「具体的」差が求められ、周囲に対しても求めることが多いです。
「具体的」の言葉の使い方
「具体的」という言葉は様々な場面・場所(特にビジネス上)で必要とされる言葉です。
そして使い方の多くとしては具体性・明確さを求める・伝える時とされており、どれだけ具体性を引き出す・伝えることが出来るかも重要となってきます。
自身で使う際は、相手に対して自身の発信する事がいかに「具体的」になっているかを伝える・具体性の必要性などを確認したりといった使い方となります。
他者に対して使う際、その確認に加えて相手に対して「具体的」になっているかどうかを求める・依頼するといった意味となります。
しかし何に対しても「具体的」と使ってしまうと全てに答え・明確さを求める結果となります。
時にはあいまいなままの方がよいケースもあるため、状況・内容に応じて使い分けも求められます。
「具体的」を使った言葉と意味を解釈
「具体的」という言葉を使うにあたり、何をどう「具体的」にするかも大切となります。
それには「具体的」に言葉がどう続くかが重要となるため、具体的を使った言葉を紹介します。
- 「具体的に説明」
- 「具体的な例」
「具体的に説明」
ここでの意味としては説明することに対してより明確・わかりやすくしていくということを伝えています。
また他者に対して使う場合・他者にそうなるようにお願いする場合と両方適応します。
「具体的な例」
この場合、何かの議題に対して具体的な例を提示することを意味しています。
例は実際に起こったこと・経験・現在起こっていることなど現実の事象を対象としており想像上の出来事はこの場合は省かれます。
「具体的」を使った例文や短文・意味を解釈
「具体的」という言葉の使用頻度は多いですが、その分使い方にも注意が必要です。
どのように使えば適切か、その例文と解釈を紹介します。
- 「具体的」の例文1
- 「具体的」の例文2
「具体的」の例文1
「君が話すことはいつも曖昧で分からないことが多い。もっと話を具体的にまとめてから話してほしい」
この場合、彼とされる人物に対しての指導・注意という意味で用いられています。
話しの内容に曖昧さ・根拠のなさなど具体性がないため分かりにくく、改善するようにと伝えています。
「具体的」の例文2
「今回の事故の件ですが、なぜ起こったかをしっかりと把握するうえでも経緯を具体的に説明してください」
この阿合、事故に対する確認の際に用いられています。
事故が起こった後にその発生原因や経緯など詳細を把握するうえでも出来るだけ具体的に話すように伝えています。
「具体的」と「抽象的」の違い
「具体的」という言葉に対して対義語としては「抽象的」という言葉が存在します。
「抽象的」という言葉の意味としては具体性に欠ける・曖昧さ・想像上の物といった意味となり、「具体的」と反対の意味となります。
使う場面としては「具体的」のようにビジネス上よりも日常会話の中で用いられることが多く、感想や意見・思想などを伝える際に用いられやすいです。
「具体的」の類語や類義表現
「具体的」という言葉は様々な類語・類義表現が存在しています。
そのためいろんな形で「具体的」を表現されるため、それぞれの意味や使い方を知っておく必要があります。
どのようなものがあるか、例を紹介してきます。
- 「丁寧」【ていねい】
- 「論理的」【ろんりてき】
「丁寧」【ていねい】
この言葉の意味としてしっかりと手が行き届いている・丁重という意味となります。
それだけでは「具体的」の意味とは異なりますが、説明する・伝えるという場面においては相手にいかに伝わるか・伝わりやすいようにするかという意味合いになり、類語として扱われています。
「論理的」【ろんりてき】
この言葉の意味として、物事を順序立てて捉えていくという意味になります。
そのためには具体性のある要素・内容が必要となり、個人的感情・思考は含まれないため類語として扱われています。
「具体的」とは使用頻度が多く、自他ともに用いられる言葉です。
しかし使い方や使う場面にも注意が必要な言葉でもあります。
また年を重ねる中でより必要となることからも適切な使い方や意味の理解をしたうえで用いることが求められます。