「眉をひそめる」の意味とは?対義語、類語や英語、使い方や例文を紹介!
「眉をひそめる」とは心配なことがあったり、他人に言動に不快感で顔をしかめるといった状態の時に使う言葉です。
それでは「眉をひそめる」という言葉の意味、心理、使い方など詳しく解説していきますので、一緒に見ていきましょう。
目次
- 「眉をひそめる」の意味とは?
- 「眉をひそめる」の読み方
- 「眉をひそめる」の英語(解釈)
- 「眉をひそめる」心理
- 「眉をひそめる」の言葉の使い方
- 「眉をしかめる」は間違い?
- 「眉をひそめる」を使った例文や短文・意味を解釈
- 「眉をひそめる」の類語や類義の表現
「眉をひそめる」の意味とは?
「眉をひそめる」は、不安、心配なことがあった時、もしくは他人の言動で不快を感じた時に見せる表情のことを言います。
眉間にしわ、眉根を寄せるといった表情に自然と人はなるものです。
不快感、不信感があるという意味になります。
「眉をひそめる」の読み方
「眉をひそめる」は「眉をひそめる」と読みます。
「眉をひそめる」の英語(解釈)
「眉をひそめる」は英語でどのような言い表し方をするのか見ていきましょう。
「眉をひそめる」、怒っている、しかめ面をするといった意味でよく使われますのは“frown”です。
例えば“frown with displeasure”は不満で「眉をひそめる」といった意味になります。
また“knit one's eyebrows”も「眉をひそめる」という意味で使います。
「眉をひそめる」心理
「眉をひそめる」という時はどういった心理状態なのかと言えば、まずは、不信感、不快感といった感情があることでしょう。
信頼できること、人に対しては、眉をひそめるような表情にはならないものです。
「信じられない」と相手を責めるような気持ちであったり、不快感を感じたり、または相手に直接文句を言えないけれどかなり怒りを感じているといった状態の時に人は「眉をひそめる」のです。
つまり、自分が話している相手が「眉をひそめる」時は、何か不快感を感じていると考えていいでしょう。
その相手が話している時であれば何か嫌なことを思い出しているとか、嫌な体験を話している場合が多いのですが、自分が話した時に相手が「眉をひそめる」時は自分の言動に失礼がなかったか、相手の嫌がる内容ではなかったか考えて話題を変えるなどするといいでしょう。
「眉をひそめる」の言葉の使い方
「眉をひそめる」の使い方は、不快感、不信感を表す時に使います。
この言葉自体に良い意味はありません。
誰かが不快感を表している時に、「怒っている」「機嫌が悪い」などと言い表すこともできますが、それだと少しストレート過ぎます。
「眉をひそめていた」と表現した方がやんわりと伝えることができますし、不快感を示しているといった事実もわかるのです。
人は不快感を感じますと、自然と眉間にしわが寄る表情になります。
ですから「眉をひそめる」という言葉を使えば、嫌な気持ち、信用できない、不愉快であるといった意味が伝わるのです。
「眉をしかめる」は間違い?
「眉をひそめる」と似た言葉に「眉をしかめる」という言葉もあります。
意味としては通じるものがありますが、正しく使うのであれば、「顔をしかめる」となります。
意味合い的には同じですが、眉ならば「ひそめる」、顔ならば「しかめる」で覚えておきましょう。
そして「眉をしかめる」「顔をひそめる」は使わないようにしましょう。
「眉をひそめる」を使った例文や短文・意味を解釈
「眉をひそめる」という言葉を使った例文をいくつか紹介しましょう。
使い方のイメージを掴んでみてください。
- 「眉をひそめる」の例文1
- 「眉をひそめる」の例文2
「眉をひそめる」の例文1
「妹の言動は年々非常識になり、年老いた父親は眉をひそめている」
誰かの言葉、行動などが自分の常識では考えられないものであると、人は不安、心配、不快を感じるものです。
注意をしても相手は変わらないものと、人は経験上覚えていきます。
しかし、身内など近い関係であれば、不快感というよりは、心配、不安感の方が大きくなることでしょう。
「その言動は止めなさい」という気持ちから「眉をひそめる」ことがあります。
そのような表情をとることでわかってもらいたいという思いもあるのかもしれません。
「眉をひそめる」の例文2
「店長のパワハラに、スタッフは眉をひそめるが、表立って注意できる者はいないのだった」
パワハラ、暴言といった行動は人として常識を疑われることです。
誰だって、嫌な気持ち、悲しい、辛いといった気持ちになるのではないでしょうか。
しかし、立場というものがあり反論できない、注意できないと我慢したり、見て見ぬふりをしている人もいるのです。
とはいえ、人間の表情は正直で、眉間にしわが寄る表情になることでしょう。
「眉をひそめる」の類語や類義の表現
「眉をひそめる」の類語、似た表現をいくつか見ていきましょう。
- 「渋い顔をする」【しぶいかおをする】
- 「苦々しく思う」【にがにがしくおもう】
- 「顔をゆがめる」【かおをゆがめる】
「渋い顔をする」【しぶいかおをする】
「渋い顔をする」とは、不快な感情を隠すことなく表情に表すことを言います。
言葉では何も言わなくても表情で気持ちは表すことができるのです。
また、言葉ではいいことを言っても、表情は渋い、笑っていないといった場合もあるでしょう。
言葉よりも、表情や行動、態度の方が信用できる場合もあるのです。
「苦々しく思う」【にがにがしくおもう】
「苦々しく思う」は、人の言葉、行動に対していい感じを持たないこと、印象が悪いことを示す言葉です。
また、人そのものが気に入らない、物事に関わりたくないといったことも表すことができます。
要するに「嫌い」であり関わりたくない、疎ましいといった意味になります。
「顔をゆがめる」【かおをゆがめる】
「顔をゆがめる」は苦しみや痛みを感じている様子を表す言葉ですが、それ以外にも不快な感情、顔にそれを表すといった意味もあります。
目の前で相手から顔をゆがめられましたら、鈍感な人であっても何か、怒っているとか、不快感を持っているといったことがわかります。
それゆえに、相手に対して「顔をゆがめる」ことは相手との関係性が悪くなっても構わない、自分の不快感を伝える方が優先ということになりますので、それなりの覚悟を持っているとも言えます。
いかがでしたでしょうか。
「眉をひそめる」という言葉の意味、使い方などをお伝えしました。
間違えやすい言葉に「眉をしかめる」がありますが、これは「顔をしかめる」が正しい使い方となりますので間違えないようにしましょう。
「眉をひそめる」は不快感、不信感、心配を表す言葉ですから、できることならば使いたくない、使わせたくない言葉です。
眉をひそめたり、ひそめられたりしないように、自分の普段の言動に気をつけて生きていくように心がけましょう。